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世界の有名クラリネット奏者~クラシックからジャズまで

柔らかい音色を持ち、幅広い音域をカバーできるクラリネットは、吹奏楽やクラシック、ジャズなど、あらゆるジャンルで高い人気を誇る楽器です。

また、アンサンプルからソロまで、さまざまな演奏形態に適応できるのも、クラリネットの特徴といえるでしょう。

有名な童謡『クラリネットをこわしちゃった』で存在を知った、という方も多いかもしれませんね。

こちらの記事では、クラシックやジャズの世界で活躍する世界のクラリネット奏者を集めてみました。

これを読めば、クラリネットのことがもっと身近に感じられるかも?

もくじ

世界の有名クラリネット奏者~クラシックからジャズまで(1〜20)

花は咲く/菅野よう子藤井一男

国内外で活躍、日本が誇るクラリネット奏者の第一人者として活躍している藤井一男さん。

クラリネット奏者としての輝かしい経歴はもちろん、クラリネットアンサンブル「東京007」や「Revolution」のプロデュース、アカデミー&ワークショップを開催するなど後進の育成活動にも精力的で、新しいリード「ドリームリード」を開発するといったように、日本のクラリネットの歴史に多大なる貢献を果たしている方なのですね。

実娘の香織さん、裕子さんの藤井姉妹はそれぞれフルートとピアノで才能を発揮しているミュージシャンであり、親子や姉妹で共演して観客を大いに楽しませてくれています。

そんな藤井さんは、1979年に日本人クラリネット奏者を集めた「東京クラリネット・アンサンブル」を結成、その名義で多くの作品をリリースしています。

クラリネットの持つ音色の美しさ、豊潤さを存分に味わえる作品群をぜひチェックしてみてください。

第1狂詩曲/Claude DebussyIstván Kohán

Debussy: Premiere Rhapsodie / István Kohán – clarinet / Shota Kaya – piano
第1狂詩曲/Claude DebussyIstván Kohán

ハンガリー出身のクラリネット奏者、イシュトヴァーン・コハーンさん。

その卓越した技術と豊かな表現力で、国際的管楽器ソリストのなかで最も注目すべき人物の一人とされています。

2013年に東京で開催された第9回国際クラリネットコンクールで優勝し、一躍注目を集めた彼は、フランス印象主義の作曲家の作品を得意としており、特にドビュッシーの『第1狂詩曲』の演奏で多くの支持を得ています。

ソリストとしてだけでなく、室内楽やオーケストラのメンバーとしても活躍。

繊細な音色と深い表現力で、聴く人の心を魅了します。

クラリネット協奏曲 イ長調 K.622/Wolfgang Amadeus MozartPatrick Messina

Mozart : Concerto pour clarinette et orchestre (Bernard Haitink / Patrick Messina)
クラリネット協奏曲 イ長調 K.622/Wolfgang Amadeus MozartPatrick Messina

フランス出身のクラリネット奏者、パトリック・メッシーナさん。

幼少期から音楽に親しみ、パリ国立高等音楽院で研さんを積んだ彼は、1992年にイェフディ・メニューイン財団の奨学生に選ばれました。

1996年には、ニューヨークのメトロポリタン歌劇場でキャリアをスタート。

2003年にはフランス国立管弦楽団の首席クラリネット奏者に抜てきされ、世界中の一流オーケストラと共演を重ねています。

室内楽にも積極的で、ベルリン・フィルハーモニア四重奏団など、世界的な演奏家たちとの共演も多く、彼の演奏活動から目が離せません。

クラリネット協奏曲 第2番 変ホ長調 Op.74/Carl Maria von WeberDaniel Ottensamer

偉大なクラリネット奏者である故エルンスト・オッテンザマーさんを父親に持ち、ベルリン・フィル首席奏者として活躍するアンドレアスさんが実弟という名門音楽ファミリーの一員であるダニエル・オッテンザマーさんもまた、超一流のクラリネット奏者として世界的に活躍している存在です。

ウィーン・フィル首席を務め、家族で結成したクラリネット・アンサンブル「クラリノッティ」などの活動でも知られるダニエルさんは、弟のアンドレアスさんから少し遅れて2015年に初となるソロ・アルバムをリリースするなど活躍の場を広げており、卓越した技術とセンスでクラシック音楽ファンを魅了し続けています。

そんなダニエルさんも参加する、ウィーン・フィルとベルリン・フィルのメンバーで構成されているアンサンブル「フィルハーモニクス」ではクラシックのみならずジャズやスウィング、フォークといった他ジャンルとのクロスオーバー的な展開を見せるサウンドを鳴らし、2018年にオーパス・クラシック賞を受賞するなど高い評価を得ていますよ。

Burgundy Street Blues/George LewisGeorge Lewis

ジャズの聖地、ニューオリンズが生んだクラリネット奏者であり、後続のニューオリンズ・ジャズのミュージシャンたちにも多大なる影響を及ぼしたジョージ・ルイスさん。

幼少期から音楽が好きだったというルイスさんは、正式なレッスンを受けたことはなくすべて独学で楽器をマスターしたのだとか。

戦前からバンドや楽団のメンバーとして活躍、晩年には日本への来日も実現し、多くの観客を動員しています。

ニューオリンズ・ジャズを愛好する人にとっては知らぬものはいないというほどの存在であり、天性のリズム感と日本人好みの哀愁漂う旋律の素晴らしさは、ジャズに興味がないという方であっても心地良く聴けるのではないでしょうか。

前述した来日公演の模様を収めたライブ盤もリリースされていますから、興味を持たれた方はぜひチェックしてみてくださいね。

Sonata for clarinet soloSebastian Manz

Edison Denisov | Sonata for clarinet solo | Sebastian Manz
Sonata for clarinet soloSebastian Manz

祖父はバイオリニスト、両親はピアニストという音楽家の家系に生まれたセバスティアン・マンツさん。

彼は2008年にめったに1位を出さないことで有名なミュンヘン国際音楽コンクールで40年ぶりに1位を受賞しました。

それだけで彼のすごさがわかるのではないでしょうか。

それ以来、クラシックの若手演奏家の中ではとても人気のある演奏者です。

彼の多才な音色と表現力を聴いていると、彼の世界に引き込まれてしまいます。

これからも注目の演奏者の一人ですね。