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世界の有名クラリネット奏者~クラシックからジャズまで

柔らかい音色を持ち、幅広い音域をカバーできるクラリネットは、吹奏楽やクラシック、ジャズなど、あらゆるジャンルで高い人気を誇る楽器です。

また、アンサンプルからソロまで、さまざまな演奏形態に適応できるのも、クラリネットの特徴といえるでしょう。

有名な童謡『クラリネットをこわしちゃった』で存在を知った、という方も多いかもしれませんね。

こちらの記事では、クラシックやジャズの世界で活躍する世界のクラリネット奏者を集めてみました。

これを読めば、クラリネットのことがもっと身近に感じられるかも?

世界の有名クラリネット奏者~クラシックからジャズまで(11〜20)

クラリネットソナタ FP.184/Francisl PoulencMartin Fröst

Poulenc – Sonata for Clarinet and Piano – Martin Fröst Marc-André Hamelin
クラリネットソナタ FP.184/Francisl PoulencMartin Fröst

スウェーデンのクラリネット奏者。

ピアノとの掛け合いが多くせわしない曲ではありますが、一度聴いたら耳から離れなくなってしまう印象的な楽曲で、ファンも非常に多いです。

二楽章のなんとも言えない雰囲気にも引き込まれますが、その後の激しい三楽章が特に人気です。

Someday Sweetheart/John and Reb SpikesWoody Herman

ウディ・ハーマン楽団で知られる彼は、子供の頃ボードビルの歌手として舞台に立ち、15歳でサックス奏者として活動を始めました。

クラリネット奏者としてだけでなく、ビッグバンドの経営に工夫を重ねた彼の人生はとても興味深いものがあります。

ジャズ愛好家なら誰でも知っている、サックスセクションをフィーチャーした『フォー・ブラザーズ』は彼の楽団のヒット曲です。

彼はバンド経営を続けていくためにいろいろなスタイルにバンドを変化させていきました。

時代を追って聴いてみるのも楽しいですよ。

Putty Boy Strut/Flying LotusAnat Cohen

Anat Cohen Quartet – Putty Boy Strut (Flying Lotus)
Putty Boy Strut/Flying LotusAnat Cohen

1975年生まれ、イスラエル出身でニューヨークを拠点としてワールドワイドな活躍を見せるアナット・コーエンさんは、現代ジャズ界において最も重要なクラリネット奏者の1人です。

同じくジャズ・ミュージシャンとして世界的に著名なトランペッターのアヴィシャイ・コーエンさん、サックス奏者のユヴァル・コーエンさんとともに「3 Cohens」という兄妹バンドの紅一点としても知られているアナットさんは、ジャズやブラジル音楽にアフリカ音楽、自身のルーツとなるイスラエルの音楽まで自在に行き来するスタイルでクラリネットの新たな可能性を引き出すだけではなく、マルチ・リード奏者として多くの分野で才能を発揮しているミュージシャンなのですね。

ジャズやクラシック音楽のみならず欧州や中東、中南米の民族音楽などにも使われているクラリネットという楽器の重要性を語る彼女の豊潤な音楽を聴いていると、思わずクラリネットを練習してみたいと感じてしまうかもしれません!

クラリネット協奏曲 Op.57/Carl NielsenCharles Neidich

[NYCP] Nielsen – Clarinet Concerto Op. 57 (Charles Neidich, clarinet)
クラリネット協奏曲 Op.57/Carl NielsenCharles Neidich

古典物から現代音楽まで幅広いジャンルで活躍するクラリネット奏者、チャールズ・ナイディックさん。

1953年にニューヨーク市で生まれた彼は、8歳でクラリネットを始め、1974年にデビュー。

1985年にはウォルター・W・ナウムバーグ・コンクールで優勝し、一躍有名になりました。

モーツァルトのクラリネット協奏曲を原典版で復元・演奏するなど、歴史的楽器と現代楽器の両方に精通している彼の異名は「クラリネットの達人」。

教育者としても高い評価を受け、ジュリアード音楽院などで教べんを執っています。

主題と変奏/Jean FrançaixJoë Christophe

Jean Françaix : Thème et Variations (Joë Christophe / Alexandre Lory)
主題と変奏/Jean FrançaixJoë Christophe

フランス出身のクラリネット奏者ジョエ・クリストフさんは、クラシック音楽の世界で輝かしい才能を発揮しています。

6歳でクラリネットを始めた彼は、2019年のARDミュンヘン国際音楽コンクールで優勝し、一躍注目を集めました。

デビューアルバム『Idylle』では、ピアニストのヴァンサン・ミュサさんと共演し、美しいレパートリーを披露。

繊細で詩情豊かな音色と、高い技巧を兼ね備えた演奏スタイルで、聴く人の心を魅了しています。

クラリネット協奏曲 イ長調 K.622 第3楽章/Wolfgang Amadeus Mozart橋本杏奈

日本生まれでロンドン在住、眼鏡のルックスが特徴的な橋本杏奈さんは、世界が注目するクラリネット奏者としてワールドワイドな活躍を見せる存在です。

幼少期よりイギリスで育った橋本さんは12歳の若さでケンブリッジ音楽祭にてリサイタル・デビュー、15歳でイギリス室内管弦楽団とコンチェルト・デビューを果たし、国内外の多くのコンクールで優勝を果たすなどの早熟な才能を発揮、日本も含む名門オーケストラと多くの共演、ソロ・アルバムも含めた作品もリリース、さらには王立バーミンガム音楽院クラリネット講師でもある、という精力的な活動を続けています。

弟子をとらないことで知られている世界最高峰のクラリネット奏者、マイケル・コリンズさんの唯一のお弟子さんでもあるのですよ。

そんな橋本さんは、英国作曲家の楽曲にフォーカスしたソロ・アルバム『A Touch of Britain』など、イギリスへの深い愛情を注ぎこんだ作品も発表しています。

世界の有名クラリネット奏者~クラシックからジャズまで(21〜30)

ソルフェジェット/Carl Philipp Emanuel BachEddie Daniels

ジャズとクラシックの両方の分野で輝かしい足跡を残す、名クラリネット奏者エディ・ダニエルズさん。

ジャズトランぺット奏者サド・ジョーンズさんとの共演や、世界各国での演奏、テレビ出演などで名をはせた彼は、アルバム『Heart of Brazil』や『Night Kisses』など、数々のグラミー賞にノミネートされる作品を世に送り出しています。

モーツァルトの曲もチャーリー・パーカーの曲も同じように魅力的に演奏できる彼の音楽は、ジャンルを超えた素晴らしさが魅力。

ジャズとクラシックの垣根を越えた音楽に興味がある方は、ぜひ聴いてみてください!