組曲「惑星」といえば、クラシックファンのみならず幅広い層から高い人気を誇る管弦楽作品!
その作曲者であるグスターヴ・ホルストさんは、1874年にイングランドの音楽一家に生まれ、10代の頃からすでに作曲を試みていたといいます。
本記事では、そんな彼の作品のなかから、ピアノ独奏のために書かれた楽曲や、ピアノ編曲版で親しまれている作品をピックアップ!
各曲の特徴や作曲の背景、ピアノ版の演奏動画とともにご紹介していきます。
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【ホルストのピアノ曲】組曲「惑星」の作曲者が手掛けたピアノの名曲(1〜10)
組曲「惑星」より「火星」Op.32-1NEW!Gustav Holst

イギリスの作曲家グスターヴ・ホルストが作曲した組曲「惑星」といえば「木星」をイメージしますが、この第1曲目「火星」も欠かすことは難しいでしょう。
同音による刻みが多いのが特徴で、宇宙に存在する惑星の壮大さ、偉大さが表現されています。
管弦楽作品ですが、ピアノスケッチは2台のピアノために作曲され、オーケストラ版と遜色がないサウンドで演奏することが可能です。
宇宙を題材とした作品の中で当時からインパクトを与え、ジョン・ウィリアムズ作曲の「スター・ウィーズ」などの着想に影響を与えています。
本格派クラシックピアノ連弾曲で演奏するには体力がいりますが、ピアノの発表会で本格的なクラシック音楽による連弾曲を考えている方にはとてもおすすめです。
有名な「木星」と合わせて演奏するとより組曲「惑星」の魅力が伝わると思いますよ。
組曲「惑星」より木星 Op.32NEW!Gustav Holst

発表会で弾くピアノ連弾曲にグスターヴ・ホルストによる管弦楽組曲「惑星」がおすすめです。
クラシックの名曲で、組曲「惑星」の中でも一番有名な作品といえばこの「木星」ではないでしょうか。
他の惑星に含まれている曲の中でも壮大でメロディが分かりやすいところがさまざまな人に受け入れられていると思います。
原曲は管弦楽組曲ですが、作曲の時点では2台によるピアノスケッチとして海王星以外の6曲が完成しています。
そのため、連弾でもオーケストラ版とも遜色がなく聞き応えがあります。
フルで演奏出来た場合は達成感があると思いますが、演奏が難しい場合は有名なメロディの部分から弾いてもよいでしょう。
組曲「惑星」Op.32 H.125 第4曲「木星、快楽をもたらす者」Gustav Holst

グスターヴ・ホルストさんは、作曲家、音楽教師として活躍したイギリスの音楽家。
彼の代表作『組曲「惑星」』のなかでも特に有名なのが、第4楽章『木星、快楽をもたらす者』です。
この楽章は、聡明な音楽で、オーケストラの演奏会でもよく取り上げられる人気の高い作品。
力強い主題と華やかなオーケストレーションが魅力ですが、その親しみやすいメロディはピアノの音色とも相性抜群です。
ホルスト自身が占星術に興味を持っていたことから、各楽章には惑星の象徴的な性格が反映されているのも面白いポイントですね。
クラシックファンのみならず、幅広い層の方にオススメしたい名曲です!
組曲「惑星」Op.32 H.125 第6曲「天王星、魔術師」Gustav Holst
20世紀を代表するイギリスの作曲家、グスターヴ・ホルストさんが手掛けた管弦楽組曲『惑星』。
なかでも第6楽章『天王星、魔術師』は、神秘的な雰囲気と予測不能な展開が魅力の人気曲です。
突如として鳴り響く銅鑼の音に始まり、変則的なリズムやダイナミクスの変化が印象的な本作は、天王星の持つ「予測不能な性質」を見事に表現。
オーケストラの豊かな音色を存分に生かしながら、聴く者を不思議な世界へといざなってくれます。
クラシック音楽初心者はもちろん、ホルストの代表作を存分に堪能したいベテランのクラシックファンにもオススメの作品です。
トッカータ ハ長調 H.153Gustav Holst

イギリスの作曲家グスターヴ・ホルストさんが1924年に作曲したピアノのための楽曲『トッカータ ハ長調 H.153』。
ノーサンバーランドの民謡に基づいて作曲されたこの曲は、彼の親友であるアディーネ・オニールとその生徒への献呈作品としても知られています。
エネルギッシュでリズミカルなこの曲は、ホルスト独自の調和感とメロディの扱いが際立っており、本作を通して彼の技術的な面と感情的な表現の両方を堪能できるでしょう。
大規模なオーケストラ作品で知られるホルストですが、このトッカータは彼のより親密な一面を感じられる、ピアニストにとって挑戦的かつ魅力的な1曲です。
2つの小品 H.179 第2曲「ジグ」Gustav Holst

20世紀初頭のイギリスを代表する作曲家グスターヴ・ホルストさんが手掛けたピアノ曲『2つの小品』。
第2曲目は『ジグ』と題されており、まるでダンスをしているかのようなリズミカルな曲調が特徴的です。
軽快なメロディには、いつまでも耳に残る中毒性の高い魅力があります。
ホルストさんらしい洗練されたハーモニーと、イギリス民謡を感じさせる旋律が絶妙に融合した本作は、強弱のメリハリをつけることがポイント。
テクニック的にはそれほど難しくないので、初級者から上級者まで幅広い方にオススメできる1曲です。
組曲「惑星」Op.32 H.125 第2曲「金星、平和をもたらす者」Gustav Holst

穏やかで幽玄な雰囲気を醸し出す『組曲「惑星」』の第2曲『金星、平和をもたらす者』。
作曲家グスターヴ・ホルストさんは、10代の頃からすでに作曲を試み、彼を象徴する作品となった『惑星』では、各惑星の占星術的性格を音楽で表現しました。
本作はハープやフルートの繊細な旋律が美しく、平和と愛を象徴する女神を思わせる曲調が印象的。
その穏やかな曲調はピアノの音色とも相性がよく、ピアノ独奏やアンサンブルでも親しまれています。
音楽教育にも尽力したホルストさんらしく、クラシック初心者の方にもオススメの1曲です。