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【ホルストのピアノ曲】組曲「惑星」の作曲者が手掛けたピアノの名曲

組曲「惑星」といえば、クラシックファンのみならず幅広い層から高い人気を誇る管弦楽作品!

その作曲者であるグスターヴ・ホルストさんは、1874年にイングランドの音楽一家に生まれ、10代の頃からすでに作曲を試みていたといいます。

本記事では、そんな彼の作品のなかから、ピアノ独奏のために書かれた楽曲や、ピアノ編曲版で親しまれている作品をピックアップ!

各曲の特徴や作曲の背景、ピアノ版の演奏動画とともにご紹介していきます。

【ホルストのピアノ曲】組曲「惑星」の作曲者が手掛けたピアノの名曲(1〜10)

トッカータ ハ長調 H.153Gustav Holst

イギリスの作曲家グスターヴ・ホルストさんが1924年に作曲したピアノのための楽曲『トッカータ ハ長調 H.153』。

ノーサンバーランドの民謡に基づいて作曲されたこの曲は、彼の親友であるアディーネ・オニールとその生徒への献呈作品としても知られています。

エネルギッシュでリズミカルなこの曲は、ホルスト独自の調和感とメロディの扱いが際立っており、本作を通して彼の技術的な面と感情的な表現の両方を堪能できるでしょう。

大規模なオーケストラ作品で知られるホルストですが、このトッカータは彼のより親密な一面を感じられる、ピアニストにとって挑戦的かつ魅力的な1曲です。

組曲「惑星」Op.32 H.125 第7曲「海王星、神秘主義者」Gustav Holst

イギリスの作曲家グスターヴ・ホルストさんは、10代の頃から作曲を手掛けていた才能あふれる音楽家。

『組曲「惑星」』の最終楽章『海王星、神秘主義者』は、神秘的かつ幻想的な音楽で、遠く不思議な惑星の雰囲気を見事に描き出しています。

言葉を使わない女声合唱団の美しいハーモニーや、ハープ、チェレスタの輝かしい旋律が、宇宙の神秘と広がりを感じさせてくれますよ。

ぜひ静かな夜にリラックスしながら、作品に込められた深遠なメッセージに耳を傾けてみてください。

音楽を通して新たな世界の扉が開かれるかもしれません!

降誕祭の朝 Op.46-1Gustav Holst

Holst – Chrissemas Day in the Morning (Op. 46, No. 1)
降誕祭の朝 Op.46-1Gustav Holst

20世紀イギリスを代表する作曲家、グスターヴ・ホルストさんが手掛けたピアノのための小品『降誕祭の朝 Op.46-1』。

この曲は1926年に作曲され、『2つの民謡の断片』と一緒に発表されています。

ホルストさんは英国の伝統的な民謡をモダンな音楽技法で編曲することを得意としており、本作でもクリスマスにちなんだ民謡旋律をアレンジしています。

降誕祭の朝に人々が集まり祝賀の歌を歌う光景を想起させる本作は、明るく祝祭的な雰囲気に満ちており、ホルストさん独特の複雑な和声やリズムの妙味が聴き手を飽きさせません。

聖夜を音楽で味わいたい方や、伝統と革新が融合した作品に興味のある方にオススメの1曲です。

【ホルストのピアノ曲】組曲「惑星」の作曲者が手掛けたピアノの名曲(11〜20)

2つの民謡の断片 Op.46-2 H.166 第1曲「O I Hae Seen the Roses Blaw」Gustav Holst

晩年のグスターヴ・ホルストさんによるピアノ作品『2つの民謡の断片 Op.46-2 H.166』の第1曲『O I Hae Seen the Roses Blaw』は、彼独自の音楽観に基づく、スペアで厳格な作風が特徴的な作品です。

本作では、イギリス民謡の旋律をベースに、自然や文化への深い愛情が感じられるメロディが繰り広げられます。

テーマ曲からは、情緒豊かで風景を思わせるような表現力が光ります。

ホルストの音楽は、クラシック音楽ファンだけでなく、英国の伝統や自然を愛する人にもオススメ!

演奏を通して、英国の香りを感じてみてはいかがでしょうか?

2つの民謡の断片 Op.46-2 H.166 第2曲「The Shoemakker」Gustav Holst

イギリスのクラシック作曲家グスターヴ・ホルストさんが作曲した『2つの民謡の断片』の第2曲『The Shoemakker』は、民謡のメロディを巧みに取り入れたピアノ作品です。

軽快なリズムや生き生きとした曲調から、靴職人のリズミカルな手仕事の様子が伝わってきますよね。

ホルストは英国民謡にインスパイアされて多くの作品を残しましたが、本作もその一つ。

民謡の素朴な美しさを、ホルスト独自の視点で再解釈した味わい深い1曲です。

クラシックピアノに親しみたい方にぜひオススメしたい作品です。

組曲「惑星」Op.32 H.125 第5曲「土星、老いをもたらす者」Gustav Holst

イギリスの作曲家グスターヴ・ホルストさんは、1874年に音楽一家に生まれ、若くから作曲の才能を発揮しました。

彼の代表作『惑星』は、各惑星の象徴する性質を音楽で見事に表現した名曲で、なかでも第5楽章『土星、老いをもたらす者』は、ホルストさん自身のお気に入りの曲だったそうです。

ゆったりとした木管楽器の響きに、重々しい金管楽器が絡み合い、老いと時の流れを感じさせる奥深い作品。

人生の無常を感じたい方、時の移ろいを音楽で体感したい方にぜひオススメしたい1曲です。

組曲「惑星」より「火星」Op.32-1Gustav Holst

イギリスの作曲家グスターヴ・ホルストが作曲した組曲「惑星」といえば「木星」をイメージしますが、この第1曲目「火星」も欠かすことは難しいでしょう。

同音による刻みが多いのが特徴で、宇宙に存在する惑星の壮大さ、偉大さが表現されています。

管弦楽作品ですが、ピアノスケッチは2台のピアノために作曲され、オーケストラ版と遜色がないサウンドで演奏することが可能です。

宇宙を題材とした作品の中で当時からインパクトを与え、ジョン・ウィリアムズ作曲の「スター・ウィーズ」などの着想に影響を与えています。

本格派クラシックピアノ連弾曲で演奏するには体力がいりますが、ピアノの発表会で本格的なクラシック音楽による連弾曲を考えている方にはとてもおすすめです。

有名な「木星」と合わせて演奏するとより組曲「惑星」の魅力が伝わると思いますよ。