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【印象派の音楽】日本の心を感じるクラシック作品をピックアップ

19世紀後半、クロード・ドビュッシーやモーリス・ラヴェルを中心とするフランスの作曲家らによって発展した新たなクラシック音楽の流派「印象派」。

印象主義時代に生まれた音楽のなかには、日本や日本の絵画などからインスピレーションを受けて作曲された作品がいくつか存在します。

また、日本人作曲家のなかにも、印象派の面影を感じさせる作品を遺した人物がいます。

そこで今回は、日本と何かしらの関連性がある印象派の作品や、印象派に影響を受けた日本人作曲家の作品をピックアップ!

曲の背景や作曲家と日本のつながりといったエピソードとともにご紹介します。

【印象派の音楽】日本の心を感じるクラシック作品をピックアップ(1〜10)

パロディ的な4楽章深井史郎

深井史郎: パロディ的な4楽章:生き生きとリズミカルに、ユーモアをもって[ストラヴィンスキーに] [ナクソス・クラシック・キュレーション #コミカル]
パロディ的な4楽章深井史郎

日本のクラシック音楽界に一石を投じた作曲家、深井史郎。

印象派へのオマージュを感じさせる管弦楽曲『パロディ的な4楽章』は、西洋音楽に影響を受けつつも独自の表現を追求した彼の代表作です。

各楽章に登場する作曲家たちの風刺的な「肖像画」は、深井のユーモアあふれる音楽観を反映しています。

一方で、日本人作曲家が西洋音楽を研究することの重要性を説く深いメッセージ性も感じられる本作は、クラシック音楽ファンのみならず、音楽を学ぶ全ての人にオススメできる名曲です。

ピアノ組曲「白鳳の歌」第3曲「水煙」菅原明朗

2012王子ホール賞/内匠慧: 菅原明朗/水煙-[白鳳の歌]より-
ピアノ組曲「白鳳の歌」第3曲「水煙」菅原明朗

菅原明朗さんは、画学校に通いながら作曲法も学んだ作曲家。

ドイツ系が主流であった日本のクラシック音楽界に、フランス流の新風を吹き込んだことでも知られています。

彼が手掛けた『ピアノ組曲「白鳳の歌」』は、知名度はそれほど高くないものの、水彩画のような淡い色合いを思わせる美しい曲調で親しまれています。

特に、洗練された曲想とピアニスティックな要素が融合した第3曲『水煙』は、演奏会やコンクール曲としてたびたび取り上げられています。

歌劇「蝶々夫人」より「ある晴れた日に」Giacomo Puccini

プッチーニ 《蝶々夫人》 「ある晴れた日に」 マリア・カラス(1)
歌劇「蝶々夫人」より「ある晴れた日に」Giacomo Puccini

イタリアオペラの巨匠ジャコモ・プッチーニの代表作『蝶々夫人』のなかでも特に印象的な、ヒロイン蝶々夫人が歌うソプラノアリア。

プッチーニは日本の音楽を研究し、現地の歌を取り入れるなど細部にまでこだわり抜いてこのオペラをっ作曲しました。

ヒロインが遠くにいる夫の帰りを待ち望む気持ちを歌い上げる楽曲は、彼女の純真な愛と夢への確固たる信念を表現しています。

オペラファンのみならず、日本文化に興味がある方にもぜひ聴いていただきたい名曲です。

【印象派の音楽】日本の心を感じるクラシック作品をピックアップ(11〜20)

天人の音楽久石譲

かぐや姫の物語 天人の音楽2018年 ver.
天人の音楽久石譲

『かぐや姫の物語』から「天人の音楽」です。

作曲者はスタジオジブリ作品の音楽でおなじみ久石譲さんです。

久石譲さんはスタジオジブリの中でも代表とする作曲家ですが、意外にも宮崎駿さんが監督作品のみで、それ以外の監督の時は別の作曲家が担当されています。

『かぐや姫の物語』の監督は高畑勲さんで、久石さんが宮崎駿さん以外の時に担当されるレアな作品となっています。

「もののけ姫」以降劇中ではフルオーケストラで演奏されることも多くなりましたが、ジブリや久石さんの知名度が上がるごとにコンサートも多くなり、久石さんはコンサートごとに毎回アレンジされているそうです。

サウンドトラックとコンサート版で聞き比べてみるのも面白いかもしれませんね。

オルゴールCharles-Henry

シャルル・アンリ: オルゴール, Charles-Henry: La boîte à zizique / Piano: 白石 准,Jun Shiraishi@SEILER Piano
オルゴールCharles-Henry

オルゴールの繊細な音色をピアノで表現した心温まる一曲です。

まるで宝石箱を開けたかのような優雅な旋律は、聴く人の心に穏やかな安らぎを与えてくれます。

アルバム『Histoires Presque Vraies』に収録された本作は、機械的でありながらも人間味が溢れる音色が見事に表現されており、懐かしい思い出が詰まったオルゴールの世界へと誘ってくれます。

優しい音色とシンプルな構成は、日々の喧騒から離れて心を癒やしたい方や、穏やかなひとときを過ごしたい方におすすめです。

また、ピアノ演奏に挑戦してみたい方にとっても、取り組みがしやすい曲になっています。

交響詩「海」 3つの交響的スケッチ 第3楽章「風と海との対話」Claude Debussy

ドビュッシー: 交響詩「海」 3つの交響的スケッチ:海の夜明けから真昼まで[ナクソス・クラシック・キュレーション #おしゃれ]
交響詩「海」 3つの交響的スケッチ 第3楽章「風と海との対話」Claude Debussy

海の雄大さと神秘性を音で見事に描き出した、クロード・ドビュッシーの管弦楽作品、名盤『La Mer』のクライマックスを飾る一曲です。

この楽曲では、風と海が対話するかのように、激しくも美しい自然のドラマが展開されます。

弦楽器のうねり、木管楽器の鋭い響き、そして金管楽器と打楽器が一体となって迫力がある音の情景を創り上げています。

1905年10月に初演された本作は、夏の暑さを忘れさせてくれるような爽快感と涼やかさを持っています。

オーケストラの色彩が豊かな音響に浸りたい方や、吹奏楽編曲版などを通じてクラシック音楽の壮大さに触れたい方にもおすすめの作品となっています。

交響詩「海」 3つの交響的スケッチより 第2楽章「波の戯れ」Claude Debussy

ドビュッシー: 交響詩「海」 3つの交響的スケッチ:波の戯れ[ナクソス・クラシック・キュレーション #ファンタジー]
交響詩「海」 3つの交響的スケッチより 第2楽章「波の戯れ」Claude Debussy

クロード・ドビュッシーが作曲した管弦楽曲、海の一場面を切り取ったような作品です。

弦楽器と木管楽器が織りなす、軽やかに跳ねるようなメロディは、太陽の光を浴びてキラキラと輝く水面や、楽しげに戯れる波の様子を鮮やかに思い起こさせます。

聴いているだけで、まるで涼やかな潮風が頬をなでるような心地よさを感じさせてくれるでしょう。

初版楽譜の表紙には葛飾北斎の浮世絵が用いられ、1905年の初演では賛否両論でしたが、1908年の作曲者自らによる再演で高い評価を得ました。

本作の響きは映画『ジョーズ』など後世の作品にも影響を与えたとされています。

暑い季節に清涼感を求める方や、色彩が豊かな音の世界に浸りたい方におすすめです。