【和】日本で古くから親しまれている楽器まとめ
世界中に、本当に数多く存在している「楽器」というものですが、国や地域別でフォーカスしてみると意外に知らない楽器が存在している、なんてことも。
また逆に、調べていくうち「これってあの国発祥だったの?」という発見、驚きが待っていたり。
今回この記事では、日本で古くから親しまれている「和楽器たち」をご紹介していこうと思います。
「楽器演奏ができるようになりたい」など、新しい趣味をお探しの方にもオススメな内容です!
【和】日本で古くから親しまれている楽器まとめ(1〜10)
篠笛

フルートにも似た和楽器で、尺八のようでありながらさらに繊細な音色を奏でる篠笛。
素材は竹を使っていて、竹そのものの良さを生かし漆を塗る以外は装飾は一切していないそうです。
篠笛は日本独自の楽器のようにも見えますが、実は中国から伝わった「龍笛」という楽器が庶民の間に広まったと言われています。
笛は楽器の中でも学校で習うものの一つとして身近な楽器でもあるので、和楽器を習ってみたいという方はぜひトライしてみてほしいです!
龍笛
雅楽で演奏される管楽器の一つが龍笛。
竹の管で作られているのが特徴の、表側に口をつける部分と7つ指孔がある横笛です。
音色が立ち昇っていく龍の鳴き声に例えられたことが名前の由来になっているそうですよ!
フルートにも似ていますが、和楽器ならではのみやびな雰囲気があって、その音色を聴けばおごそかな気分にひれてしまいます。
和楽器に興味がある方はぜひトライしてみてください!
龍笛と練習用曲が収録されたCDのセット販売なんかもありますよ。
三味線

三味線をかき鳴らすというだけでかっこよさを演出できる和楽器ではないでしょうか。
戦国時代に琉球から伝わった楽器だと言われています。
3本の弦をバチではじいて音を出すのが特徴で、沖縄や奄美地方で使われる三線にも似ていますよね。
三味線は胴の両面に猫や犬の革を張っているのに対し、三線はニシキヘビの革を用いています。
三味線はなかなか手にする機会が少ない楽器ですが、だからこそ習い事のひとつに加えてみてもよいかもしれませんね。
琵琶

オリエンタルな音色で魅了する東アジアの弦楽器の1つである琵琶。
怖い話『耳なし芳一』で琵琶を知った方も多いのではないでしょうか。
目の見えないお坊さんが弾いているイメージもありますよね。
起源としてはペルシアから中国に伝わり、日本にも奈良時代には伝来したと言われています。
バチで弦をはじいて音を出すのが一般的で、独特の音色の響きにグッときてしまいますよね!
平家物語の語りと琵琶演奏は素晴らしいの一言です!
ぜひ聴いてみてくださいね。
箏

和楽器の中でもみやびな華やかさを演出できるのが箏ですよね。
琴と表記されることもありますが、全く別の楽器だそうです。
箏は支柱を使って弦の音程を調節するのに対し、琴は弦を押さえる場所で音程を調節します。
箏の歴史は奈良時代までさかのぼり、中国の唐から伝わった楽器で主に京都を中心に貴族の間でたしなまれていたそう。
子供の頃、祖母が箏を習っていたので筆者の家に置いてありましたが、木製でどっしりとしたとても大きな楽器だなとしか思っていませんでした…。
現在はオーケストラやヒット曲とコラボするなどかっこいい箏の演奏が聴けるので、ぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。
大太鼓

大太鼓は日本ではお祭りで使われていたりと実際に目にする機会も多く、最も身近な和楽器ではないでしょうか。
和太鼓の歴史は古く、縄文時代にはすでに存在していて情報を伝えるための手段として使われていたそうです!
木材をくりぬいた円筒形の胴に牛皮をはり、その部分を木の棒のバチでたたいて音を出します。
ソロの演奏も迫力がありますが、チームでの演奏はさらにダイナミックで圧倒されますよね!
胸にズシンと響く太鼓の音色とともに観賞してみてはいかがでしょうか。
笙

雅楽などで用いられる管楽器の一つでパイプオルガンにも似た独特の音色がクセになる笙=ショウ。
日本には奈良時代に伝わったと言われています。
楽器の形も独特で、翼を立てて休んでいる鳳凰にも似ていることから「鳳笙」とも呼ばれているそうですよ!
素材は竹を用いていて、17本の細い竹の管を円形に配置。
その竹菅に空いた穴を指で押さえ、横側にある吹き口に息を吸ったり吐いたりして音を出すそうです。
演奏するには技術が必要ですが、みやびな音色を聴くだけでも心が穏やかになりそうですね!