雅楽・神楽の名曲。日本の伝統音楽
雅楽の調べは、1300年以上の時を超えて私たちの心に響き続けています。
則天武后さんの愛鳥が「万歳」と鳴いたことから生まれた「万歳楽」や、玄宗さんが風になびく衣装の美しさに魅せられて作曲した「甘州」など、一つ一つの曲に心温まる物語が宿ります。
中国から伝来し、日本の宮廷文化の中で磨き上げられた雅やかな音色は、今なお私たちの心を清らかに潤してくれるのです。
もくじ
- 雅楽・神楽の名曲。日本の伝統音楽
- 万歳楽」則天武后
- 越天楽文帝
- 太食調 長慶子 龍笛独奏源博雅
- 平調 皇麞急 龍笛独奏中宗
- 平調 五常楽急 龍笛独奏太宗
- 舞楽 BUGAKU
- 伊勢神宮 歌舞「東遊」
- 舞楽 陪臚斑朗徳
- 管絃 平調「想夫恋」小督局
- 太食調音取~傾盃楽 急
- 舞楽蘭陵王 龍笛独奏
- 太食調 太平楽急 龍笛独奏
- 宮島・厳島神社 お正月祭典 元始祭 舞楽「胡徳楽」
- 舞楽 左舞 「春庭花」
- 平調 慶雲楽 龍笛独奏張文収
- 平調 裹頭楽 龍笛独奏李徳祐
- 右方 還城楽
- 振鉾三節 2016
- 熱田神宮 舞楽神事 新靺鞨
- 管絃 平調「越殿楽残楽三返」
- 舞楽 貴徳
- 舞楽「落蹲」浅間大社
- 胡蝶楽急 三返藤原忠房
- 宮島・厳島神社 桃花祭 舞楽 「蘇利古(そりこ)」
- 平調 扶南 龍笛独奏
- 平調 鶏徳 龍笛独奏
- 平調 王昭君 龍笛独奏元帝
- 平調 林歌 龍笛独奏下春
- 法華寺奉納舞楽「甘州」玄宗
- 住吉大社卯之葉神事 打毬楽黄帝
雅楽・神楽の名曲。日本の伝統音楽(1〜20)
万歳楽」則天武后

万歳楽(まんざいらく)は唐楽、平調、中曲、延八拍子、拍子十、新楽で舞(舞人4人、文舞)もあります。
則天武后が飼っていたオウムが「万歳」と鳴くため、その鳴き声をとって作曲したと言われています。
次第は平調調子・品玄(舞人登場)、当曲(当曲舞)、調子・臨調子(退場)で、番舞は延喜楽です。
越天楽文帝

越天楽(えてんらく)は唐楽、平調、小曲、早四拍子、拍子十二、新楽で舞はありません。
越殿楽とも記述されます。
唐の大臣が宮廷に昇殿や降殿する際に演奏された曲とも伝えられています。
雅楽の中で最も有名な曲で、1度は耳にしたことがあると思います。
太食調 長慶子 龍笛独奏源博雅

長慶子(ちょうげいし、ちょうげし)は唐楽、太食調、小曲、早四拍子、拍子十六、新楽で舞はありません。
管絃の合奏曲で、舞楽公演の締めくくりに演奏される後奏曲として有名です。
参加者はこの曲を聴きながら退出するのが通と言われています。
平調 皇麞急 龍笛独奏中宗

皇麞(おうじょう)は唐楽、平調、大曲、新楽で舞(舞人6人)もあります。
唐楽四大曲の1つで、皇麞の他、春鶯囀、蘇合香、万秋楽があります。
日本へ伝えられた経緯は不明です。
遊声、序、破、急の4つからなる曲でしたが、現在は厳粛な雰囲気の急のみが管絃で演奏されています。
平調 五常楽急 龍笛独奏太宗

五常楽(ごしょうらく)は唐楽、平調、中曲、助、序吹。
破、延八拍子、拍子十六、小曲。
急、早八拍子、拍子八、新楽で舞(舞人4人、文舞)もあります。
儒教の「仁・義・礼・智・信」の五徳を宮商角徴羽の音に当てはめて作られました。
舞楽 BUGAKU

八仙(はっせん)は高麗楽、壱越調、小曲、破、急、新楽で舞(舞人4人、平舞)もあります。
破は四拍子、拍子十三、急は唐拍子、拍子十四です。
崑崙八仙(こんろんはっせん)とも言われています。
「鶴舞」という別名もあり、鶴の群れが大空に飛び交う姿を舞にしたという説もありますが、由来詳細は不明です。