雅楽・神楽の名曲。日本の伝統音楽
日本を代表する雅楽・神楽の中から、スタジオスタッフがおすすめする名曲、人気曲のご紹介です。
日本の伝統を今に伝える珠玉のプレイリストです。
雅楽・神楽の名曲。日本の伝統音楽(1〜10)
平調 五常楽急 龍笛独奏太宗

五常楽(ごしょうらく)は唐楽、平調、中曲、助、序吹。
破、延八拍子、拍子十六、小曲。
急、早八拍子、拍子八、新楽で舞(舞人4人、文舞)もあります。
儒教の「仁・義・礼・智・信」の五徳を宮商角徴羽の音に当てはめて作られました。
太食調 長慶子 龍笛独奏源博雅

長慶子(ちょうげいし、ちょうげし)は唐楽、太食調、小曲、早四拍子、拍子十六、新楽で舞はありません。
管絃の合奏曲で、舞楽公演の締めくくりに演奏される後奏曲として有名です。
参加者はこの曲を聴きながら退出するのが通と言われています。
平調 皇麞急 龍笛独奏中宗

皇麞(おうじょう)は唐楽、平調、大曲、新楽で舞(舞人6人)もあります。
唐楽四大曲の1つで、皇麞の他、春鶯囀、蘇合香、万秋楽があります。
日本へ伝えられた経緯は不明です。
遊声、序、破、急の4つからなる曲でしたが、現在は厳粛な雰囲気の急のみが管絃で演奏されています。
万歳楽」則天武后

万歳楽(まんざいらく)は唐楽、平調、中曲、延八拍子、拍子十、新楽で舞(舞人4人、文舞)もあります。
則天武后が飼っていたオウムが「万歳」と鳴くため、その鳴き声をとって作曲したと言われています。
次第は平調調子・品玄(舞人登場)、当曲(当曲舞)、調子・臨調子(退場)で、番舞は延喜楽です。
越天楽文帝

越天楽(えてんらく)は唐楽、平調、小曲、早四拍子、拍子十二、新楽で舞はありません。
越殿楽とも記述されます。
唐の大臣が宮廷に昇殿や降殿する際に演奏された曲とも伝えられています。
雅楽の中で最も有名な曲で、1度は耳にしたことがあると思います。
舞楽 BUGAKU

八仙(はっせん)は高麗楽、壱越調、小曲、破、急、新楽で舞(舞人4人、平舞)もあります。
破は四拍子、拍子十三、急は唐拍子、拍子十四です。
崑崙八仙(こんろんはっせん)とも言われています。
「鶴舞」という別名もあり、鶴の群れが大空に飛び交う姿を舞にしたという説もありますが、由来詳細は不明です。
舞楽 陪臚斑朗徳

陪臚(ばいろ)は唐楽、平調、中曲、早只八拍子、拍子十二、古楽で舞(舞人4人)もあります。
天平8年に婆羅門僧正と林邑(現在の南ベトナム)の僧の仏哲が、日本に伝えたと言われています。
管絃の合奏では只拍子で演奏しますが、舞楽では夜多羅拍子で演奏します。