【日本の伝統音楽】雅楽・神楽の名曲。おすすめの日本の伝統音楽
古より伝わる日本の伝統音楽の美しさに、あなたはどれだけ触れたことがありますか?
雅楽や神楽には、現代の音楽では味わえない荘厳な雰囲気と深い精神性が宿っています。
千年以上の時を超えて受け継がれてきた日本の伝統音楽には、私たちの心に響く普遍的な魅力があるのです。
この記事では、日本の古典音楽の中から、心を洗われるような美しい調べの数々をご紹介します。
現代では耳慣れない音色かもしれませんが、きっとあなたの心に深く染み入るはずです。
【日本の伝統音楽】雅楽・神楽の名曲。おすすめの日本の伝統音楽(31〜40)
舞楽 貴徳

貴徳(きとく)は高麗楽、壱越調、中曲・破、急、新楽で舞(舞人1人、走舞)もあります。
帰徳とも記述されます。
また、貴徳侯(きとくこう)、帰徳隻(きとくせき)とも言われています。
番舞は散手です。
裲襠装束、人面と鯉口の2種の面、竜甲、をつけ太刀と鉾を手に持って舞います。
舞楽「落蹲」浅間大社

落蹲(らくそん)は高麗楽、壱越調、小曲、破、急、新楽で、舞(舞人1人、走舞)もあります。
破は揚拍子、拍子十二、急は唐拍子、拍子十二です。
番舞は蘭陵王です。
落蹲は、2人舞の舞楽「納曾利(なそり)」を1人で舞うときの呼称です。
戯れる二匹の龍の様を舞いにしたと言われていて、銀の桴を手に持ち、裲襠装束(りょうとうしょうぞく)を着て舞います。
平調 慶雲楽 龍笛独奏張文収

慶雲楽(きょううんらく)は唐楽、平調、中曲、延八拍子、拍子十、新楽で舞はありません。
景雲楽とも記述されます。
本来の曲名は「両鬼楽」と言いましたが、日本に伝えられたのが慶雲年間なので「慶雲楽」と改名したと言われています。
大国の法では、食事の際にこの曲を演奏するとされていました。
平調 裹頭楽 龍笛独奏李徳祐

裹頭楽(かとうらく)は唐楽、平調、中曲、延八拍子、拍子十二、新楽で舞(舞人4人)もあります。
裸頭楽とも記述されます。
百年に一度、金沙国から蜂の大群が飛んできて人々に被害を与えていたため綿の羅や絹の綾で頭を包んでこの曲を演奏すると、蜂は全滅したと言われています。
古き日本では天皇・皇太子の冠礼に演奏していましたが、現在ではほとんど行われていません。
胡蝶楽急 三返藤原忠房

胡蝶楽(こちょうらく)は高麗楽、高麗壱越調、小曲で舞(舞人4人、童舞)もあります。
番舞は迦陵頻(かりょうびん)です。
平安時代前期~中期の官吏、雅楽家の藤原忠房が作曲し、和歌や音楽に通じた宇多天皇の第8皇子、敦実親王が舞を作ったと言われています。
【日本の伝統音楽】雅楽・神楽の名曲。おすすめの日本の伝統音楽(41〜50)
宮島・厳島神社 桃花祭 舞楽 「蘇利古(そりこ)」

舞楽を代表とする「蘇利古(そりこ)」があります。
「蘇利古」は高麗楽、高麗壱越調、小曲、右方新楽で舞(舞人4人、文舞)もあります。
四天王寺では舞人が5人になります。
番舞は壱鼓などです。
前奏に高麗笛と篳篥の音頭で意調子が演奏され、舞人は襲装束を着て老懸のついた巻纓の冠をかぶり、人の顔を抽象化して描いている雑面をつけ、白楚という短い棒を手に持ち舞います。
現代では広島県の宮島、厳島神社の桃花祭などでも披露され、その雰囲気を味わえます。
平調 扶南 龍笛独奏

扶南(ふなん)は唐楽、平調、中曲、早八拍子、拍子十四、新楽で舞はありません。
扶南とは1~2世紀にクメール人がインドネシナ半島南部、メコン川下流域に建てた古代国家の中国名です。
南海貿易に従事し、インド文化の影響を受けて一時は栄えましたが、7世紀半ばに真臘(しんろう)に圧迫され衰亡しました。





