尺八の名曲。おすすめの人気曲
厳かな竹の響きが心を震わせる尺八の世界。
虚無僧たちが守り継いだ古典本曲から、琴古流や明暗真法流といった各流派が生み出した多彩な曲まで、それぞれに深い歴史と魅力が刻まれています。
遊郭での演奏が禁じられたという伝説を持つ曲や、夢の中で得られたとされる神秘的な曲など、一つ一つの尺八曲には心揺さぶる物語が息づいています。
もくじ
尺八の名曲。おすすめの人気曲(1〜20)
風のとおり道

となりのトトロの挿入曲である「風のとおり道」を尺八で演奏したものです。
3重奏で、雰囲気はかなりいいです。
「風のとおり道」自体はとなりのトトロの中でもかなり有名な曲で「まいご」につぐ人気曲でもあります。
作曲は久石譲さん。
となりのトトロは宮崎監督作品です。
木枯

都山流本曲の1つです。
初代中尾都山が大正12年11月に作曲され、関東大震災後の灰燼と化した東京の物悲しさ、厳しさを木枯しに例えたとされてます。
楽曲にはもみ手や回しユリを利用し、一陣の風が通り抜けていくかのような荒々しさと高音の緊張感、後に残る物悲しさを現した見事なものです。
西洋的な音楽表現と東洋の本曲的要素が組み合わさった名曲です。
呼び竹受け竹

尺八古典本曲の1つです。
尺八を吹き合い挨拶する礼儀作法として使われていた模様です。
あらかじめ連絡用の旋律型を決めておく事で、連絡や合図など隠密作業にも利用されたということです。
曲調は異なるが同様の意味合いのものが多数存在します。
鹿の遠音

尺八古典本曲。
琴古流(キンコ)、明暗真法流(ミョウアンシンポウ)、明暗対山(ミョウアンタイザン)、上田流(上村雪翁伝、上田芳憧増補)などの本曲です。
一管だけで吹く場合もあるが、通例は二管での掛け合いで演奏されます。
明暗系の曲は、長らく秘曲とされ、一般にはあまり知られていなかったが、最近ではCDや献奏大会などで聴けるようにもなってます。
盤渉調・真虚霊

琴古流本曲の1つで、琴古(キンコ)流の本元となります。
表十八曲「古伝本手(コデンノホンテ)」の一曲です。
8寸管で名称の通り盤渉律にした場合、レの大メリ(F音、ツと同じ)が出てくるなど非常に吹くことが難しいようです。
秋田菅垣

琴古流本曲の1つで、琴古(キンコ)流と呼ばれています。
別名に秋田之曲(アキタノキョク)、秋田菅垣(アキタスガガキ)、豊乃秋田(トヨノアキタ、明暗真法流あるいは九州地方の呼び名)、風袋軒伝鈴慕とも呼ばれています。
秋田地方民謡からの移曲だとも言われています。