RAG Musicにほんのうた
素敵な童謡・民謡・唱歌
search

雅楽・神楽の名曲。日本の伝統音楽

雅楽の調べは、1300年以上の時を超えて私たちの心に響き続けています。

則天武后さんの愛鳥が「万歳」と鳴いたことから生まれた「万歳楽」や、玄宗さんが風になびく衣装の美しさに魅せられて作曲した「甘州」など、一つ一つの曲に心温まる物語が宿ります。

中国から伝来し、日本の宮廷文化の中で磨き上げられた雅やかな音色は、今なお私たちの心を清らかに潤してくれるのです。

雅楽・神楽の名曲。日本の伝統音楽(21〜40)

平調 扶南 龍笛独奏

【雅楽】平調 越殿楽 龍笛独奏.wmv
平調 扶南 龍笛独奏

扶南(ふなん)は唐楽、平調、中曲、早八拍子、拍子十四、新楽で舞はありません。

扶南とは1~2世紀にクメール人がインドネシナ半島南部、メコン川下流域に建てた古代国家の中国名です。

南海貿易に従事し、インド文化の影響を受けて一時は栄えましたが、7世紀半ばに真臘(しんろう)に圧迫され衰亡しました。

平調 鶏徳 龍笛独奏

鶏徳(けいとく)は唐楽、平調、小曲、早四拍子、拍子十、新楽で舞はありません。

慶徳・雞徳とも記述されます。

鶏に「仁・義・礼・智・信」の五徳がありそれを称えて作られたもの、また漢の時代、南方にある鶏頭国を征服した喜びを記念して作られたものという説があります。

平調 王昭君 龍笛独奏元帝

王昭君(おうしょうくん)は唐楽、平調、早四拍子、拍子十、古楽で舞はありません。

前漢の第10代皇帝元帝が作ったとされています。

王昭君とは元帝の後宮の美女で、名を嬙(牆):しょう、昭君を字:あざなと言います。

日本では絶えてしまったため、清和天皇の皇子貞保親王の尺八により吹き伝えられたと言われています。

平調 林歌 龍笛独奏下春

雅楽【龍笛独奏】#17 平調 林歌
平調 林歌 龍笛独奏下春

林歌(りんが)は唐楽、平調、小曲、早八拍子、拍子十一、新楽で舞はありません。

臨河・林賀とも記述されます。

舞楽は高麗楽で、高麗平調、舞は舞人4人で文舞です。

嵯峨天皇の時代に高麗の笛師下春が作ったという説と、玉手公頼が作ったという説があります。

法華寺奉納舞楽「甘州」玄宗

甘州(かんしゅう)は唐楽、平調、準大曲、延四拍子、拍子十四、新楽で舞(舞人4人)もあります。

中国甘粛省に「甘州」という地名があります。

竹の密生地甘竹の根元に毒蛇、毒イモリ、毒虫がいて、竹を切り出すことができませんでした。

この甘州を演奏し船に乗り竹を切ると、音楽が金翅鳥の鳴き声に聴こえるので人に害を与えないと言われました。

また、玄宗皇帝が太后と青城山へ行った時に官女の衣が風になびく様を見て、これを舞にしたと言われています。

住吉大社卯之葉神事 打毬楽黄帝

打毬楽(たぎゅうらく)は唐楽、太食調、中曲、延八拍子、拍子十一、新楽で舞(舞人4人)もあります。

番舞は狛桙です。

毬杖(ぎっちょう)を手に持ち、毬を打つ様子を舞にしたものです。

毬を打つ競技を模したようですが、舞の動きはとてもゆっくりしています。