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雅楽・神楽の名曲。日本の伝統音楽

雅楽の調べは、1300年以上の時を超えて私たちの心に響き続けています。

則天武后さんの愛鳥が「万歳」と鳴いたことから生まれた「万歳楽」や、玄宗さんが風になびく衣装の美しさに魅せられて作曲した「甘州」など、一つ一つの曲に心温まる物語が宿ります。

中国から伝来し、日本の宮廷文化の中で磨き上げられた雅やかな音色は、今なお私たちの心を清らかに潤してくれるのです。

雅楽・神楽の名曲。日本の伝統音楽(1〜20)

熱田神宮 舞楽神事 新靺鞨

2014 熱田神宮 雅楽 舞楽神事 新靺鞨 Shinmaka, Gagaku (Bugaku) – Japanese Court Music with Dance
熱田神宮 舞楽神事 新靺鞨

新靺鞨(しんまか)は高麗楽、壱越調、小曲、唐拍子、拍子十六、新楽で舞(舞人4人)もあります。

番舞は採桑老です。

新靺鞨用の別装束を着用し、蜻蛉の羽のようなものが付いている唐冠をかぶり、笏を手に持ち下鞘を腰に付けて舞います。

舞台に舞人が2人ずつ上がったり、正座して再拝したり横向きに臥せる等、舞楽には珍しい舞をします。

管絃 平調「越殿楽残楽三返」

管絃 平調「越殿楽残楽三返」 Kangen Hyodyo Etenraku nokorigakusanben
管絃 平調「越殿楽残楽三返」

越殿楽残楽三返(えてんらくのこりがくさんべん)は、三返繰り返して演奏します。

残楽は管絃で行われる奏法の一種で、合奏中目立つ機会のない箏の特別な技巧を聴かせるためにできました。

打楽器と笙と笛は曲の途中で徐々に演奏を止め、さらに繰り返し演奏し、次は曲の途中で篳篥と琵琶も旋律の断片を演奏する程度に抑え、箏の細やかな弾奏を引き立たせます。

雅楽・神楽の名曲。日本の伝統音楽(21〜40)

舞楽 貴徳

貴徳(きとく)は高麗楽、壱越調、中曲・破、急、新楽で舞(舞人1人、走舞)もあります。

帰徳とも記述されます。

また、貴徳侯(きとくこう)、帰徳隻(きとくせき)とも言われています。

番舞は散手です。

裲襠装束、人面と鯉口の2種の面、竜甲、をつけ太刀と鉾を手に持って舞います。

舞楽「落蹲」浅間大社

落蹲(らくそん)は高麗楽、壱越調、小曲、破、急、新楽で、舞(舞人1人、走舞)もあります。

破は揚拍子、拍子十二、急は唐拍子、拍子十二です。

番舞は蘭陵王です。

落蹲は、2人舞の舞楽「納曾利(なそり)」を1人で舞うときの呼称です。

戯れる二匹の龍の様を舞いにしたと言われていて、銀の桴を手に持ち、裲襠装束(りょうとうしょうぞく)を着て舞います。

胡蝶楽急 三返藤原忠房

雅楽〈胡蝶楽急〉三返~平安末・鎌倉時代の楽譜にもとづく再現~
胡蝶楽急 三返藤原忠房

胡蝶楽(こちょうらく)は高麗楽、高麗壱越調、小曲で舞(舞人4人、童舞)もあります。

番舞は迦陵頻(かりょうびん)です。

平安時代前期~中期の官吏、雅楽家の藤原忠房が作曲し、和歌や音楽に通じた宇多天皇の第8皇子、敦実親王が舞を作ったと言われています。

宮島・厳島神社 桃花祭 舞楽 「蘇利古(そりこ)」

宮島・厳島神社 桃花祭 舞楽 「蘇利古(そりこ)」
宮島・厳島神社 桃花祭 舞楽 「蘇利古(そりこ)」

蘇利古(そりこ)は高麗楽、高麗壱越調、小曲、右方新楽で舞(舞人4人、文舞)もあります。

四天王寺では舞人が5人になります。

番舞は壱鼓などです。

前奏に高麗笛と篳篥の音頭で意調子が演奏されます。

舞人は襲装束を着て老懸のついた巻纓の冠をかぶり、雑面をつけ、白楚という短い棒を手に持ち舞います。