【日本の伝統音楽】雅楽・神楽の名曲。おすすめの日本の伝統音楽
古より伝わる日本の伝統音楽の美しさに、あなたはどれだけ触れたことがありますか?
雅楽や神楽には、現代の音楽では味わえない荘厳な雰囲気と深い精神性が宿っています。
千年以上の時を超えて受け継がれてきた日本の伝統音楽には、私たちの心に響く普遍的な魅力があるのです。
この記事では、日本の古典音楽の中から、心を洗われるような美しい調べの数々をご紹介します。
現代では耳慣れない音色かもしれませんが、きっとあなたの心に深く染み入るはずです。
【日本の伝統音楽】雅楽・神楽の名曲。おすすめの日本の伝統音楽(31〜40)
宮島・厳島神社 お正月祭典 元始祭 舞楽「胡徳楽」

瀬戸内海に浮かぶ神の島の宮島では、一年を通じてさまざまな祭礼や神事が執り行われおり、「胡徳楽(ことくらく)」はその行事の内一つです。
高麗楽、高麗壱越調、小曲、舞楽で舞(舞人6人)があり、酒宴で酔っ払った様子を舞にしたもので、千鳥足で舞台を退出するなどこっけいで喜劇的な舞楽となっています。
厳島神社の1月3日の元始祭で毎年奉納される舞楽で、現代では現地での鑑賞はもちろんオンラインライブなども行われ距離が離れている人でも視聴が可能です。
舞楽に興味を持った方はオンラインライブのアーカイブを見たり、実際に見に行ってみるのもよいでしょう。
振鉾三節 2016

『振鉾三節(えんぶさんせつ)』は、舞楽を行うときに最初に舞われる舞です。
舞台を清めるように鉾を振ることが特徴で、右方舞人1人、左方舞人1人によって舞われます。
一節は左方の舞人が1人で舞い、二節は右方の舞人が1人で舞い、三節で2人の舞人が揃って舞います。
商郊の野で、周の武王が殷を討つために天地の神に祈りを捧げたという故事に由来していると言われています。
雅楽の中では重要な役割を担っており、ここから舞楽が始まります。
熱田神宮 舞楽神事 新靺鞨

名古屋市熱田区にある熱田神宮で披露される伝統雅楽「新靺鞨(しんまか)」です。
高麗楽、壱越調、小曲、唐拍子、拍子十六、新楽で舞(舞人4人)もあります。
番舞は採桑老で、新靺鞨用の別装束を着用し、蜻蛉の羽のようなものが付いている唐冠をかぶり、笏を手に持ち下鞘を腰に付けて舞います。
舞台に舞人が2人ずつ上がったり、正座して再拝したり横向きに臥せる等、舞楽には珍しい舞を行うのが特徴です。
熱田神宮は伊勢の神宮につぐ格別に尊いお社として篤い崇敬をあつめ特別のお取り扱いを受ける一方、「熱田さま」「宮」と呼ばれ親しまれており、主な祭典・神事だけでも年間70余りある中でこの「新靺鞨」は現代でも受け継がれています。
管絃 平調「越殿楽残楽三返」

「越殿楽残楽三返(えてんらくのこりがくさんべん)」は、三返繰り返して演奏します。
残楽は管絃で行われる奏法の一種で、合奏中目立つ機会のない箏の特別な技巧を聴かせるためにできました。
打楽器と笙と笛は曲の途中で徐々に演奏を止め、さらに繰り返し演奏し、次は曲の途中で篳篥と琵琶も旋律の断片を演奏する程度に抑え、箏の細やかな弾奏を引き立たせます。
雅楽の楽器の特徴や音色を知りたい方にはおすすめの演奏の一つで、各和楽器の技巧や雰囲気を味わうことが可能です。
舞楽 左舞 「春庭花」

春庭楽(しゅんでいらく)は唐楽、双調、中曲、延八拍子、拍子十、新楽で舞(舞人4人)もあります。
番舞は白浜です。
立太子の式や春の節会のときに舞っていました。
管絃または舞楽を一帖だけ舞うときは「春庭楽」と言い、繰り返して二帖舞うときは「春庭花(しゅんでいか)」と言います。
春の花と戯れる様を舞にしたものと言われています。
舞楽 貴徳

貴徳(きとく)は高麗楽、壱越調、中曲・破、急、新楽で舞(舞人1人、走舞)もあります。
帰徳とも記述されます。
また、貴徳侯(きとくこう)、帰徳隻(きとくせき)とも言われています。
番舞は散手です。
裲襠装束、人面と鯉口の2種の面、竜甲、をつけ太刀と鉾を手に持って舞います。
舞楽「落蹲」浅間大社

落蹲(らくそん)は高麗楽、壱越調、小曲、破、急、新楽で、舞(舞人1人、走舞)もあります。
破は揚拍子、拍子十二、急は唐拍子、拍子十二です。
番舞は蘭陵王です。
落蹲は、2人舞の舞楽「納曾利(なそり)」を1人で舞うときの呼称です。
戯れる二匹の龍の様を舞いにしたと言われていて、銀の桴を手に持ち、裲襠装束(りょうとうしょうぞく)を着て舞います。
平調 慶雲楽 龍笛独奏張文収

慶雲楽(きょううんらく)は唐楽、平調、中曲、延八拍子、拍子十、新楽で舞はありません。
景雲楽とも記述されます。
本来の曲名は「両鬼楽」と言いましたが、日本に伝えられたのが慶雲年間なので「慶雲楽」と改名したと言われています。
大国の法では、食事の際にこの曲を演奏するとされていました。
平調 裹頭楽 龍笛独奏李徳祐

裹頭楽(かとうらく)は唐楽、平調、中曲、延八拍子、拍子十二、新楽で舞(舞人4人)もあります。
裸頭楽とも記述されます。
百年に一度、金沙国から蜂の大群が飛んできて人々に被害を与えていたため綿の羅や絹の綾で頭を包んでこの曲を演奏すると、蜂は全滅したと言われています。
古き日本では天皇・皇太子の冠礼に演奏していましたが、現在ではほとんど行われていません。
胡蝶楽急 三返藤原忠房

胡蝶楽(こちょうらく)は高麗楽、高麗壱越調、小曲で舞(舞人4人、童舞)もあります。
番舞は迦陵頻(かりょうびん)です。
平安時代前期~中期の官吏、雅楽家の藤原忠房が作曲し、和歌や音楽に通じた宇多天皇の第8皇子、敦実親王が舞を作ったと言われています。


