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【邦楽ポストロックのススメ】代表的なバンド、人気グループ

ポストロックというジャンルを聴き始めて間もないという方のほとんどは、洋楽を起点として作品をチェックしている最中だと思われます。

実はここ日本におけるポストロック・シーンは、世界的に評価されているバンドが多く存在しているという事実をご存じでしょうか。

彼らが試みた音作りは、実はメジャーでヒットしている楽曲の音作りにも大きな影響を与えています。

とはいえ基本的に商業的な音楽ではないからこそ、実際に探すとなると初心者の方であれば敷居が高いかもしれません。

そんな音楽ファンに向けて、今回の記事では日本のポストロックを代表するバンドたちを紹介しております。

邦楽ロックがお好きな方も、ぜひご覧ください!

【邦楽ポストロックのススメ】代表的なバンド、人気グループ(1〜20)

疾走する閃光fox capture plan

ポストロックの文脈に置くと語弊が生まれるかもしれませんが、ジャズの新しい可能性を追求して「現代版ジャズロック」をコンセプトに2011年より活動を開始したピアノ・トリオ、fox capture planも邦楽ポストロックを深掘りしたい方にはオススメのバンドです。

90年代オルタナティブロックの洗礼を受けた世代ならではのミクスチャー感覚とでも表現できそうな、ジャズやフュージョンにポストロックからダブステップ、ドラムンベースといったジャンルを融合させたハイブリッドなサウンドは、先鋭的なロックを好む方にこそ響く音と言えましょう。

フジロックやサマーソニック、東京JAZZなどのフェスティバルに出演し、ドラマの劇伴やCM曲の提供するなどジャズの領域にとどまらない活動を続ける彼らは精力的な作品リリースでも知られ、2022年の現在までに9枚のフル・アルバムや2枚のミニアルバムを発表するなど、そのクリエイティビティはデビューから10年以上が過ぎた今も衰えることを知りません。

個人的には、そんな彼らのルーツを知る上でも2015年に発表された『COVERMIND』はとくにオルタナティブロックを愛する方々にオススメなカバー集です!

90年代のオルタナティブロック、パンクやテクノなども含めた名曲たちが彼ら流儀のアレンジで生まれ変わった様は必聴ですよ。

PERSON! PERSON!!Mudy On The 昨晩

mudy on the 昨晩 / PERSON! PERSON!! 【Official Music Video】
PERSON! PERSON!!Mudy On The 昨晩

邦楽ポストロック・シーンにおいて大きな役割を果たした残響レコード所属、いわゆる「残響系」の代表的なバンドの1つにして、意味深かつパンチの効いたバンド名も気になるmudy on the 昨晩は、2006年に名古屋にて結成されたインストゥルメンタル・バンドです。

結成当初は大学生だったという若さながら、高い演奏能力を武器として強烈なライブ・パフォーマンスを展開、インディーズ・シーンにおいて注目を集めた彼らは、翌年の2007年には早くも強烈な海外勢がそろうライブ・イベント「EXTREME THE DOJO」に参戦するなど、その知名度を急激に上げていきます。

2008年には先述した残響レコードよりデビュー・ミニアルバムをリリース、その後も自主企画イベントなども積極的に開催するなど、独自の活動でシーンをかき回します。

そんな彼らのサウンドはポストロックやマスロック、カオティックなハードコアなどをブレンドさせた強烈なもので、トリプル・ギターならではの複雑怪奇なアンサンブル、それでいて踊れるグルーヴを兼ね備えた楽曲はやはりライブでこそ味わいたいといった代物。

9mm Parabellum Bulletといったバンドが好きという方でmudy on the 昨晩を知らない、という人がいれば必ずチェックしてください!

【邦楽ポストロックのススメ】代表的なバンド、人気グループ(21〜40)

ベレー帽は飛ばされてClimb The Mind

Climb the mindの「ベレー帽は飛ばされて」という曲です。

どこか、哀愁ある歌詞で不思議な優しさに包まれた一曲です。

ずっと大切にしたい優しい世界観を持っていて、疲れた心をそっと癒やし、そして照らしてくれます。

StaySPECIAL OTHERS

1995年に高校の同級生というメンバーにより結成され、以降は不動の4人組として独自の活動を続ける横浜出身のSpecial Others。

ファンの間では「スペアザ」という略称でも親しまれている彼ら、ほとんどの楽曲がインストゥルメンタルで構成された音楽スタイルながら、2012年にリリースされた通算5枚目のアルバム『Have a Nice Day』がオリコン・チャートで8位をマークするなど商業的な成功も収めており、2013年には日本武道館でのワンマンライブを開催するなど、非常に高い人気を誇る存在なのですね。

そんなスペアザの音楽性は前述したようにインストゥルメンタル中心の楽曲で、たしかにポストロック的な要素も多く見られるのですが、確かなテクニックから繰り出される即興演奏はジャズからの影響も大いに感じられ、インプロを主体としたジャム・バンドとしてとくにライブ・パフォーマンスの素晴らしさが多くの人を魅了し続けているのです。

即興演奏などと書くと尻込みしてしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、彼らの音楽には豊かなメロディが盛り込まれ、インストゥルメンタルが苦手という方でもすんなり聴けるポップさを兼ね備えていることは強調しておきたいところ。

ともあれ、お酒を片手に気持ち良く踊れるグルーヴはやはりライブで見て体験して、初めてその真価を理解できると言えそうです。

「sign」tio

三重県四日市市出身の4人組インストゥルメンタル・バンド、tioの音楽性は、ノスタルジックなメロディとメランコリックなアンサンブルが特徴です。

2008年の結成以降、着実にキャリアを重ね、2013年夏に京都のレーベル「bud music」に加入。

2014年1月には待望のフルアルバム『toitoitoi』をリリースし、邦楽ポストロック・シーンに衝撃を与えました。

2017年には「FUJI ROCK FESTIVAL’17」に出演するなど、その実力は広く認められています。

tioの楽曲は、繊細かつ大胆なサウンドスケープを織り成し、聴く者の心に深く染み入ります。

ポストロックの新たな可能性を感じさせる彼らの音楽は、静寂と爆発のコントラストを楽しみたい方にぜひおすすめです。

寒月の説教cuol

空虚な世界観が最高にかっこいいです。

どこか透明感がある中にノイジーなサウンドが広がっており、少し病んだ夜に聴くと妙にしみる魅力があります。

とくに「寒月の説教」は何度も聴きたくなります。

まさに寒月の中で聴きたい音楽です。