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【和風のピアノ曲】日本らしさが心地よいおすすめ作品をピックアップ

ピアノはヨーロッパで生まれた楽器。

そして、クラシック音楽は西洋で発展した音楽スタイル。

クラシック作品を中心に練習していると、どうしてもヨーロッパのエッセンスが盛り込まれた曲に偏りがちで、ピアノを弾きながら「和」を感じることは少ないかもしれませんね。

そこで本記事では「日本らしさを感じられる和風の作品をピアノで弾いてみたい!」という方に向けて、和風のピアノ曲をたっぷりご紹介します。

「和風」といっても、ヨーロッパの作曲家が日本の浮世絵に魅せられて作曲した作品から童謡を題材にした変奏曲まで、曲のルーツや形式はさまざま。

ぜひ、それぞれの作品の「日本らしさ」を聴き比べたり、作曲家によって異なる「和風」の解釈を楽しんだりしながらお聴きください!

【和風のピアノ曲】日本らしさが心地よいおすすめ作品をピックアップ(21〜30)

おどりとうたと中田喜直

【ピアノ発表会おすすめ】おどりとうたと ♫ 中田喜直 / A Dance and Song, Yoshinao Nakada
おどりとうたと中田喜直

軽やかな5/8拍子のスタッカートとシンコペーションで始まるピアノ独奏曲です。

リズミカルな舞踊的要素と優美な歌唱メロディが交互に登場し、夏の夜の高揚感と静謐な余韻が見事に表現されています。

1993年に神戸山手女子短期大学の講師を務めた作曲者の円熟期の作品であり、アルバム『こどものゆめ』に収録された全24曲の中でも人気の高い1曲です。

和風の要素を取り入れながらも普遍的な魅力を持ち、発表会のレパートリーとして評価を得ています。

メロディーとハーモニーの美しさを堪能しつつ、技術的にも表現力も磨けるため、ピアノ演奏を楽しみながらステップアップを目指す方におすすめです。

Summer久石譲

映画『菊次郎の夏』のオリジナル・サウンドトラックに収録されたピアノ主体のインストゥルメンタル作品です。

心温まるメロディーと軽やかなリズムが印象的で、爽やかな夏の一日を思わせる雰囲気が魅力です。

映画の中では、少年の純粋な視点から見た「夏の冒険」と「成長」を見事に表現し、観客の心に深く刻まれました。

本作は2000年から2002年にかけてトヨタ・カローラのCMでも使用され、多くの方に親しまれています。

優しく透明感のある音色と、どこか郷愁を誘うような旋律が心に響く作品です。

ピアノの練習曲としても演奏しやすく、発表会でもきっと聴衆を魅了できることでしょう。

おわりに

和風のピアノ曲、いかがでしたか?

日本らしさに忠実な日本人作曲家の作品と、独自の視点で日本らしさをとらえる海外の作曲家の作品では、随分雰囲気が違いましたね。

和を感じるピアノ曲は、ご紹介した以外にもまだまだたくさん!

これを機に、「和」のエッセンスが盛り込まれた作品に注目してみてはいかがでしょうか?