一口にジャズと言ってもさまざまなサブジャンルがあり、独自の進化をとげたジャンルも多いです。
本稿で取り上げる「ジャズファンク」はその名の通りジャズにファンク的な要素を取り込んだ音楽性を持ち、実際にその名前が定着したのは80年代から90年代以降のこと。
つまり後続のDJやミュージシャンから再発見されて評価を得た作品も多く、ヒップホップにおけるサンプリングソースとしても人気の高いジャンルなのですね。
そんなジャズファンクを知るためにまずは押さえたい70年代の定番作はもちろん、ジャズファンク的な要素を感じる近年の注目作品も含めたアルバムをまとめています。
初心者もある程度知識のある方も、ぜひご覧ください!
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洋楽ジャズファンクの名盤まとめ~定番から最新作まで
ChameleonHerbie Hancock

電子音楽とジャズの融合という独特な世界観が特徴の1曲。
70年代の社会変動を反映したリズムと、当時新奇だった電子シンセサイザーの使用が印象的です。
1973年発表のアルバム『Head Hunters』に収録され、ビルボードHot 100で42位、Hot Soul Singlesで18位を記録。
15分を超える大作でありながら、リズミカルで親しみやすいベースラインが魅力的。
歌詞はありませんが、即興演奏を通じて個性の尊重や多様性を表現しています。
ジャズファンクを象徴する本作は、Nas、Kanye West、Beastie Boysなど多くのアーティストにサンプリングされ、映画やテレビ番組でも使用されてきました。
音楽の可能性を感じたい方におすすめの1曲です。
One and OneMiles Davis

世界的なジャズトランペッター、マイルス・デイヴィスさん。
多くの名盤を生み出してきた彼ですが、そのなかでもこちらの『On the Corner』は特に高い評価を受けています。
1972年にリリースされた本作はそれまでの作品とは違い、「ジャズから距離を置いているファンクやロックが好きな若い世代に届くもの」というコンセプトで作られました。
実際、ファンクや実験的な展開がうかがえる楽曲が多く存在します。
先見の明を持ったマイルス・デイヴィスの真髄を味わいたい方は、ぜひチェックしてみてください。
Virtual InsanityJamiroquai

クラブシーンで注目を集めたジャズ・ファンク・バンド、ジャミロクワイの代表作と言えばこの曲でしょう。
1996年リリースのアルバム『Travelling Without Moving』に収録された本作は、テクノロジーと人間の関係性を鋭く問いかける斬新な内容。
ジェイ・ケイさんのソウルフルな歌声とファンキーなリズムが絶妙にマッチし、聴く者を魅了します。
印象的なミュージックビデオも話題を呼び、1997年のMTVビデオミュージックアワードで4冠を達成。
ダンスフロアを沸かせつつ、深いメッセージ性も持ち合わせた一曲は、音楽好きならぜひチェックしてほしい珠玉の名曲です。
GamesDorothy Ashby

世界的なジャズハーピニスト、ドロシー・アシュビーさん。
クールジャズやハードバップなどを得意とするジャズアーティストで、日本にも多くのファンがいますね。
そんな彼女のアルバムのなかでも、特に名盤と名高い作品が、こちらの『Afro-Harping』。
1968年に録音された本作は、彼女のアルバムのなかでも、特にグルーヴィーなアルバムとして知られています。
ソウルフルなオーケストレーションやエレクトリックハープによる演奏が迫力満点です。
A Chance for PeaceLonnie Liston Smith

1980年代後半に注目されるようになった音楽ジャンル、レアグルーヴ。
正確には音楽ジャンルというよりは、細分化の1つといった感じですね。
そんなレアグルーヴのブームを築き上げたのが、ロニー・リストン・スミスさんです。
彼の名盤として名高いこちらの『Visions of a New World』は、そんなレアグルーヴの良さが詰まった魅力的なアルバム。
浮遊感がただようハイレベルなエレクトリックピアノは圧巻です。