洋楽ジャズファンクの名盤まとめ~定番から最新作まで
一口にジャズと言ってもさまざまなサブジャンルがあり、独自の進化をとげたジャンルも多いです。
本稿で取り上げる「ジャズファンク」はその名の通りジャズにファンク的な要素を取り込んだ音楽性を持ち、実際にその名前が定着したのは80年代から90年代以降のこと。
つまり後続のDJやミュージシャンから再発見されて評価を得た作品も多く、ヒップホップにおけるサンプリングソースとしても人気の高いジャンルなのですね。
そんなジャズファンクを知るためにまずは押さえたい70年代の定番作はもちろん、ジャズファンク的な要素を感じる近年の注目作品も含めたアルバムをまとめています。
初心者もある程度知識のある方も、ぜひご覧ください!
- ジャズファンクの名曲。ジャズとは一味違うオススメの人気曲
- 踊れるジャズ!~アシッドジャズの名盤・オススメのアルバム
- 【洋楽】ファンクのルーツを辿る。一度は聴きたい名盤まとめ【初心者】
- 【洋楽】ジャズフュージョンの名盤。一度は聴きたいおすすめのアルバム【2025】
- アシッドジャズの名曲。おすすめの人気曲
- 【洋楽】ジャズギターの名盤。一度は聴きたいおすすめのアルバム
- 【2025】ジャズボーカルの名盤。一度は聴きたいおすすめのアルバム
- 【スラップ・グルーヴ感満載!】ベースがっこいい曲まとめ
- 【ジャズの殿堂】ブルーノート・レコードの名盤。おすすめのジャズアルバム
- ジャズ・ファンクセッションに参加するなら押さえておきたい定番曲
洋楽ジャズファンクの名盤まとめ~定番から最新作まで(1〜10)
RainmakerJohn Carroll Kirby

ニューエイジとジャズをミックスさせた個性的なスタイルで人気を集めるピアニスト、ジョン・キャロル・カービーさん。
もともとスタジオミュージシャンとして活動していたこともあり、非常にハイレベルなピアノテクニックを持っており、業界からも高い評価を集めていますね。
そんな彼の名盤が、こちらの『Septet』。
2021年にリリースされた新しいアルバムですが、本作は1970年代~1980年代のジャズを意識した、リバイバルな作風にまとめられています。
School DaysStanley Clarke

電気ベースの限界を押し広げた革新的なサウンドが印象的な、ジャズ・フュージョンの金字塔とも言えるアルバム『School Days』。
1976年9月にリリースされたこの作品は、スタンリー・クラークさんのソロキャリアの中でも特に注目を集めました。
タイトル曲は、クラークさんのライブでも人気の高いナンバーとなっています。
ジャズの枠を超えて、ロックやファンクの要素も取り入れた多様性豊かな楽曲の数々は、ベースを単なるリズム楽器から解放し、メロディックな主役へと昇華させました。
本作は、音楽を愛するすべての人に新鮮な驚きと刺激を与えてくれる、何度聴いても新たな発見のある名盤です。
Red, Black & GreenRoy Ayers Ubiquity

今では当たり前になったジャズファンクを作り上げたパイオニア、ロイ・エアーズさん。
世界的なヴィブラフォン奏者として知られており、世界のジャズシーンに大きな影響をもたらしました。
そんな彼の名盤が、こちらの『Red Black and Green』。
ジャズファンクの真髄と称されるその仕上がりは圧巻で、多くの批評家から高い評価を集めました。
特にカバーである『Ain’t No Sunshine』や『Day Dreaming』は、ロイ・エアーズさんのジャズアレンジ能力の高さがうかがえると思います。
洋楽ジャズファンクの名盤まとめ~定番から最新作まで(11〜20)
Racetrack in FranceGil Scott-Heron and Brian Jackson

スポークンワードであるギル・スコット・ヘロンさんとキーボードやフルート奏者、そして音楽プロデューサーとしても活躍したブライアン・ジャクソンさんが共演した名盤、『Bridges』。
スポークンワードは日本でいうところの語りや詩人といったもの。
多くの場合は詩人らしく淡々と詩を詠んでいくのですが、ギル・スコット・ヘロンさんはリズムに乗せた、シンガーの要素が強いスポークンワードを得意としていました。
本作はそんなメロウなスポークンワードをジャズファンクやソウルに乗せたアルバムです。
Lift Off (feat. Rocco Palladino)Tom Misch & Yussef Dayes

現代のUKジャズを代表するシンガーソングライター、トム・ミッシュさん。
星野源さんと共演したこともあるため、ご存じの方も多いのではないでしょうか?
彼が同じくイギリス出身の個性派ドラマーとして知られるユセフ・デイズさんと共演したアルバムが、こちらの『What Kinda Music』。
本作はジャンルの分類が非常に難しく、アシッドジャズやサイケデリック、ヒップホップなど、あらゆるジャンルを複合した音楽性が特徴です。
Giulia Mon AmourCalibro 35

2000年代後半から人気を集め続けるイタリアのファンクバンド、カリブロ35。
彼らのファンクはシネマティックファンクと呼ばれ、名前の通り映画的な雰囲気を感じさせるファンクを得意としています。
そんな彼らの名盤としてオススメしたいのが、こちらの『Traditori di Tutti』。
ジョルジオ・セルバネンコさんによるミラノを舞台とした同名の推理小説がありますが、本作はその小説からインスピレーションを得ています。
映画のように劇的なジャズファンクが多いので、ぜひチェックしてみてください。
Harlem River DriveBobbi Humphrey

現在でも多くのリスナーやアーティストたちからリスペクトを集めているジャズフルート奏者、ボビー・ハンフリーさん。
ボーカリストとしても活躍していたため、彼女の楽曲に聞き覚えがあるという方は多いのではないでしょうか?
そんな彼女の名盤が、こちらの『Black and Blues』。
本作はドナルド・バードさんのアルバムの制作でも知られるマイゼル兄弟とタッグを組み、1973年にリリースされました。
クレジット上ではラリー・マイゼルさんが作曲したことになっていますが、実際はマイゼルさんが考えたコードにアドリブでハンフリーさんがメロディーを乗せていったそうです。