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洋楽ジャズファンクの名盤まとめ~定番から最新作まで

一口にジャズと言ってもさまざまなサブジャンルがあり、独自の進化をとげたジャンルも多いです。

本稿で取り上げる「ジャズファンク」はその名の通りジャズにファンク的な要素を取り込んだ音楽性を持ち、実際にその名前が定着したのは80年代から90年代以降のこと。

つまり後続のDJやミュージシャンから再発見されて評価を得た作品も多く、ヒップホップにおけるサンプリングソースとしても人気の高いジャンルなのですね。

そんなジャズファンクを知るためにまずは押さえたい70年代の定番作はもちろん、ジャズファンク的な要素を感じる近年の注目作品も含めたアルバムをまとめています。

初心者もある程度知識のある方も、ぜひご覧ください!

洋楽ジャズファンクの名盤まとめ~定番から最新作まで(1〜10)

Bridges

Racetrack in FranceGil Scott-Heron and Brian Jackson

スポークンワードであるギル・スコット・ヘロンさんとキーボードやフルート奏者、そして音楽プロデューサーとしても活躍したブライアン・ジャクソンさんが共演した名盤、『Bridges』。

スポークンワードは日本でいうところの語りや詩人といったもの。

多くの場合は詩人らしく淡々と詩を詠んでいくのですが、ギル・スコット・ヘロンさんはリズムに乗せた、シンガーの要素が強いスポークンワードを得意としていました。

本作はそんなメロウなスポークンワードをジャズファンクやソウルに乗せたアルバムです。

School Days

School DaysStanley Clarke

電気ベースの限界を押し広げた革新的なサウンドが印象的な、ジャズ・フュージョンの金字塔とも言えるアルバム『School Days』。

1976年9月にリリースされたこの作品は、スタンリー・クラークさんのソロキャリアの中でも特に注目を集めました。

タイトル曲は、クラークさんのライブでも人気の高いナンバーとなっています。

ジャズの枠を超えて、ロックやファンクの要素も取り入れた多様性豊かな楽曲の数々は、ベースを単なるリズム楽器から解放し、メロディックな主役へと昇華させました。

本作は、音楽を愛するすべての人に新鮮な驚きと刺激を与えてくれる、何度聴いても新たな発見のある名盤です。

Places and Spaces

You & MusicDonald Byrd

ジャズやファンクをベースにソウルやR&Bなどをエッセンスを足した音楽性で人気を集めたトランペッター、ドナルド・バードさん。

オシャレでありながらキャッチーな楽曲が多く、日本でも非常に人気ですね。

そんな彼の名盤としてオススメしたいのが、こちらの『Places and Spaces』。

ブルーノートから1975年にリリースされたアルバムで、広大なストリングスアレンジメントや官能的なリズムギターといった大人でスムーズなネオファンクを感じさせる作品です。

洋楽ジャズファンクの名盤まとめ~定番から最新作まで(11〜20)

Red Black and Green

Red, Black & GreenRoy Ayers Ubiquity

今では当たり前になったジャズファンクを作り上げたパイオニア、ロイ・エアーズさん。

世界的なヴィブラフォン奏者として知られており、世界のジャズシーンに大きな影響をもたらしました。

そんな彼の名盤が、こちらの『Red Black and Green』。

ジャズファンクの真髄と称されるその仕上がりは圧巻で、多くの批評家から高い評価を集めました。

特にカバーである『Ain’t No Sunshine』や『Day Dreaming』は、ロイ・エアーズさんのジャズアレンジ能力の高さがうかがえると思います。

What Kinda Music

Lift Off (feat. Rocco Palladino)Tom Misch & Yussef Dayes

Tom Misch & Yussef Dayes – Lift Off (feat. Rocco Palladino) – [Live]
Lift Off (feat. Rocco Palladino)Tom Misch & Yussef Dayes

現代のUKジャズを代表するシンガーソングライター、トム・ミッシュさん。

星野源さんと共演したこともあるため、ご存じの方も多いのではないでしょうか?

彼が同じくイギリス出身の個性派ドラマーとして知られるユセフ・デイズさんと共演したアルバムが、こちらの『What Kinda Music』。

本作はジャンルの分類が非常に難しく、アシッドジャズやサイケデリック、ヒップホップなど、あらゆるジャンルを複合した音楽性が特徴です。

Traditori di Tutti

Giulia Mon AmourCalibro 35

Calibro 35 – Giulia Mon Amour [Official Video]
Giulia Mon AmourCalibro 35

2000年代後半から人気を集め続けるイタリアのファンクバンド、カリブロ35。

彼らのファンクはシネマティックファンクと呼ばれ、名前の通り映画的な雰囲気を感じさせるファンクを得意としています。

そんな彼らの名盤としてオススメしたいのが、こちらの『Traditori di Tutti』。

ジョルジオ・セルバネンコさんによるミラノを舞台とした同名の推理小説がありますが、本作はその小説からインスピレーションを得ています。

映画のように劇的なジャズファンクが多いので、ぜひチェックしてみてください。

Root Down

Root Down (And Get It)Jimmy Smith

ソウルジャズやハードバップを主体とした音楽性で人気を集めたジャズオルガニスト、ジミー・スミスさん。

少しでもジャズの造詣が深い方であれば、誰でもご存じだと思います。

そんなジミー・スミスさんの名盤として名高い作品が、こちらの『Root Down』。

マイルス・デイヴィスさんの『On the Corner』と同様に、当時の若者にとってポピュラーだったファンクのエッセンスを取り入れたアルバムで、全体を通して若々しい曲調が多いことで知られています。