【洋楽】ジャズギターの名盤。一度は聴きたいおすすめのアルバム
それほどジャズという音楽ジャンルに詳しくない方であれば、何となくピアノやサックスにトランペットなどの管楽器をイメージする人は多いのではないでしょうか。
ジャズの歴史において、ギターの立ち位置はリズムを担当する楽器であり、メインで活躍するものではなかったのですね。
ジャンゴ・ラインハルトさんやチャーリー・クリスチャンさんといった、戦前の偉大なギタリストたちの出現によってそのイメージは少しずつ変化し、50年代以降はウェス・モンゴメリーさんなどの天才がシーンを塗り替えていったのです。
今回はそんな洋楽ジャズギターの歴史に残る名盤をピックアップ、時代を問わず素晴らしいアルバムたちをご紹介します!
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【洋楽】ジャズギターの名盤。一度は聴きたいおすすめのアルバム(1〜10)
Isn’t It RomanticTal Farlow

すばらしいドライブ感を持つタル・ファーロウさん。
彼は1956年に発売されたアルバムがこちら。
彼の名前を冠したアルバムですが、これぞ彼、といった内容になっています。
動画の曲はミディアムテンポのよく知られているジャズのスタンダード・ソングですが、ゆっくりのテンポでの独特の語り口、そして倍のテンポになった時の彼ならではの速弾きも楽しめます。
ピアノとベース、ギターというドラムレスの構成ですが、タルさんのギターカッティングがドラムのブラシのような効果をかもし出しています。
ExtrapolationJohn McLaughlin

1969年にイギリスのギタリスト、ジョン・マクラフリンさんによって発表されたアルバムがこちらです。
ジャズ・ロックの名盤といわれるこちらのアルバム、当時からするとかなり新しかったのではないでしょうか。
ジャズだけでなくクラシック、インド音楽など、いろいろなジャンルに精通していた彼の音楽は、フリージャズ、ロック、ファンクなどいろいろな要素を含んでいてどんなジャンルの人にも魅力的に映るのではないでしょうか。
East Coast Love AffairKurt Rosenwinkel

1990年代以降のジャズギター・シーンを代表する存在のカート・ローゼンウィンケルさんは、古典的なビバップ音楽を現代に伝えるプレイヤーでありながら、ラッパーのQティップさんをプロデュースに迎えたアルバム『Heartcore』をリリースするなど、他ジャンルからの影響もうまく取り入れたトップ・ギタリストの1人です。
本稿で紹介している『East Coast Love Affair』は1996年にリリースされた初となるリーダー・アルバムで、活動の拠点としていたニューヨークはグリニッチ・ヴィレッジ地区のジャズクラブにてライブ録音されたもの。
スタンダードナンバーに加えて、今もライブの定番曲となっている自身のオリジナル楽曲も収録しており、作曲家としての才能も早くから発揮していたことが分かります。
落ち着いた雰囲気ながらも実にエモーショナルなサウンドは、夜に聴きたくなる音ですね。
同じく現代ジャズ界におけるトップ・ベーシストのアヴィシャイ・コーエンさん、ブラッド・メルドーさんとのトリオでも著名なドラマーのホルヘ・ロッシさん、といったカートさんにとっては同世代のプレイヤーたちが参加しており、今となっては非常に豪華な面々による若き日のプレイが楽しめるという点も見逃せません!
【洋楽】ジャズギターの名盤。一度は聴きたいおすすめのアルバム(11〜20)
Idle MomentsGrant Green

1980年代から流行したジャズファンクやレアグルーブで人気が再燃したギタリストといえばグラント・グリーンさんでしょう。
彼の代表的なアルバムがこちらです。
こちらのアルバムは、ギタリストのアルバムでよくみられる編成ながら、メンバーがファンキー一色とはいいがたい、テナーサックスはジョー・ヘンダーソンさん、ビブラフォンはボビー・ハッチャーソン、ピアノのデューク・ピアソンさんなどの影響もあってか、ちょっと陰のある、そして思索的なサウンドに仕上がっています。
In a Sentimental MoodEmily Remler

80年代に活躍した女性ギタリストといえば、エミリー・レムラーさんです。
彼女はジャズの本場、ニューオリンズのジャズクラブでギタリストとしてのキャリアをスタートさせました。
そんな彼女が世界的に有名となったきっかけが、デビューアルバムの『Firefly』です。
ピアノ、コントラバス、ドラムを加えたのみの、シンプルな構成。
それゆえに、エミリー・レムラーさんの魅力をはっきりと感じられる見事な仕上がりとなっています。
Stairway to HeavenStanley Jordan

スタンリー・ジョーダンさんを知っていますか?
知らないという方も、彼が演奏する姿を見れば、忘れられなくなるはずです。
まず、スタンリー・ジョーダンさんの演奏を見て気が付くのは、ギターの持ち方が見慣れない形だということでしょう。
実は彼、フィンガーボードを両手ではじく演奏方法の使い手なんです。
そんな彼のかなでるメロディを堪能するには、『Stolen Moments』というアルバムがオススメです。
収録曲は7曲と少なめですが、一曲一曲の聴きごたえは、群を抜いていますよ。
Metal FatigueAllan Holdsworth

アラン・ホールズワースさんは、ギタリストの中でも、かなり特殊な演奏スタイルを採用していた人物です。
彼はもともと、サックス奏者を志していたそうです。
しかし、子供の頃サックスを買う余裕のなかったアラン・ホールズワースさんは、ギターを購入しました。
しかし、当初の夢を諦められず、サックスのような演奏を意識してギターを扱うように。
その結果、唯一無二の演奏スタイルが完成したそうです。
そんな彼がリリースしたアルバムの中でも、高く評価されているのが、1985年の『Metal Fatigue』。
こちらは、80年代で最高のアルバムの一つとまで、いわれているんですよ。
ぜひ、彼の唯一無二の演奏スタイルが生み出したメロディーを聴いてみてください。





