【洋楽】ジャズギターの名盤。一度は聴きたいおすすめのアルバム
それほどジャズという音楽ジャンルに詳しくない方であれば、何となくピアノやサックスにトランペットなどの管楽器をイメージする人は多いのではないでしょうか。
ジャズの歴史において、ギターの立ち位置はリズムを担当する楽器であり、メインで活躍するものではなかったのですね。
ジャンゴ・ラインハルトさんやチャーリー・クリスチャンさんといった、戦前の偉大なギタリストたちの出現によってそのイメージは少しずつ変化し、50年代以降はウェス・モンゴメリーさんなどの天才がシーンを塗り替えていったのです。
今回はそんな洋楽ジャズギターの歴史に残る名盤をピックアップ、時代を問わず素晴らしいアルバムたちをご紹介します!
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【洋楽】ジャズギターの名盤。一度は聴きたいおすすめのアルバム(11〜20)
Satin DollBarney Kessel

1956年に3つの雑誌の読者投票で1位となったバーニー・ケッセルさん、レイ・ブラウンさん、シェリー・マンさんによって結成されたユニットの最初のアルバムがこちらです。
読者投票がきっかけというのが興味深いですが、息もピッタリあっていて、すばらしい演奏です。
バーニー・ケッセルさんは単音でなく、コードを駆使してソロをとるスタイルの第一人者としてのちのギタリストに影響を与えました。
ブルージーではありますが、西海岸を中心に活躍した、軽やかなウエストコースとスタイルのギタリストです。
Jeep On 35John Scofield

モノクロのジャケットと、色鮮やかなタイトル・アーティスト名のロゴとの対比が何とも印象的。
バークリー音楽院を卒業後にプロのギタリストとして活動を開始、ジャズ界の大物たちとのバンド参加やセッションを重ね、2020年代の今もバリバリの現役トップ・プレイヤーとして活躍する「ジョンスコ」ことジョン・スコフィールドさんが、1998年にリリースしたアルバム『A Go Go』を紹介します。
当時新進気鋭のジャズ・ファンク・バンドとして尖ったサウンドを鳴らしていたメデスキ、マーティン・アンド・ウッドを迎えて生み出された作品で、後のジャム・バンドのブームを巻き起こすきっかけとなった1枚でもあります。
スコフィールドさん全ての作曲を手掛け、エフェクターも自在に駆使したグル―ヴィなジャズ・ファンクを展開しており、いかにも彼らしいファンク系のギタリストさながらの軽快かつファンキーなカッティングも披露され、スコフィールドさんのプレイヤーとしてのジャンルレスな力量を改めて思い知らされることでしょう。
メデスキ、マーティン・アンド・ウッドの面々も、スコフィールドさんの世界観を崩すことなく自分たちの個性をきっちり提示。
全体的にかっちりした構成というよりも、インプロ中心でそれぞれのセンスを生かした新旧の世代による絶妙なグルーヴの妙は、いつ聴いても新鮮でカッコいいですよ!
When Will The Blues Leave?Gilad Hekselman

現代のジャズギタリストの中の重要人物の一人といえばこちらのギラッド・ヘクセルマンさんの名前があがるのではないでしょうか。
彼はイスラエル出身で、大学生の時に奨学金を受けてニューヨークに渡りました。
2006年にリリースされた彼の初のリーダーアルバムがこちらです。
ベースのジョー・マーティンさん、ドラムのアリ・ホニックさんというすばらしいメンバーとのコンテンポラリーな世界が堪能できます。
オリジナルからスタンダードソングまで幅広い選曲です。
Mediterranean SundanceAl Di Meola

アメリカはニュージャージー州出身、イタリア系アメリカ人のアル・ディ・メオラさんは、その卓越した演奏技術とジャズのみならずラテンやタンゴ、フラメンコといった音楽ジャンルを融合させたスタイルで世界的に知られるギタリストです。
1974年にあのチック・コリアさんが率いるリターン・トゥ・フォーエヴァーに参加、2年後には脱退してソロ・アーティストとして改めてシーンにその名を知らしめた金字塔的な作品が、1977年に発表されたアルバム『Elegant Gypsy』です。
1曲を除く5曲がディ・メオラさんの作曲した楽曲であり、多くのジャズ界の名手たちが集まったまさに名盤中の名盤!
スリリングかつドラマチックなバンド・アンサンブルで魅せる『Flight Over Rio』をはじめとして、フラメンコ・ギタリストとして著名なスペインのパコ・デ・ルシアさんと共演した『地中海の舞踏』、ハードロックとジャズを融合させた『Race with Devil on Spanish Highway』で披露される超絶ギター・ソロなど、どの楽曲も聴きどころ満載です。
ジャズ、ハードロック、ワールド音楽、さまざまな音楽を文字通り「フュージョン」させた本作は、ジャンルを問わず多くの音楽ファンがチェックすべき1枚と言えるでしょう。
C’est si bonBiréli Lagrène

フランスを代表するギタリストが、ビレリ・ラグレンヌさん。
彼は5歳の時からギターを即興で弾くことを覚え始め、14歳の時にはファーストアルバムをリリースしたんです。
そんな彼は、音楽史に名を残すギタリスト、ジャンゴ・ラインハルトさんの演奏方法を参考にしていて、彼の再来ともいわれているんですよ。
そんな彼のアルバムの中でも、とくにオススメしたいのは、『Standards』。
このアルバムには、ジャンゴさんの曲のアレンジも収録されています。
DjangoCharlie Byrd

ジャズというジャンルがあるように、クラシックというジャンルもありますよね。
両者は全く違ったテイストの音楽です。
しかし、この2つを組み合わせて、新しいサウンドを生み出した人物がいるんです。
それがチャーリー・バードさん。
彼の曲は、どこか優雅な雰囲気をかもし出していることが特徴です。
まずは1960年にリリースされた『The Guitar Artistry of Charlie Byrd』というアルバムから聴き始めると、より彼の作り出す世界観に入り込みやすいと思いますよ。
【洋楽】ジャズギターの名盤。一度は聴きたいおすすめのアルバム(21〜30)
This MasqueradeGeorge Benson

ジャズ・ギタリストの枠内をこえて、ボーカリストとしても高い評価を受けるアーティストがジョージ・ベンソンさんです。
ウェス・モンゴメリーさんやチャーリー・クリスチャンさんといったジャズギターのレジェンドの影響でジャズギターを始めたベンソンさんは、初期のソウル・ジャズを経てフュージョン・スタイルへと移行、メジャー・フィールドにおいて大成功を収める名盤『Breezin’』を1976年に発表しました。
「スムースジャズ」とも呼ばれる洗練されたサウンドは誰が聴いても心地良く、ボビー・ウーマックさんが作曲を手掛けた、爽やかな夏の情景が浮かんでくるような表題曲はスタンダードナンバーとして現在も愛され続けていますね。
グラミー賞を獲得したレオン・ラッセルさんの楽曲のカバー『This Masquerade』などのボーカル曲も、ベンソンさんのシンガーとしての才能が存分に発揮された珠玉の出来栄えです。
まずは本作からベンソンさんの音楽に触れて、ここからよりディープなジャズギターを堪能できる作品へと手を伸ばすというのも良いでしょう。





