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【洋楽】ジャズギターの名盤。一度は聴きたいおすすめのアルバム

それほどジャズという音楽ジャンルに詳しくない方であれば、何となくピアノやサックスにトランペットなどの管楽器をイメージする人は多いのではないでしょうか。

ジャズの歴史において、ギターの立ち位置はリズムを担当する楽器であり、メインで活躍するものではなかったのですね。

ジャンゴ・ラインハルトさんやチャーリー・クリスチャンさんといった、戦前の偉大なギタリストたちの出現によってそのイメージは少しずつ変化し、50年代以降はウェス・モンゴメリーさんなどの天才がシーンを塗り替えていったのです。

今回はそんな洋楽ジャズギターの歴史に残る名盤をピックアップ、時代を問わず素晴らしいアルバムたちをご紹介します!

【洋楽】ジャズギターの名盤。一度は聴きたいおすすめのアルバム(11〜20)

A Go Go

Jeep On 35John Scofield

モノクロのジャケットと、色鮮やかなタイトル・アーティスト名のロゴとの対比が何とも印象的。

バークリー音楽院を卒業後にプロのギタリストとして活動を開始、ジャズ界の大物たちとのバンド参加やセッションを重ね、2020年代の今もバリバリの現役トップ・プレイヤーとして活躍する「ジョンスコ」ことジョン・スコフィールドさんが、1998年にリリースしたアルバム『A Go Go』を紹介します。

当時新進気鋭のジャズ・ファンク・バンドとして尖ったサウンドを鳴らしていたメデスキ、マーティン・アンド・ウッドを迎えて生み出された作品で、後のジャム・バンドのブームを巻き起こすきっかけとなった1枚でもあります。

スコフィールドさん全ての作曲を手掛け、エフェクターも自在に駆使したグル―ヴィなジャズ・ファンクを展開しており、いかにも彼らしいファンク系のギタリストさながらの軽快かつファンキーなカッティングも披露され、スコフィールドさんのプレイヤーとしてのジャンルレスな力量を改めて思い知らされることでしょう。

メデスキ、マーティン・アンド・ウッドの面々も、スコフィールドさんの世界観を崩すことなく自分たちの個性をきっちり提示。

全体的にかっちりした構成というよりも、インプロ中心でそれぞれのセンスを生かした新旧の世代による絶妙なグルーヴの妙は、いつ聴いても新鮮でカッコいいですよ!

Stolen Moments

Stairway to HeavenStanley Jordan

スタンリー・ジョーダンさんを知っていますか?

知らないという方も、彼が演奏する姿を見れば、忘れられなくなるはずです。

まず、スタンリー・ジョーダンさんの演奏を見て気が付くのは、ギターの持ち方が見慣れない形だということでしょう。

実は彼、フィンガーボードを両手ではじく演奏方法の使い手なんです。

そんな彼のかなでるメロディを堪能するには、『Stolen Moments』というアルバムがオススメです。

収録曲は7曲と少なめですが、一曲一曲の聴きごたえは、群を抜いていますよ。

Elegant Gypsy

Mediterranean SundanceAl Di Meola

アメリカはニュージャージー州出身、イタリア系アメリカ人のアル・ディ・メオラさんは、その卓越した演奏技術とジャズのみならずラテンやタンゴ、フラメンコといった音楽ジャンルを融合させたスタイルで世界的に知られるギタリストです。

1974年にあのチック・コリアさんが率いるリターン・トゥ・フォーエヴァーに参加、2年後には脱退してソロ・アーティストとして改めてシーンにその名を知らしめた金字塔的な作品が、1977年に発表されたアルバム『Elegant Gypsy』です。

1曲を除く5曲がディ・メオラさんの作曲した楽曲であり、多くのジャズ界の名手たちが集まったまさに名盤中の名盤!

スリリングかつドラマチックなバンド・アンサンブルで魅せる『Flight Over Rio』をはじめとして、フラメンコ・ギタリストとして著名なスペインのパコ・デ・ルシアさんと共演した『地中海の舞踏』、ハードロックとジャズを融合させた『Race with Devil on Spanish Highway』で披露される超絶ギター・ソロなど、どの楽曲も聴きどころ満載です。

ジャズ、ハードロック、ワールド音楽、さまざまな音楽を文字通り「フュージョン」させた本作は、ジャンルを問わず多くの音楽ファンがチェックすべき1枚と言えるでしょう。

Firefly

In a Sentimental MoodEmily Remler

Firefly (Emily Remler) | 08 – In a Sentimental Mood (Duke Ellington)
In a Sentimental MoodEmily Remler

80年代に活躍した女性ギタリストといえば、エミリー・レムラーさんです。

彼女はジャズの本場、ニューオリンズのジャズクラブでギタリストとしてのキャリアをスタートさせました。

そんな彼女が世界的に有名となったきっかけが、デビューアルバムの『Firefly』です。

ピアノ、コントラバス、ドラムを加えたのみの、シンプルな構成。

それゆえに、エミリー・レムラーさんの魅力をはっきりと感じられる見事な仕上がりとなっています。

The Poll Winners

Satin DollBarney Kessel

1956年に3つの雑誌の読者投票で1位となったバーニー・ケッセルさん、レイ・ブラウンさん、シェリー・マンさんによって結成されたユニットの最初のアルバムがこちらです。

読者投票がきっかけというのが興味深いですが、息もピッタリあっていて、すばらしい演奏です。

バーニー・ケッセルさんは単音でなく、コードを駆使してソロをとるスタイルの第一人者としてのちのギタリストに影響を与えました。

ブルージーではありますが、西海岸を中心に活躍した、軽やかなウエストコースとスタイルのギタリストです。

The Guitar Artistry of Charlie Byrd

DjangoCharlie Byrd

ジャズというジャンルがあるように、クラシックというジャンルもありますよね。

両者は全く違ったテイストの音楽です。

しかし、この2つを組み合わせて、新しいサウンドを生み出した人物がいるんです。

それがチャーリー・バードさん。

彼の曲は、どこか優雅な雰囲気をかもし出していることが特徴です。

まずは1960年にリリースされた『The Guitar Artistry of Charlie Byrd』というアルバムから聴き始めると、より彼の作り出す世界観に入り込みやすいと思いますよ。

【洋楽】ジャズギターの名盤。一度は聴きたいおすすめのアルバム(21〜30)

Spaces

SpacesLarry Coryell

ジャズとロック、そしてジャズとクラシックといったように、ジャズに他ジャンルの要素を「フュージョン」させたスタイルを早くから提示していたギタリストとして著名なラリー・コリエルさん。

60年代にジャズロックの先駆け的なバンドのフリー・スピリッツを結成、1966年という時代にアルバム『Out Of Sight And Sound』を発表しているのですから、その先見性がうかがえるというものでしょう。

そんなラリーさんが1970年にリリースしたソロ・アルバム『Spaces』は、ジョン・マクラフリンさんにビリー・コブハムさんというマハヴィシュヌ・オーケストラの面々、リターン・トゥ・フォーエヴァーのチック・コリアさんにウェザー・リポートのミロスラフ・ヴィトウスさんという、まさにクロスオーバーな音楽スタイルを持つ面々が集結した最強の1枚!

強じんなリズム隊の上で繰り広げられるギター・プレイの応酬は、並大抵のロック・バンドでは到底太刀打ちできないほどの迫力ですね。

ラリーさんの卓越したプレイはもちろん、参加プレイヤー全員の並外れたテクニックを心行くまで堪能できる、なんとも豪華なジャズロックの傑作と言えるでしょう。