オシャレなヒップホップ!洋楽JAZZY HIP HOPの名盤まとめ
音楽好きの中でも「ヒップホップというかラップは苦手……」といったように、何となくのイメージでそんな風に考えていらっしゃる方、実は多いのではないでしょうか。
好き嫌いはもちろんあるにせよ、入り口を変えてみれば意外とはまってしまうかもしれませんよ。
そんな期待を込めて、今回の記事は海外の「ジャジーヒップホップ」をテーマとした内容です!
文字通りジャズに影響を受けたヒップホップ、海外では一般的に「ジャズ・ラップ」と呼ばれるジャンルで、1990年代に花開いたヒップホップのサブジャンルなのですね。
ヒップホップが苦手な方でも聴きやすい、オシャレなトラックやグルーヴに心も踊る名盤たちをぜひお楽しみください!
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オシャレなヒップホップ!洋楽JAZZY HIP HOPの名盤まとめ(21〜30)
SmileHocus Pocus

フランスのヒップホップと言われていくつかのアーティストやバンドをぱっと思い浮かべられる方は、相当なヒップホップ好きだと思われます。
やはり本場アメリカ勢をここまで多く紹介してきましたが、本稿で取り上げているホーカス・ポーカスは、ザ・ルーツのように生バンドを主体としたフランスのヒップホップ・グループです。
MC兼トラックメイカーの20sylさんを中心として、ギターとベース、ドラムにキーボード、さらにDJを加えた6人組として結成された彼らはここ日本でも高い人気を誇っており、朝霧JAMやフジロックといった大型フェスへの出演も実現させているのですね。
そんな彼らがリリースしたセカンド・アルバム『Place 54』は、メロウなジャズ・グルーヴを基調としながらもソウルやファンクにR&B、ワールド・ミュージックなど幅広い音楽性を洗練されたセンスと技術でもって融合させたハイブリッドな名盤です!
オマーさんやジャズ界の大御所フレッド・ウェズリーさんなども参加、ヒップホップの枠内をこえた豊潤な音世界をぜひ味わってみてください。
ResurrectionCommon

シカゴのレジェンド・ラッパーといえば、グラミー賞受賞アーティストであり、アカデミー歌曲賞も受賞したコモンさんですよね。
最初期はコモン・センスという名義で活動していましたが、後に「コモン」と改名、ヒップホップに留まらないさまざまなジャンルへの音楽的冒険で注目の作品を次々とリリース、映画俳優としても精力的な活動を続けている存在です。
そんなコモンさんが前出したように「コモン・センス」という名義で発表した最後のアルバムにして、通算2枚目となった1994年のセカンド作『Resurrection』は、ジャジーなヒップホップに興味のある方であれば確実にチェックすべき名盤です。
表題曲のリフレインするピアノのフレーズと絶妙なスクラッチによるフック、巧みなラップで過激なワードではなく叙情性豊かなリリックを繰り出すコモンさんのラッパーとしてのスキル……オープニングを飾るこの楽曲を聴いただけでも、本作の素晴らしさは確約されたようなものでしょう。
ジョージ・ベンソンさんの『The Changing World』をサンプリングした名曲『I Used to Love H.E.R.』など、メロウでジャジーなグルーヴを持つクラシックな名曲が多く収録された本作のプロデュースを務めたのはノー・アイディーさんで、コモンさんとともに本作が出世作となりました。
残念ながら商業的な成果はこの時点では出せなかったのですが、批評家の間では高い評価を得て、ニューヨークとロサンゼルスを中心としたヒップホップ界において、シカゴのヒップホップを知らしめた作品として歴史のその名を残したのです。
In All the Wrong PlacesKero One

ジャジーなヒップホップの黄金期は1990年代ではあるのですが、もちろん2000年代以降もジャズとヒップホップを融合させて独自のスタイルを提示しているアーティストは多く存在しています。
本稿の主役である韓国系アメリカ人のケロ・ワンさんは、まさにヒップホップとジャズを自在に行き来する独創的なサウンドを武器とするラッパー兼プロデューサーです。
アンダーグランド・シーンでDIYな音楽活動を続けていたケロ・ワンさんを最初に認めたのは日本人の音楽ファンで、アルバムのデビュー前から来日を果たすなどその後の音楽キャリアに大きな影響を及ぼしているのですね。
MCやトラックメイキングはもちろん、グラフィック・デザインなど多才な才能の持ち主であるケロ・ワンさんの記念すべきデビュー・アルバム『Windmills of the Soul』は、まさにDIYですべてをこなしてきたケロ・ワンさんの1つの集大成となったジャジー・ヒップホップの金字塔です!
セミ・アコースティックギターによるアルペジオと上品なビートが心地良い1曲『Windmills Intro』の時点で、本作の成功は保証されたようなものですよね。
ジャズのループはもちろん、生楽器も使用したトラックはメロウでグル―ヴィ、日常のサウンドトラックとしてもラウンジ・ミュージックとしても最高な気分をリスナーに提供してくれることでしょう。
なお、本作のインストゥルメンタル・バージョンである『Windmills Of The Soul Inst.』もリリースされていますから、トラックをじっくり聴きたいという方にはオススメです。
Loungin’Guru

とにかくがっつりジャズなヒップホップが聴きたい、という方にオススメしたいのが、伝説的なヒップホップ・デュオであるギャングスタ―のMC、グールーさんによるソロ・アルバム『Jazzmatazz』シリーズです。
『Guru’s Jazzmatazz』というタイトルでシリーズ全四作がリリースされており、各アルバムから選曲されたベスト・アルバム『The Best of Guru’s Jazzmatazz』も2008年に発売されています。
本稿で取り上げるのは記念すべき第一弾となった1993年の『Guru’s Jazzmatazz, Vol. 1』。
アルバム1曲目『Introduction』の哀愁を帯びたトランペットの音色の中で、アルバムの趣旨を淡々と語るグールーさんの言葉を聴けば分かるように、本作は単にジャズ・テイストを取り入れたヒップホップではなく、リアルな黒人音楽としてのジャズとヒップホップの融合であるといった趣旨に基づいて生まれた作品なのですね。
その言葉に嘘いつわりなく、欧米のベテランから新進気鋭のヒップホップやR&B、そしてジャズ・ミュージシャンが参加しており、驚くほどにクールかつ先鋭的なサウンドに初めて聴いた方であれば驚かれることでしょう。
実質的なオープニング・ナンバーの『Loungin’』ではドナルド・バードさんのトランペットをフィーチャー、早くもジャズとヒップホップの境界線は意味をなくし、豊潤なブラック・ミュージックの素晴らしさをひたすら味わえるのですね。
イギリスのアーティストも参加していることもあって、同時代のアシッド・ジャズ的な洗練されたグルーヴもカッコ良すぎです!
Betty (Get Money)Yung Gravy

独特のスタイルで人気を集めるラッパー、ヤング・グレイヴィーさん。
一般的なヒップホップでは見かけない、独特なチョイスが光るサンプリングが印象的なラッパーですよね。
そんな彼の作品のなかでも、特にオススメしたい楽曲が、こちらの『Betty (Get Money)』。
リック・アストリーさんの『Never Gonna Give You Up』をサンプリングしたポップなヒップホップで、ラップのスキルよりも全体のパッケージが魅力的な楽曲です。
英語さえ覚えれば誰でも歌えるヒップホップですので、ぜひチェックしてみてください。
My Definition of a Boombastic Jazz StyleDream Warriors

何だかインパクトのあるユニット名で、ホラー映画に詳しい方であれば『エルム街の悪夢3 惨劇の館』を思い出されるかもしれません。
カナダはトロントにて1988年に結成されたドリーム・ウォリアーズは、1990年代のジャジー・ヒップホップの盛り上がりに一役買った存在として知られています。
初期はデュオとして、中期はDJや他のメンバーが加入して4人組のグループとして、後期は再びデュオとして活躍しました。
本稿で取り上げている『And Now the Legacy Begins』は1991年にリリースされた記念すべきデビュー・アルバムで、本国カナダ以上にイギリスでヒットを記録、批評家筋からも高い評価を受けた傑作です。
アルバムの収録曲の中で最も著名な楽曲『My Definition of a Boombastic Jazz Style』は、あの『オースティン・パワーズ』シリーズのテーマ曲であり、日本ではCM曲などで起用されているクインシー・ジョーンズさんの名曲『Soul Bossa Nova』を大胆に引用した名曲中の名曲!
その他にもカウント・ベイシーさんの『Hang on Sloopy』をサンプリングした『Wash Your Face in My Sink』や、サンプリングネタとして大人気のトム・トム・クラブの『Genius of Love』を引用した表題曲など、ジャズからファンクまで見事なスキルとセンスで自身の楽曲へと再構築した楽曲が目白押し。
「ゴールデンエイジ・ヒップホップ」と呼ばれる時期のヒップホップに興味がある方も、ぜひチェックしてみてください!
Take You TherePete Rock & CL Smooth

残したオリジナル・アルバムはたったの2枚、その2作品でヒップホップの歴史において多大なる影響を及ぼした偉大な2人組が、ピート・ロック&C.L.スムースです。
今や超人気プロデューサーとして活躍するピート・ロックさんと、ストイックさと上品さを兼ね備えたラップ・スタイルを持つC.L.スムースさんによるユニットで、冒頭で触れたように2枚のアルバムを残して解散しているのですが、ピートさんの作品にスムースさんが客演したり、折に触れて再結成してライブ・パフォーマンスなどを行うなど良好な関係は続いているようですね。
そんな彼らのアルバムはどちらも甲乙つけがたい作品ではありますが、トータルの完成度という観点からラスト・アルバムとなった1994年のセカンド作『The Main Ingredient』を紹介しましょう。
文句なしのヒップホップ・クラシックであり、洗練を極めたサウンドは芸術的といっても過言ではないでしょう。
ピートさんは「ループにソウルを込める」という名言を残しており、主張するドラムスとウワモノとの絶妙なバランスはまさに神業のような手腕であり、濃厚にジャジーかつソウルフルなトラックを作り上げています。
曲単位でつまみ食いするのではなく、アルバム全体のムードを頭からラストまで楽しみたい作品ですね。


