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オシャレなヒップホップ!洋楽JAZZY HIP HOPの名盤まとめ

音楽好きの中でも「ヒップホップというかラップは苦手……」といったように、何となくのイメージでそんな風に考えていらっしゃる方、実は多いのではないでしょうか。

好き嫌いはもちろんあるにせよ、入り口を変えてみれば意外とはまってしまうかもしれませんよ。

そんな期待を込めて、今回の記事は海外の「ジャジーヒップホップ」をテーマとした内容です!

文字通りジャズに影響を受けたヒップホップ、海外では一般的に「ジャズ・ラップ」と呼ばれるジャンルで、1990年代に花開いたヒップホップのサブジャンルなのですね。

ヒップホップが苦手な方でも聴きやすい、オシャレなトラックやグルーヴに心も踊る名盤たちをぜひお楽しみください!

オシャレなヒップホップ!洋楽JAZZY HIP HOPの名盤まとめ(11〜20)

New Territories

I Don’t Do It ToEric Lau

Eric Lau (feat. Tawiah): I Don’t Do It To
I Don't Do It ToEric Lau

エリック・ラウさんは、ロンドンを拠点に活躍する音楽プロデューサー兼DJです。

彼の音楽は、重厚なビートと柔らかいメロディが特徴的。

デビューアルバム『New Territories』は、2008年にUbiquity Recordsからリリースされ、R&BやソウルをベースにしたJAZZY HIP HOPサウンドが詰まった全14曲の作品です。

多彩なゲストボーカリストを迎え、ライブ演奏とデジタルプロダクションを融合させた洗練された音作りが魅力的。

香港にルーツを持つエリックさんの背景が、このアルバムに独特の味わいを与えています。

ヒップホップが苦手な方にもおすすめの、心地よくオシャレな一枚です。

Black on Both Sides

Umi SaysMos Def

モス・デフさんの『Black on Both Sides』は、1999年にリリースされたデビューソロアルバムです。

ジャズやソウルの要素を取り入れたイーストコースト・ヒップホップの名作として知られています。

社会問題や個人的な経験を鋭い洞察力で描き出すリリック、多彩な音楽性が高く評価され、ゴールド認定を獲得しました。

映画『ブラウン・シュガー』のサウンドトラックにも楽曲が起用されるなど、幅広い支持を集めています。

ヒップホップに馴染みのない方にもおすすめの一枚で、音楽の深さと多様性を感じられる素晴らしいアルバムです。

Donuts

Don’t CryJ Dilla

J・ディラさんは、ヒップホップに革命をもたらしたプロデューサーです。

彼の遺作『Donuts』は、2006年2月7日、彼の32歳の誕生日にリリースされました。

わずか3日後に他界したJ・ディラさんの音楽的才能が詰まった、インストゥルメンタル・ヒップホップの傑作です。

独特なリズム感とサンプリング技術が光る31曲が収録され、多くのアーティストに影響を与えています。

ジャズやソウルの要素を取り入れた洗練されたサウンドは、ヒップホップが苦手な方にもおすすめ。

音楽の深い味わいを求める方に、是非聴いていただきたい一枚です。

Kollage

UknowhowweduBahamadia

ジャズ・ラップという観点で、ソロの女性ラッパーというのは珍しい存在かもしれません。

ペンシルベニア州はフィラデルフィア出身の女性ラッパー、Bahamadiaさんはリリースしたソロ・アルバムは3枚ながら同業者からの人気が高く、客演として多くの楽曲に参加しておりますね。

そんな彼女が1996年にメジャーにてリリースしたデビュー・アルバム『Kollage』は、当時の新進気鋭なクリエイターたちが多く参加、大ヒットには恵まれなかったものの、フィーメール・ラッパーによるハイクオリティな名盤としてファンの多い作品です。

参加アーティストはギャングスタのグールーさんやDJプレミアさん、ダ・ビートマイナーズ、ザ・ルーツといった面々で、好きな人にはたまらないものがありますよね。

もちろんサウンドはジャジーかつメロウで心地良く、絶妙なサンプリングも織り交ぜつつ生の楽器も導入、どちらかといえば抑制を効かせたクールなタイプのラップが持ち味のBahamadiaさんのパフォーマンスとの相性もバッチリ。

生のバンドによる都会的でクールな極上のグルーヴが堪能できる、同郷のザ・ルーツがプロデュースと演奏で参加した『Da Jawn』辺りが個人的には特に好きです!

Purple Moonlight Pages

Leaving HellR.A.P. Ferreira

R.A.P. FERREIRA – LEAVING HELL (PURPLE MOONLIGHT PAGES)
Leaving HellR.A.P. Ferreira

2020年代においても、当然ながらジャズに影響を受けたヒップホップ作品はリリースされ続けています。

2020年にリリースされた『Purple Moonlight Pages』は、90年代初頭のジャズ・ラップのバイブスを感じさせつつ、20年代のアンダーグラウンドなインディ・ヒップホップのフィルターを通したアルバムとして高い評価を受けた作品です。

miloという名前で精力的に作品をリリースしていた1992年生まれでシカゴ出身のラッパー、Rory FerreiraさんがR.A.P. Ferreiraという名義でリリースした初のアルバムであり、西海岸アングラ・ヒップホップ・シーンにおいて重要な存在として知られているケニー・シーガルさんがプロデュースを務め、本人が在籍しているグループThe Jefferson Park Boysのメンバーが参加。

Rory Ferreiraさんらしいアブストラクトなトラックもいくつかの楽曲で散見されますが、全体的にはジャズ的な要素の強いヒップホップと言えそうですね。

ほとんどの楽曲でベーシストが生のベース・ラインを提供していることもあって、ゆるめのラップとあいまって独自のグルーヴを生み出しているように感じます。

Organized Konfusion

Fudge PudgeOrganized Konfusion

1987年にニューヨークはクイーンズにて、ファロア・モンチさんとプリンス・ポーさんによって結成されたオルタナティブ・ヒップホップ・デュオのオーガナイズド・コンフージョン。

メジャーのシーンで大ヒットしたというようなタイプではなく、東海岸のアンダーグラウンドなヒップホップ勢の中では知られた存在として熱狂的なファンも多いユニットなのですね。

スキルフルな2人のMCによる見事なラップ、ジャズやファンクを軸としたトラックで作り上げた独自の音世界は現在も高い評価を受けています。

彼らが残した3枚のオリジナル・アルバムはどれも名盤ですが、本稿では1991年にリリースされた記念すべきデビュー・アルバム『Organized Konfusion』を取り上げましょう。

BPM速めのテンポの中で、うねるようなベース・ラインと美しいピアノのフレーズが印象的な『Fudge Pudge』を聴いただけで、もうノックアウト必至!

こちらの楽曲はDiggin’ in the Crates Crewの一員であるO.C.さんの初レコーディング曲と言われているのだとか。

ザ・クルセイダーズの『Merry Go Round』をサンプリングした『Walk Into The Sun』辺りも抜群のかっこ良さですね。

示唆に富んだリリックはさまざまなテーマを扱っており、2人の多才ぶりを感じ取れることでしょう。

オシャレなヒップホップ!洋楽JAZZY HIP HOPの名盤まとめ(21〜30)

Place 54

SmileHocus Pocus

フランスのヒップホップと言われていくつかのアーティストやバンドをぱっと思い浮かべられる方は、相当なヒップホップ好きだと思われます。

やはり本場アメリカ勢をここまで多く紹介してきましたが、本稿で取り上げているホーカス・ポーカスは、ザ・ルーツのように生バンドを主体としたフランスのヒップホップ・グループです。

MC兼トラックメイカーの20sylさんを中心として、ギターとベース、ドラムにキーボード、さらにDJを加えた6人組として結成された彼らはここ日本でも高い人気を誇っており、朝霧JAMやフジロックといった大型フェスへの出演も実現させているのですね。

そんな彼らがリリースしたセカンド・アルバム『Place 54』は、メロウなジャズ・グルーヴを基調としながらもソウルやファンクにR&B、ワールド・ミュージックなど幅広い音楽性を洗練されたセンスと技術でもって融合させたハイブリッドな名盤です!

オマーさんやジャズ界の大御所フレッド・ウェズリーさんなども参加、ヒップホップの枠内をこえた豊潤な音世界をぜひ味わってみてください。