【カバレフスキーのピアノ曲】子供向け作品の巨匠が遺した名曲たち
子供向けのピアノ作品集を数多く遺した20世紀ロシアの作曲家、ドミトリー・カバレフスキーさん。
彼のかわいらしいピアノ小品は、ピアノを習ったことがある方なら一度は弾いたことがあるといっても過言ではないほど、発表会やレッスンの定番曲として浸透しています。
本記事では、そんなカバレフスキーさんのピアノ曲のなかから、演奏される機会の多い作品をピックアップ!
ピアノ独奏曲からコンチェルトまで幅広く選曲していますので、ぜひ最後までお楽しみください。
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【カバレフスキーのピアノ曲】子供向け作品の巨匠が遺した名曲たち(1〜10)
6つの前奏曲とフーガ Op.61 第1曲「夏の朝の芝生に」Dmitri Kabalevsky

ロシアの作曲家ドミトリ・カバレフスキーさんは、子供たちのためのピアノ作品を数多く遺しました。
『6つの前奏曲とフーガ Op.61』もその一つで、第1曲『夏の朝の芝生に』は穏やかで詩的なムードが特徴的。
穏やかなテンポから少し速いテンポへと移り変わり、再び最初のテンポに戻るという構成で、静かで心地よい夏の朝の情景が目に浮かぶような作品です。
カバレフスキーさんらしい音楽的表現力が発揮された本作は、ピアノを学ぶ子供たちや、美しい旋律を楽しみたい方にぜひオススメしたい1曲です。
ピアノソナタ 第3番 ヘ長調 Op.46Dmitri Kabalevsky

20世紀ロシアの巨匠、ドミトリー・カバレフスキーさんの『ピアノソナタ 第3番 ヘ長調 Op.46』は、彼の音楽的才能と形式への堪能さが遺憾なく発揮された作品。
3つの楽章それぞれが、独自の魅力と感情表現を持ち合わせています。
第1楽章はプロコフィエフさんの影響を受けつつも、カバレフスキーさん独自の音楽的アイデンティティを感じさせる活気に満ちた楽章。
第2楽章は穏やかで歌心豊かな抒情的な世界が広がり、第3楽章では再び元気で活発な音楽が展開されます。
ロシアの民謡的な要素を取り入れつつ、親しみやすく愛国的な雰囲気も感じられる本作は、ピアニストなら一度は触れておきたい名曲といえるでしょう。
ピアノ協奏曲 第3番 ニ長調 Op.50Dmitri Kabalevsky

ロシアの作曲家ドミトリ・カバレフスキーさんは、子供向けのピアノ作品を数多く遺した教育者でもありました。
彼の『ピアノ協奏曲 第3番 ニ長調 Op.50』は、若い演奏家を想定して作曲された、明るく旋律的な曲調が印象的な作品です。
この協奏曲は3つの楽章から成り、第1楽章はトランペットのファンファーレから始まるドラマティックな展開、第2楽章は厳かなスタイルのアンダンテ、最終楽章は疾走感あふれるプレストと、それぞれ特色のある音楽が魅力です。
技巧的にはそれほど高い難易度ではないものの、若々しい情熱がみなぎる作風は、学生や若手演奏家の意欲を高めてくれることでしょう。
カバレフスキーさんならではの教育的配慮と芸術性が融合した秀作です。
【カバレフスキーのピアノ曲】子供向け作品の巨匠が遺した名曲たち(11〜20)
4つのロンド Op.60 第1曲「行進曲」Dmitri Kabalevsky

20世紀のロシアを代表する作曲家、ドミトリー・カバレフスキーさん。
彼が手がけた子供向けピアノ作品のなかでも『4つのロンド Op.60』は人気の高い曲集の一つです。
第1曲『行進曲』は、躍動感あふれるリズムと明るいメロディが印象的。
ロンド形式で展開される本曲は、演奏者の技術向上や楽曲形式の理解にもつながるでしょう。
カバレフスキーさんが音楽教育に情熱を注いだのも頷けます。
多彩な表情を楽しみながら、演奏に挑戦してみては?
ソナチネ 第2番 Op.13-2Dmitri Kabalevsky
ソビエト連邦の作曲家ドミトリー・カバレフスキーさんは、子供向けのピアノ作品を数多く遺した巨匠です。
『ソナチネ 第2番』は彼の代表作の一つで、3つの楽章から成るピアノ独奏曲。
短調の調性とソナチネ特有の構造が特徴的で、ロシア音楽らしい暗さや軍事的な要素も感じられます。
一方で子供向けらしい親しみやすさもあり、ピアノ学習者の技術的な発展を促す良い教材となっています。
ピアノを学ぶ全ての方にオススメしたい作品です。
24の前奏曲 Op.38 第1曲「アンダンティーノ」Dmitri Kabalevsky

20世紀ロシアを代表する作曲家のひとり、ドミトリ・カバレフスキーさんの『24の前奏曲 Op.38』は、ロシアの伝統的な民謡をモチーフにしながら、各曲が独立した意味を持つよう構成されています。
なかでも第1曲『アンダンティーノ』は、穏やかでリリカルなメロディが印象的。
中間部では、情熱的な高揚感も楽しめます。
子供たちへの音楽教育に情熱を注ぎ、世界をどう見るかを音楽で伝えようとしていたカバレフスキーさんの思いが垣間見える、子供から大人まで、幅広い方に親しみやすい作品といえるでしょう。
ピアノ協奏曲 第4番「プラハ」Op.99Dmitri Kabalevsky

ロシアの作曲家ドミトリー・カバレフスキーさんが1975年に作曲した『ピアノ協奏曲 第4番「プラハ」Op.99』は、ソビエト連邦時代の政治的・社会的背景を反映しつつも、作曲家自身の独自の作風が感じられる意欲作です。
3つの楽章で構成され、第1楽章は活気に満ちた速いテンポ、第2楽章は柔和で感情的な即興的要素、第3楽章は快活で活力に満ちたフィナーレと、演奏者の表現力が存分に発揮できる作品となっています。
カバレフスキーさんが敬愛していたプラハの街へのオマージュとしても知られ、チェコの民俗的なリズムを随所に感じることができます。
クラシック音楽が好きな方はもちろん、ロシア・東欧の文化や歴史に興味がある方にもぜひ聴いていただきたい1曲です。