子供向けのピアノ作品集を数多く遺した20世紀ロシアの作曲家、ドミトリー・カバレフスキーさん。
彼のかわいらしいピアノ小品は、ピアノを習ったことがある方なら一度は弾いたことがあるといっても過言ではないほど、発表会やレッスンの定番曲として浸透しています。
本記事では、そんなカバレフスキーさんのピアノ曲のなかから、演奏される機会の多い作品をピックアップ!
ピアノ独奏曲からコンチェルトまで幅広く選曲していますので、ぜひ最後までお楽しみください。
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【カバレフスキーのピアノ曲】子供向け作品の巨匠が遺した名曲たち(1〜10)
4つのロンド Op.60 第4曲「トッカータ」Dmitri Kabalevsky

ドミトリー・カバレフスキーさんは、子供向けピアノ作品を多数遺した作曲家。
子供たちの音楽教育に情熱を注ぎ、彼らが音楽を通して世界を見る方法を理解できるようにと願っていました。
そんな彼の作品の一つ、1958年に作曲された『4つのロンド Op.60』の第4曲『トッカータ』は、明るく力強いリズムとメロディが印象的な活気あふれる楽曲です。
繰り返しのセクションが多用され、演奏者には速い指の動きと正確なリズム感が求められます。
教育的観点から非常に価値のある作品とされ、多くのピアノ教育のカリキュラムに取り入れられています。
技術的な挑戦を楽しみながら、カバレフスキーの音楽的表現を味わえる1曲です。
やさしい変奏曲 Op.51 第4曲「ウクライナ民謡に基づく7つの陽気な変奏曲」Dmitri Kabalevsky

多彩な子供向けのピアノ曲で知られるドミトリー・カバレフスキーが手がけた『ウクライナ民謡による7つの陽気な変奏曲 Op.51-4』は、ウクライナ民謡の魅力あふれる1曲。
各変奏はそれぞれ異なる雰囲気を持っており、演奏技術の向上はもちろん、表現力の幅も広げてくれます。
特に軽快な第6変奏や、情熱的なコーダは演奏効果も抜群!
カバレフスキーの作品のなかでも、発表会で取り上げられる機会が少なめの作品なので、定番曲ではなく誰とも被らなさそうなインパクトのある曲を演奏したいお子さんにオススメです!
やさしい変奏曲 Op.51 第3曲「スロヴァキア民謡に基づく変奏曲」Dmitri Kabalevsky

ロシアの作曲家、ドミトリー・カバレフスキーさんは、ソビエト連邦時代に活躍した教育者でもあり、子供たちのための音楽教育に力を注いだ人物でした。
彼が遺した子供向けのピアノ小品は、今なお発表会の定番曲として親しまれています。
本作『やさしい変奏曲 Op.51』の第3曲は、スロバキアの民謡をテーマにした変奏曲。
民謡のもつ哀愁を帯びたメロディを、カバレフスキーさん独自の明快なハーモニーで彩っています。
曇り空を思わせる憂うつな主題から一時的に解放されるものの、最後は再びもとの調べに回帰するという構成が印象的です。
子供たちはもちろん、大人のピアニストにもオススメしたい作品です。
30の子供の小品 Op.27 第12曲「トッカティーナ」Dmitri Kabalevsky

子供向けのピアノ作品や音楽教育に関する著書を数多く残した、ロシアの作曲家ドミトリー・カバレフスキーの『30の子供の小品 Op.27』。
個性豊かな小品集の第12曲『トッカティーナ』は、歯切れのよいリズミカルな楽曲です。
「トッカティーナ」とは、小さな即興曲のこと。
即興的な軽やかさが際立つ作品であり、スラーとスタッカートをはっきり弾き分けてメリハリを付けることが求められます。
カバレフスキー特有の民俗的なリズムを味わいながら演奏しましょう。
24の子供のためのやさしい小品 Op.39 第20曲「道化師」Dimitri Kabalevsky

子ども向けの楽曲を多く世に送り出した近代のロシアの著名な作曲家、ドミトリー・カバレフスキーの『道化師』は、1944年に作曲されて翌年に出版された作品集『24の子供のためのやさしい小品』の中の1曲です。
4分の2拍子で臨時記号を用いた半音で変化していく旋律と、スタッカートを活用した躍動的な左手の伴奏が特徴で、短いながらもインパクトを与えられる楽曲です。
単に音符を追うだけではなく、さまざまなパフォーマンスを繰り出すピエロのように次々と変化していく楽曲の展開を楽しみながら弾いてみましょう。
30の子供の小品 Op.27 第29曲「騎士」Dmitri Kabalevsky

子供向けのピアノ作品を数多く残した、ロシアの作曲家ドミトリー・カバレフスキーの『騎士』は、騎士の勇敢な姿を表すようなキリッとしたかっこいい曲です!
この曲は3つのパートに分かれており、はじめは左手がメロディ、中間部で右手にメロディが移り、最後は左手にメロディが戻ってきてフィナーレを迎えます。
ピアノの初級楽譜では「右手がメロディー、左手が伴奏」と固定されてしまいがちなので、発表会で思いきって両手が主役の曲を選んでみるのもオススメです!
ソナチネ 第1番 Op.13-1Dmitri Kabalevsky

多くの優れた子供向けピアノ作品を作曲したことで知られる、ロシアの作曲家兼ピアニスト、ドミトリー・カバレフスキー。
なかでも『ソナチネ Op.13-1』は発表会などで演奏される機会の多い作品で、コロコロと表情を変える楽しげな曲調が、多くの子供たちの心をつかんでいます。
特に、華やかな和音から始まる第一楽章は、変化に富んでいてインパクト大!
歯切れのよい冒頭と、なんともいえない緩い雰囲気の中間部、再び快活さを取り戻す再現部を弾き分けることで、メリハリのある演奏に仕上がりますよ!