【初心者向け】ピアノで弾こう!カノン進行を使った曲まとめ
皆さんはいわゆる「カノン進行」と呼ばれるコード進行をご存じでしょうか。
ヨハン・パッヘルベルによる『パッヘルベルのカノン』として知られるカノンで使われている進行は、多くのJ-POPのヒット曲に引用されており、コード理論が分からずとも一度くらいは必ず耳にしている黄金のコード進行なのですね。
こちらの記事ではそんな「カノン進行」が使われている楽曲の中でも、初心者でもピアノで弾きやすい名曲を中心にまとめています。
邦楽はもちろん洋楽も含めて、時代を問わず選出したカノン進行が使われた名曲をぜひピアノで弾いてみてください!
【初心者向け】ピアノで弾こう!カノン進行を使った曲まとめ(1〜10)
マリーゴールドあいみょん

多くの若者の心をつかむあいみょんさんのヒット曲『マリーゴールド』。
心がキュッと締め付けられるような歌詞や、あいみょんさんの力みのない素朴な歌声が注目されがちですが、実はイントロとAメロにカノン進行が使われているんです!
同じコードの繰り返しで、コードの変化がゆったりしているため、ピアノ初心者の方でもチャレンジしやすいはず。
左手をマスターして右手のメロディーを重ねられるようになったら、和音を増やしたり伴奏にリズムを加えたりして原曲に近づけていきましょう。
愛は勝つKAN

「思い続ければいつかはかなう!」と片思い中や恋愛に悩む人々の背中を力強く押してくれる、KANさんの『愛は勝つ』。
次々と転調してくため、ピアノで演奏するのは難しいかもと思われる方もいらっしゃるでしょう。
ですが、実は各部分がすべてカノン進行で同じコードの繰り返しになっているため、意外におぼえやすく感覚もつかみやすいんです。
挑戦してみると意外にすんなり弾けてしまうかも!
平成の名曲をピアノで演奏してみたい方は、ぜひチャレンジしてみてくださいね。
浪漫飛行米米CLUB

CD累計売上170万枚以上の大ヒットを記録した米米CLUBの『浪漫飛行』。
さまざまな有名アーティストによってカバーされライブでも演奏されている、平成のヒットソングの1つです。
この曲には、もっとも盛り上がるサビ部分に、完全な形ではないものの、カノン進行の一部を省略した形の和声進行が使われています。
「完全な形ではない」というところに注目して、パッヘルベルのカノンの進行とどこまでが同じでどう違うのか、聴き比べてみるのもオススメです!
Welcome To The Black ParadeMy Chemical Romance

アメリカのロックバンドMy Chemical Romanceが2006年にリリースしたアルバムの収録曲である『Welcome To The Black Parade』。
死を題材にしたメッセージ性の強い楽曲で、再生回数2.9億回を突破したミュージックビデオには、今なおファンたちによって称賛のメッセージが書き込まれています。
そんな厚い支持を得ている名曲の冒頭からおよそ1分40秒間は、アレンジが加わったカノン進行の繰り返し!
それほど音数が多くない部分なので、十分に和声の移り変わりを聴きながら演奏しましょう。
負けないでZARD

応援歌の定番ソングとして幅広い世代に親しまれているZARDの『負けないで』。
流れた瞬間にこの曲とわかる印象的なイントロには、実はカノン進行が使われています!
そして、サビ部分の前半部分も、同じくカノン進行!
「そばで見てるから頑張れ!」と応援する歌詞と勢いのある曲調、安定した和声進行が作用しあって、この曲の力強さを作り出しているのかもしれませんね。
同じベースの動きが繰り返されているのを把握できれば、両手奏もずいぶん楽になるはずです。
Les Champs-Elysées (オー・シャンゼリゼ)Joe Dassin
パリのシャンゼリゼ通りをモチーフとした『Les Champs-Elysées (オー・シャンゼリゼ)』。
教科書に掲載されたり、CMなどに使用されたりしているため、聴いたことのある方も多いのではないでしょうか?
この曲では、イントロのあとのサビに入る前までの部分に、アレンジされたカノン進行が繰り返し使われています。
進行が同じであり、メロディーも同じように繰り返されているため、とてもおぼえやすい楽曲といえるでしょう。
進行を意識しつつ、高揚感を表すような軽やかなリズムを際立たせながら、演奏してみてくださいね!
Basket CaseGreen Day

アメリカのパンクロックバンド、Green Dayのメジャーデビューアルバムの収録曲である『Basket Case』。
若者の不安や自己嫌悪について描かれた、ちょっと過激な楽曲です。
激しい曲調ですが、実は冒頭からサビ前までの和声進行はカノン進行の変化形!
ギターやベースをかき鳴らしながら演奏するバンド演奏の雰囲気をそのままピアノで表現するのは難しいですが、カノン進行の美しさを意識しながら弾くことで、ピアノ演奏ならではの良さを十分に表せるでしょう。