ピアノって簡単!初心者でも両手で弾ける楽譜をピックアップ
「ピアノって難しい……」そう感じてしまう理由の一つに、はじめから難易度の高い曲やアレンジにチャレンジしようとしてしまうことが挙げられます。
ピアノを自由自在に演奏するYouTuberピアニストやプロの演奏家だって、はじめは簡単な曲をじっくり譜読みしながら片手でゆっくりと弾くところからスタートしています。
つまり、いきなり難しい曲をスラスラ弾ける人なんていないんです!
そこで今回は、これからピアノを始める方が無理なく両手奏にチャレンジできる、名曲の易しいアレンジをご紹介します。
クラシックから映画音楽、ポップスまで幅広く選曲していますので、ぜひ気に入った曲から挑戦してみてくださいね!
ピアノって簡単!初心者でも両手で弾ける楽譜をピックアップ(1〜10)
威風堂々Edward Elgar

テレビ番組やCM、卒業式など、さまざまなシーンで耳にするエドワード・エルガー作曲の『威風堂々』。
その壮大な世界観をたった1人で再現できるのは、1台でオーケストラに匹敵する演奏が可能とされ、幅広い音域を同時に鳴らせるピアノならでは!
といっても、初心者向けのアレンジはメロディとベース音のみで構成されているため、はじめて両手奏に挑戦する方でも気負いなく取り組めるでしょう。
シンプルバージョンに弾き慣れてきたら、オーケストラサウンドを目指して、少しずつ音に厚みのあるアレンジにもチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
家路(交響曲第9番「新世界より」第2楽章より)Antonín Dvořák

チェコの作曲家アントニン・ドヴォルザークが最後に作曲した『交響曲第9番「新世界より」』。
特に、夕暮れを思い起こさせる第2楽章のテーマは日本で『家路』として親しまれ、学校の下校時間や夕方5時を地域住民に知らせる音楽などに用いられています。
オーケストラの作品ですが、このテーマ部分は非常に穏やかな曲調のため、ピアノのやさしい音色にピッタリ!
ご紹介しているアレンジなら手をほとんど移動させずに弾けるので、はじめて両手奏にチャレンジする方にもオススメです。
トルコ行進曲Ludwig van Beethoven

ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンの『トルコ行進曲』は、ピアノ発表会でも大人気の名曲です!
ピアノ初心者向けの作品として知られていますが、ピアノの練習を始めたばかりの方にとって、分散和音や跳躍を含む左手と右手のメロディを同時に弾くのは決して簡単ではありません。
ですが、「クラシックは難しい」と思い込んで挑戦しないのはもったいない!
左手パートがシンプルにアレンジされた楽譜なら、初心者の方でも無理なく練習できるはずです。
まずは、両手奏に慣れながら曲の雰囲気をつかみ、自信を持って原曲にチャレンジしてみましょう!
よろこびの歌(交響曲第9番 第4楽章より)Ludwig van Beethoven

日本人の多くが年越しを思い起こすであろう『よろこびの歌』。
『歓喜の歌』とも呼ばれるこの曲は、もともとルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンの『交響曲第9番』の第4楽章の第一主題、合唱で歌われるあの有名なフレーズを取り出したものなんです。
有名で多くの方にとってなじみのある曲であることから、ピアノアレンジの楽譜も数多く出版されており、自分の演奏レベルに合ったアレンジを探しやすいのも、この曲の魅力の一つ。
両手奏にこれから挑戦する方は、ベース音を中心としたシンプルな左手と単音の右手で構成されたシンプルな編曲の楽譜からチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
虹の彼方にHarold Arlen

長きにわたり多くの国や地域で愛されている名作ミュージカル映画『オズの魔法使い』の挿入歌である『虹の彼方に』。
穏やかな気持ちにさせてくれる淡いメロディと、透明感あふれる曲調は、ピアノの音色と相性抜群です。
もともとメロディもコード進行もシンプルな曲ですが、はじめてピアノで両手奏にチャレンジする方には、右手の単旋律を左手のベース音で支えるシンプルなアレンジがオススメです。
慣れてきたら、より華やかでファンタジーな雰囲気のアレンジにも挑戦してみてはいかがでしょうか?
ハナミズキ一青窈

結婚式などで根強い人気を誇り、カラオケでも大人気の一青窈さんの名曲『ハナミズキ』。
一度聴いたら忘れられない印象的なメロディやピアノのイントロは、世代問わず多くの人々を魅了し続けています。
人気の高い楽曲なので、レベルや曲調の異なるさまざまなアレンジのピアノ楽譜が出版されています。
初心者さんにオススメなのは、やや複雑なメロディのリズムに集中しやすい左手がシンプルなアレンジ!
楽譜上でリズムを把握するのも大切ですが、歌をイメージして口ずさみながらメロディを追っていくと、より理解しやすくなるでしょう。
Merry Christmas Mr. Lawrence(映画『戦場のメリークリスマス』より)坂本龍一

日本が世界に誇る作曲家、坂本龍一さん作曲の名曲『Merry Christmas Mr. Lawrence』。
坂本さんご自身が出演された映画『戦場のメリークリスマス』のテーマ曲です。
しんしんと降り積もる雪を連想させる前奏、やるせなさや悲しみ、諦め、さまざまな感情が入り混じったような切ないメロディ、どこを切り取っても印象的で、一度聴いたら頭から離れない不思議な力を持っているように感じます。
ご紹介しているダウンロード楽譜をはじめ、初心者の方でも挑戦しやすい易しいアレンジの楽譜が多数出版されているので、ぜひ気軽にチャレンジしてみてくださいね。