ピアノって簡単!初心者でも両手で弾ける楽譜をピックアップ
「ピアノって難しい……」そう感じてしまう理由の一つに、はじめから難易度の高い曲やアレンジにチャレンジしようとしてしまうことが挙げられます。
ピアノを自由自在に演奏するYouTuberピアニストやプロの演奏家だって、はじめは簡単な曲をじっくり譜読みしながら片手でゆっくりと弾くところからスタートしています。
つまり、いきなり難しい曲をスラスラ弾ける人なんていないんです!
そこで今回は、これからピアノを始める方が無理なく両手奏にチャレンジできる、名曲の易しいアレンジをご紹介します。
クラシックから映画音楽、ポップスまで幅広く選曲していますので、ぜひ気に入った曲から挑戦してみてくださいね!
ピアノって簡単!初心者でも両手で弾ける楽譜をピックアップ(1〜10)
Bling-Bang-Bang-BornDJ松永

アニソンを弾きたくてピアノの初心者でもおすすめの曲は「Bling-Bang-Bang-Born」です。
本楽曲はDJ松永とR-指定の2人による日本のヒップホップユニットであるCreepy Nutsがテレビアニメ『マッシュル-MASHLE-』第2期「神覚者候補選抜試験編」のオープニングテーマとして作曲されました。
中毒性があるノリが良いリズムが続き、一度聴いた人の頭から離れません。
本曲はラップ調であることからメロディやリズムの繰り返しが多く、アップテンポですがワンフレーズを弾けるようになると他の繰り返す箇所も弾けるようになることがおすすめポイントです。
ゆっくり間違えずに弾けるようになったら原曲のテンポへ近づけてみましょう。
あっという間に通して弾けるようになるはず!
威風堂々Edward Elgar

テレビ番組やCM、卒業式など、さまざまなシーンで耳にするエドワード・エルガー作曲の『威風堂々』。
その壮大な世界観をたった1人で再現できるのは、1台でオーケストラに匹敵する演奏が可能とされ、幅広い音域を同時に鳴らせるピアノならでは!
といっても、初心者向けのアレンジはメロディとベース音のみで構成されているため、はじめて両手奏に挑戦する方でも気負いなく取り組めるでしょう。
シンプルバージョンに弾き慣れてきたら、オーケストラサウンドを目指して、少しずつ音に厚みのあるアレンジにもチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
おどるポンポコリン織田哲郎

さくらももこ原作の漫画、アニメ「ちびまる子ちゃん」は「ドラえもん」や「サザエさん」などと並び日本を代表とする国民的アニメです。
「ちびまる子ちゃん」で使用されている「おどるポンポコリン」は本アニメを代表とする初代エンディングで聴く人みんなを元気にさせてくれます。
初めてピアノを習い、譜面を読むのもまだ一所懸命という方にもおすすめなアニソンで、同じ音をリズムに合わせて弾く、ベースラインも単純なため、弾くことは容易です。
まずは原曲の歌のリズムを覚えて合わせて音も弾いてみること。
少しずつ鍵盤の位置を覚えて形にしていきましょう。
サビまで来ればあとはノリノリで楽しく弾いてエンディングです。
慣れてきたら原曲のテンポで合わせて弾いてみましょう。
おジャ魔女カーニバル池毅

1999年から東映アニメーションが制作したテレビアニメシリーズ『おジャ魔女どれみ』の初代オープニングテーマといえばこの「おジャ魔女カーニバル!!」です。
本曲は放送終了後も絶大な人気を誇っており、この曲を弾いてみたいと思うピアノ初心者も多いはず。
「好きこそ物の上手なれ」という言葉があるように、好きな曲で練習して上達する喜びはこの上ないことでしょう。
すぐにはこのアップテンポでは難しいと思いますが、フラットが多い曲、展開が多い曲、複雑なリズムの組み合わせなどの多くの音楽の基本が詰まっています。
また、主調から同主調の転調など違和感もなく転調しており、譜面が読めるようになってくると音楽の味付けを譜面から感じとれて楽曲の素晴らしさに改めて気づくことでしょう。
楽しい曲ですので少しずつ練習して弾けるようになりましょう!
家路(交響曲第9番「新世界より」第2楽章より)Antonín Dvořák

チェコの作曲家アントニン・ドヴォルザークが最後に作曲した『交響曲第9番「新世界より」』。
特に、夕暮れを思い起こさせる第2楽章のテーマは日本で『家路』として親しまれ、学校の下校時間や夕方5時を地域住民に知らせる音楽などに用いられています。
オーケストラの作品ですが、このテーマ部分は非常に穏やかな曲調のため、ピアノのやさしい音色にピッタリ!
ご紹介しているアレンジなら手をほとんど移動させずに弾けるので、はじめて両手奏にチャレンジする方にもオススメです。
仕事はじめ久石譲

『魔女の宅急便』で主人公が初めての仕事へ向かう場面で流れる、心弾むような4拍子のリズムが印象的な一曲です。
マンドリン風の伴奏にフルートのような愛らしい旋律が重なり、ヨーロッパの街並みを飛ぶ爽快感と希望に満ちた気持ちを運ん来てくれますよね。
この楽曲は、新しい一歩を踏み出すワクワク感を表現しており、メロディも親しみやすいので、物語の世界に入り込むように楽しく演奏できるはずです。
本作を弾く際は、スキップするような軽やかなリズムを大切にしてみてください。
1989年の映画公開から長く愛される本作の、主人公がまっすぐ空を駆けていく様子を思い浮かべながら、音に表情をつけて演奏してみましょう。
いつでも誰かが紅龍

どこか懐かしく温かいメロディが心に響く、1994年公開の映画『平成狸合戦ぽんぽこ』のエンディングを飾る一曲です。
三線バンジョーなどが奏でるアコースティックで無国籍なサウンドが、映画のラストを優しく包み込みます。
この楽曲には、故郷を離れても大切な場所を忘れないで、というメッセージや、つらいことがあってもいつかは乗り越えられるという希望が込められており、狸たちの物語と重なって胸に迫りますね。
穏やかなバラードなので、メロディをじっくり歌わせるように弾くのがポイント!
メロディと伴奏がはっきりしているので、両手での演奏に慣れたい方にもぴったりです。
温かみのある和音を丁寧に響かせ、原曲の持つ包み込むような安心感を表現してみてくださいね。