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ピアノって簡単!初心者でも両手で弾ける楽譜をピックアップ

「ピアノって難しい……」そう感じてしまう理由の一つに、はじめから難易度の高い曲やアレンジにチャレンジしようとしてしまうことが挙げられます。

ピアノを自由自在に演奏するYouTuberピアニストやプロの演奏家だって、はじめは簡単な曲をじっくり譜読みしながら片手でゆっくりと弾くところからスタートしています。

つまり、いきなり難しい曲をスラスラ弾ける人なんていないんです!

そこで今回は、これからピアノを始める方が無理なく両手奏にチャレンジできる、名曲の易しいアレンジをご紹介します。

クラシックから映画音楽、ポップスまで幅広く選曲していますので、ぜひ気に入った曲から挑戦してみてくださいね!

もくじ

ピアノって簡単!初心者でも両手で弾ける楽譜をピックアップ(1〜20)

6つのエコセーズ 第5番Ludwig van Beethoven

変ホ長調で綴られた優雅な舞曲は、明るく活気に満ちた雰囲気が印象的です。

1807年に出版されたこの楽曲は、スコットランドのフォークダンスの様式を取り入れ、約30秒という短い演奏時間ながらも、ピアノならではの音色と表現力が存分に引き出されています。

2/4拍子のリズムと軽快な旋律が織りなす優雅な世界観は、聴く人の心を魅了します。

本作は、左手の跳躍やターンなど、技術的な要素も含まれていますが、サロン音楽としての親しみやすさを兼ね備えており、ピアノを学ぶ方にとって格好の練習曲となるでしょう。

演奏者の表現力を引き出せる魅力的な1曲です。

7つのレントラー WoO 11 第3番Ludwig van Beethoven

オーストリアの民俗舞曲「レントラー」を基にしたこの楽曲は、明るく軽快な旋律が魅力的なピアノ作品です。

1799年にウィーンで公開された本作は、シンプルで親しみやすい和声と旋律が特徴で、当時の舞踏会で人気を博していました。

3拍子のリズムとアルプス地方の素朴な雰囲気を持ちながら、洗練された音楽性が感じられます。

ピアノの表現力を養いたい方やクラシック音楽に触れてみたい方におすすめで、コンサートでの演奏曲としても映えます。

2023年のピティナ・ピアノコンペティションではB級クラシック課題曲として選定されており、その魅力は現代でも色あせていません。

ピアノって簡単!初心者でも両手で弾ける楽譜をピックアップ(21〜40)

ナンネルの音楽帳よりアンダンテ ハ長調 K. 1aWolfgang Amadeus Mozart

わずか10小節のミニアチュアな1曲が、5歳の時に書かれた楽曲です。

シンプルな音の並びから作られた本作は、ハ長調のメロディーがとても愛らしく、聴く人の心を優しく包み込みます。

3/4拍子から2/4拍子へと移り変わる中で、音楽の基本的な要素を巧みに織り込んでいます。

まるで小鳥がさえずるような可愛らしさと、バロック風のフレーズが織りなすコントラストも魅力です。

鍵盤楽器を学ぶ方にとって、調性やリズムの感覚を養える格好の曲といえます。

1761年初頭という記録に残る古い時代に生まれた作品ながら、今でも音楽教育の現場で広く親しまれています。

ナンネルの音楽帳よりメヌエット ト長調 K. 1(K6. 1e)Wolfgang Amadeus Mozart

幼いモーツァルトが姉マリア・アンナ・モーツァルトのために書いた優雅なメヌエットです。

ト長調の3拍子で素直な旋律が特徴的な本作は、ABAの三部形式で構成され、8小節ごとの繰り返しを持つ、堅苦しさのない親しみやすい作品となっています。

1761年12月から1762年1月の間にザルツブルクで、わずか5歳で書かれた作品とは思えないほど、音楽的な構成力と表現力を備えた佳作です。

シンプルながら美しい旋律と明確な構成から、ピアノを始めたばかりの方や、モーツァルトの作品に挑戦してみたい方におすすめです。

気取らない雰囲気とリズミカルな魅力で、クラシック音楽への第一歩を踏み出すのにぴったりな曲といえるでしょう。

ナンネルの音楽帳よりメヌエット ハ長調 K. 1(K6. 1f)Wolfgang Amadeus Mozart

5歳の頃に書かれた小品は、シンプルかつ洗練された3/4拍子のメヌエットです。

親しみやすい旋律と簡潔な構成で、優雅な雰囲気が漂います。

冒頭は下降する完全五度の音程から始まり、その後に4つの和音が続く印象的な展開が魅力です。

二部形式で構成され、主題とトリオ部分、そして主題の再現という流れが、当時のメヌエット形式の特徴をよく表しています。

8小節のフレーズが繰り返される構造は、耳に心地よく響きます。

シンプルな和声進行とともに、ハ長調の明るい響きが楽曲全体を包み込んでいます。

伝統的な様式美を大切にしながらも音楽表現の幅を広げたい方におすすめの1曲です。

ピアノ・ソナタ第16番 ハ長調 K. 545 第2番Wolfgang Amadeus Mozart

優雅な3拍子のメロディが印象的なこの楽曲は、1788年6月に作曲された、初級の学習者向けの作品です。

美しい旋律のト長調の第2楽章は、まるでオペラのアリアのような表現力が豊かな曲調と、シンプルで素直な左手の伴奏が特徴です。

本作は技術的には取り組みやすい作品ですが、旋律の美しい歌い方や繊細な表現力が求められます。

落ち着いたテンポでゆったりと演奏できるため、表現力を磨きたい方や、クラシック音楽の魅力を感じたい方におすすめの1曲。

調性の変化による感情の起伏も魅力的で、演奏する喜びを存分に味わえます。