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【難易度低め】モーツァルトの簡単なピアノ曲。おすすめのモーツァルトの曲

教科書でもおなじみの作曲家、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト。

神童と呼ばれたクラシック界の天才で、オペラ、協奏曲、交響曲、室内楽、ソナタとあらゆる音楽を得意としていました。

その作品の数は600を超えると言われています。

今回はそんなモーツァルトの作品のなかでも、難易度が低めのピアノ作品をピックアップしました。

どういった部分が簡単なのか、また、その簡単ななかでもどういった部分が難しいかというところにも言及しているので、ぜひチェックしてみてください。

【難易度低め】モーツァルトの簡単なピアノ曲。おすすめのモーツァルトの曲(1〜20)

ナンネルの音楽帳よりアンダンテ ハ長調 K. 1aWolfgang Amadeus Mozart

わずか10小節のミニアチュアな1曲が、5歳の時に書かれた楽曲です。

シンプルな音の並びから作られた本作は、ハ長調のメロディーがとても愛らしく、聴く人の心を優しく包み込みます。

3/4拍子から2/4拍子へと移り変わる中で、音楽の基本的な要素を巧みに織り込んでいます。

まるで小鳥がさえずるような可愛らしさと、バロック風のフレーズが織りなすコントラストも魅力です。

鍵盤楽器を学ぶ方にとって、調性やリズムの感覚を養える格好の曲といえます。

1761年初頭という記録に残る古い時代に生まれた作品ながら、今でも音楽教育の現場で広く親しまれています。

ピアノソナタ第12番 ヘ長調 K. 332(K6. 300k) 第2番Wolfgang Amadeus Mozart

瞬く間に素晴らしい旋律が耳に飛び込んでくる、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトの爽やかなピアノソナタです。

1783年、妻コンスタンツェとともにザルツブルクに帰省した際に書き上げられ、映画『不滅の恋/ベートーヴェン』でも印象的に使用された名曲です。

明るく躍動感のある第1楽章、優美で繊細な第2楽章、そして軽快な仕上がりの第3楽章と、3つの楽章それぞれに魅力が凝縮されています。

豊かな表現力とともに、モーツァルトならではの美しい旋律と和声の響きを堪能できる本作は、ピアノ演奏の醍醐味を味わいたい方や、クラシック音楽の素晴らしさに触れたい方におすすめの一曲です。

ピアノ・ソナタ第16番 ハ長調 K. 545 第3番Wolfgang Amadeus Mozart

【ロンド形式解説】モーツァルト ソナタハ長調 第3楽章 K.545
ピアノ・ソナタ第16番 ハ長調 K. 545 第3番Wolfgang Amadeus Mozart

明るく華やかな雰囲気が漂う3拍子のロンド形式で、優雅で親しみやすいメロディが印象的な楽曲です。

1788年6月に書かれた本作は、明快な構成と軽やかなリズムが心地よく、左手のアルベルティ・バスと呼ばれる分散和音が安定感を与えています。

透明感のある旋律は、聴いている人の心を和ませて、明るい気持ちにさせてくれます。

映画『恋はデジャ・ブ』や『大統領の執事の涙』でも使用され、多くの人々に愛されています。

ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトらしい優美な表現と繊細なタッチが求められますが、ゆっくり練習を重ねることで徐々に演奏できるようになる作品です。

ピアノを始めたばかりの方や、クラシック音楽に興味を持ち始めた方におすすめの一曲といえます。

ピアノソナタ第2番 ヘ長調 K. 280(K6. 189e) 第2番Wolfgang Amadeus Mozart

3楽章構成のこの曲は、若干18歳のときに書かれた意欲作です。

明るく活気に満ちた第1楽章、ゆったりとしたシチリアーノのリズムをもとにした情感があふれる第2楽章、そして軽快で華やかな第3楽章と、変化に富んだ構成が魅力です。

フランス音楽の影響を受けた優雅な旋律とハイドンから学んだ緻密な構成が融合し、若き天才の才能を感じさせます。

第2楽章はモーツァルトのピアノソナタの中では唯一短調で書かれた中間楽章で、深い感情表現を持つ美しい旋律が印象的です。

ピアノを始めたばかりの方でも取り組みやすく、クラシック音楽の魅力を存分に味わえる1曲といえるでしょう。

ナンネルの音楽帳よりアレグロ ハ長調 K. 1bWolfgang Amadeus Mozart

親しみやすい短い曲がお好みなら、ぜひ試してほしい1曲です。

生涯で600を超える作品を残した天才作曲家が、わずか5歳のときに姉マリア・アンナ・モーツァルトのために作った作品で、約9秒という短い演奏時間ながら、明快で軽快なリズムが心地よい印象を与えます。

ハ長調で書かれたシンプルな二部形式の楽曲は、和音進行も理解しやすく、練習しやすい曲になっています。

ピアノを学び始めた方やクラシック音楽に興味をお持ちの方におすすめです。

本作を弾いていると、幼少期の天才作曲家の音楽的感性や表現力の原点に触れることが可能です。