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カフェミュージックにも!ミュゼットの魅力を味わう名曲紹介

フランス生まれの大衆音楽、ミュゼット。

19世紀末からカフェやダンスホールで演奏され、パリジャンの心を癒してきたこの音楽は、アコーディオンの優美な音色とともに世界中で愛されています。

労働者階級の庶民音楽として誕生しながらも、ワルツやジャズの要素も取り入れながら発展してきました。

懐かしさと温もりに満ちたメロディー、ノスタルジックなリズムが織りなすミュゼットの名曲の世界へ、優雅なパリの空気とともにご案内します。

カフェミュージックにも!ミュゼットの魅力を味わう名曲紹介(1〜10)

Flambée Montalbanaise / モントーバンの火Gus Viseur

パリのカフェに流れる優雅なアコーディオンの調べを世界に広めたギュス・ヴィズールさん。

ベルギー出身の彼は、伝統的なバル・ミュゼットにジプシー・ジャズの即興性を組み合わせ、アコーディオンという楽器に新たな可能性をもたらしました。

本作は1940年に78回転盤としてリリースされたインストゥルメンタルで、ワルツの優美さとスウィングの躍動感が見事に融合しています。

ギタリストのバロ・フェレさんらとの共演によって生まれたこの演奏は、ダンスホールの熱気と聴き応えのある芸術性を併せ持つ一曲です。

ミュゼット音楽の革新を象徴する代表作として今なお愛され続けており、カフェでゆったりとした時間を過ごしたいときや、パリの街角を想像しながらリラックスしたい方におすすめです。

Swing ValseGus Viseur

パリのカフェやダンスホールで愛されてきたミュゼット・ワルツに、スウィング・ジャズの即興性を融合させた、ギュス・ヴィズールさんの革新的な1曲。

ベルギー出身のアコーディオン奏者である彼は、1930年代後半からジプシー・ギタリストのバロ・フェレさんらと共演し、伝統的なミュゼットに新たな息吹を吹き込みました。

本作は1940年に録音され、3拍子のワルツにスウィングのリズムを重ねた先駆的なスタイルが光ります。

彼はアコーディオンのリードを改造し、ビブラートを抑えたクリアな音色を追求したことでも知られており、その音色が軽快で洗練された雰囲気を生み出しています。

カフェでゆったりとした時間を過ごしたい方や、パリの風を感じたい方におすすめの名曲です。

La Foule / 群衆Ángel Cabral

La foule d’Edith Piaf a l’accordéon – CASSANDRA BOISSERIE
La Foule / 群衆Ángel Cabral

パリの祭りの喧騒のなかで、運命的な出会いと別れを描いたこの楽曲。

もともとは1936年にアルゼンチンのギタリスト・作曲家アンヘル・カブラルさんがペルー風ワルツとして作曲したものでしたが、1953年にエディット・ピアフさんがブエノスアイレスで耳にし、帰国後にフランス語詞へと生まれ変わらせました。

群衆に押されるように引き寄せられた二人が、同じ群衆の力で引き離されていく切なさを、躍動的な3拍子のワルツに乗せて歌い上げています。

原曲とは視点もテーマも異なる、まったく新しい物語として仕上げられた点が興味深いところ。

ミュゼットスタイルで演奏されることも多い名曲で、ラテンの情熱とパリの哀愁が溶け合った、カフェで聴きたくなる珠玉の一曲です。

真実のミュゼット・ワルツÉmile Vacher

LA VRAIE VALSE MUSETTE(真実のミュゼットワルツ)
真実のミュゼット・ワルツÉmile Vacher

1920年代のパリで、アコーディオンを主役にした舞踏音楽「バル・ミュゼット」の礎を築いたエミール・ヴァシェさん。

トゥール出身の彼は、わずか10歳からアコーディオンを独学で習得し、モントルイユの労働者向けダンスホールで演奏活動をスタートさせました。

本作は1920年代中期に78回転盤として録音された作品で、3拍子のワルツ・リズムにアコーディオン、ピアノ、バンジョーが織りなす軽快なアンサンブルが特徴です。

「真実の」という冠が示すように、パリの舞踏文化における本格的なミュゼット・スタイルを体現した一曲として高く評価されています。

数百曲もの録音を残したヴァシェさんの代表作として、コンピレーション・アルバム『50 TITRES 1927-1952』にも収録されました。

カフェで流れるBGMとしても最適で、パリの街角を思わせる優雅な雰囲気を楽しみたい方にオススメです。

Sous les ponts de paris / パリの橋の下Vincent Scotto

パリの情景を描く名曲として知られるこの作品は、ヴィンソン・スコットさんが1913年に作曲したシャンソンですが、ミュゼットでの演奏でも有名な名曲です。

セーヌ川の橋の下を舞台に、昼は観光船が優雅に行き交う華やかなパリと、夜になると橋の下で語らう恋人たちや寝泊まりする人々の姿を対比的に描いています。

アコーディオンの音色に乗せて奏でられる哀愁漂うメロディーは、パリの光と影を同時に映し出す深みを持った作品です。

1913年の発表以降、多くのアーティストにカバーされ、1954年には英語版も制作されました。

カフェでゆったりとした時間を過ごすときや、フランス映画を観た後の余韻に浸りたいときにぴったりの一曲です。