魅惑の変拍子。奇数拍子や複雑なリズムを持つ不思議な音楽
突然ですが、皆さんは「変拍子」という音楽用語をご存じでしょうか。
音楽の授業で4拍子などの概念は学んだことがあるという方はいらっしゃるとは思いますが、一般的な4拍子や3拍子とは違い5拍子や7拍子など変則的な拍子が使われていたり、一つの楽曲にいくつかの違う拍子が含まれていたりすることも含めて「変拍子」と呼ばれるのですね。
何となくマニアックなイメージもあるかもしれませんが、実は皆さんが耳にしているポップスやアニソンなどに変拍子が採用されている場合もあるのですよ。
こちらの記事では、そんな不思議な魅力のある変拍子が使われている楽曲をジャンルを問わずまとめてご紹介。
ぜひ、曲を聴きながらカウントしてみてくださいね!
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魅惑の変拍子。奇数拍子や複雑なリズムを持つ不思議な音楽(31〜40)
完璧な庭People In The Box

2000年代後半の邦楽ロックシーンを彩った「残響系」ロックバンドの代表格ともいえる3人組です。
幻想的な楽曲の世界観をいろどる繊細なアンサンブルとものうげな歌声が魅力な彼らですが、最大の魅力はトリッキーさを感じさせる変拍子をさも自然な流れで楽曲に落とし込んでいる点にあります。
変拍子の世界の入り口となるロックバンドとも言えます。
The OceanLed Zeppelin

ハードロックの歴史を作り上げたバンドのひとつ、レッド・ツェッペリン。
彼らの楽曲で変拍子というと『ブラック・ドッグ』を思い浮かべる方がいるかもしれませんが、あちらは変拍子に聴こえる「ポリリズム」で、実際には4拍子でカウントすることができます。
一方こちらの『オーシャン』は変拍子で、メインリフは8分の15拍子です。
8拍+7拍で数えると分かりやすいのではないでしょうか?
ボーカルが入ると4拍子になりますが、ギターソロはメインリフのリズムで演奏されており、聴きごたえがあります。
狭い物語Maison book girl

4人組の女性アイドルグループ、Maison book girlは、現代音楽を思わせる要素を取り入れた異色のアイドルグループ。
この曲も強烈な変拍子ですが、基本的には3拍子で出来上がっています。
Aメロは3+4の7拍子で1つ多く、Bメロは3+3+4の10拍子でこれも1つ多い、そしてサビは3拍子。
一気に聴いてしまうとリズムが取れず、頭の中がぐちゃぐちゃになりそうですが、まずドラムだけを聴いて指折り数えてノリを探してみましょう。
この複雑なリズムに乗った文学的な歌詞にも注目です。
All You Need Is LoveThe Beatles

最も有名な変拍子ロックと言っても過言ではないのがこちら。
4拍子とワルツの3拍子に慣れてしまっていた人たちには衝撃的だったのではないでしょうか?
Aメロの部分は4分の7拍子と言われますが、どちらかと言えば4分の4拍子+4分の3拍子と数えるとノリがつかめるのではないでしょうか。
この後も『She Said She Said』など、ビートルズは変拍子の曲をたくさん書いているので、この機会にいろいろとお聴きいただくのもオススメですよ。
Mission ImpossibleLalo Schifrin

5拍子の曲と言うとジャズの『TAKE FIVE』を挙げる方が多いですが、実は『ミッション・インポッシブル』のテーマ曲、こちらも4分の5拍子で進行します。
誰もが一度は耳にした曲ですが、メロディの印象が強すぎて気付かなかった方もいるかもしれませんね。
変拍子と言っても、メロディーラインを覚えてしまえば変拍子感はなくなるものですが、身にしみた4拍子感はなかなか外れないですよね。
魅惑の変拍子。奇数拍子や複雑なリズムを持つ不思議な音楽(41〜50)
Pictures at an Exhibition: PromenadeModest Mussorgsky

私は、現在もオーケストラの一員として活動しておりますので、クラシックは変拍子の山です。
このムソルグスキーの『展覧会の絵』の冒頭部分のホルンの奏でるメロディーは4分の5拍子と4分の6拍子を繰り返しております。
指折り数えれば「ほーなるほど」と思ってもらえるかと思います。
変拍子でも耳なじみの良いメロディーができるんだと感心します。
RedKing Crimson

1960年代以降、多くのプログレッシブロックバンドが活躍した中でも、その代表格と呼べるのがキング・クリムゾンでしょう。
変拍子に加え、その技巧でも攻めてきた彼らですが、中でもこの曲『Red』はプログレ入門に最適ともいえる名曲。
楽曲を象徴するテーマ部分以外は基本的に4分の4拍子で、冒頭のテーマ部分も5+5+6+8と解釈すると分かりやすいでしょうか。
強烈に歪んだベースにも注目したい、プログレッシブロックのオススメの1曲です。