魅惑の変拍子。奇数拍子や複雑なリズムを持つ不思議な音楽
突然ですが、皆さんは「変拍子」という音楽用語をご存じでしょうか。
音楽の授業で4拍子などの概念は学んだことがあるという方はいらっしゃるとは思いますが、一般的な4拍子や3拍子とは違い5拍子や7拍子など変則的な拍子が使われていたり、一つの楽曲にいくつかの違う拍子が含まれていたりすることも含めて「変拍子」と呼ばれるのですね。
何となくマニアックなイメージもあるかもしれませんが、実は皆さんが耳にしているポップスやアニソンなどに変拍子が採用されている場合もあるのですよ。
こちらの記事では、そんな不思議な魅力のある変拍子が使われている楽曲をジャンルを問わずまとめてご紹介。
ぜひ、曲を聴きながらカウントしてみてくださいね!
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魅惑の変拍子。奇数拍子や複雑なリズムを持つ不思議な音楽(21〜30)
空耳ケーキOranges & Lemons

幻想的な言葉遊びと複雑なリズムが織りなすアニメソングの傑作として、多くのファンを魅了し続けている一曲です。
畑亜貴さんによるマザーグースのような歌詞は、伊藤真澄さんの作曲による変拍子のリズムと絶妙にマッチし、聴く者を不思議な浮遊感へと誘います。
曲中盤で4拍子から突如3拍子に切り替わる変則的なリズムは、実質的に7拍子の効果を生み出し、予測できない揺らぎが楽曲に独特のアクセントを加えています。
2002年4月にLantisからリリースされたこの楽曲は、テレビアニメ『あずまんが大王』のオープニングテーマとして使用され、Oranges & Lemonsのデビューシングルとなりました。
変拍子に興味を持つ音楽ファンや、アニメソングの新たな魅力を発見したい方にぜひおすすめしたい名曲です!
March of the PigsNine Inch Nails

破壊と静寂が織りなす変拍子の傑作は、ナイン・インチ・ネイルズの革新性を象徴する楽曲として広く知られています。
7/8拍子を3回繰り返してから4/4拍子へと移行する29/8拍という複雑な構成と、269BPMという超高速テンポが生み出す圧倒的な緊張感は、聴く者の感覚を根底から揺さぶります。
激烈なノイズから一転して現れるピアノの静謐な美しさとのコントラストは、社会への憤りと諦観を巧妙に表現した歌詞と絶妙にリンクしています。
1994年2月にシングルとしてリリースされ、セカンドアルバム『The Downward Spiral』の先行カットとなった本作は、全米チャート59位を記録する商業的成功も収めました。
ロックバンド『Rock Band』やゲーム『Fortnite』にも楽曲提供されており、幅広いメディアで愛され続けています。
強烈なカタルシスを求める方や、従来のロックの枠を超えた音楽体験を望む方には絶対的におすすめできる名曲です。
The Man Who Sailed Around His SoulXTC

7拍子という複雑なリズムと哲学的な歌詞が融合した、XTCの代表的な変拍子楽曲です。
アンディ・パートリッジさんが描く自己探求の物語は、魂を航海する男の内面的な旅路を通して人間の空虚さや過ちに向き合うテーマを表現しており、深い自己反省と洞察に満ちています。
1986年にアルバム『Skylarking』に収録された本作は、当初のアコースティック・フォーク調からトッド・ラングレンのプロデュースによってビッグバンド風のジャズナンバーへと劇的に変貌、7拍子の浮遊感ある不安定さから4拍子の安定した解放感へと展開する構成が印象的です。
イギリスの音楽番組『The Tube』では『プリズナーNo.6』オマージュのプロモーションビデオも制作されました。
スパイ映画のサウンドトラックのような神秘的な雰囲気を持つ本作は、変拍子に興味のある音楽ファンや複雑なリズムの魅力を体感したい方にオススメです。
Take FiveDave Brubeck

有名なジャズスタンダードで、テレビ等で耳にされたことがあるのではないでしょうか?
この『Take Five』はタイトル通り、ずっと4分の5拍子で終始曲が続きます。
ゆえに4分の4で慣れてしまっているリズム感の人にはこの曲の演奏が劇的に難しく、初心者ジャズプレイヤー泣かせの1曲です。
数えるには4分の3+4分の2で数えると、ノリがつかめますよ。
Himitsu Girl’s Top SecretZAZEN BOYS

日本のオルタナティブシーンの基礎を築いたNUMBER GIRLのフロントマン、向井秀徳が立ち上げた4人組ロックバンドがZAZEN BOYZです。
メンバーが全員が高い演奏力を誇るこのバンドだけあり、簡単に演奏しているように見えるかもしれませんが、聴きながらリズムをとってみればどれだけ難解なことをやっているかがよくわかります。
曲中に同じリフや歌い回しが続くほか、休符についても独特の間合いで取られており、演奏する際には高い集中力が要求される、まさに『ZAZEN』にふさわしいロックバンドです。
完璧な庭People In The Box

2000年代後半の邦楽ロックシーンを彩った「残響系」ロックバンドの代表格ともいえる3人組です。
幻想的な楽曲の世界観をいろどる繊細なアンサンブルとものうげな歌声が魅力な彼らですが、最大の魅力はトリッキーさを感じさせる変拍子をさも自然な流れで楽曲に落とし込んでいる点にあります。
変拍子の世界の入り口となるロックバンドとも言えます。
あ・え・い・う・え・お・あお!!劇団ひととせこと

変拍子を用いたアニメソングも色々ありますが、中でも2017年のアニメ『ひなこのーと』OPのこちらは強烈です!
普通に始まったかと思えば4分の6、4分の5、4分の3、4分の2、と様々な拍子がちりばめられ、手拍子もできないほど。
でも、一息空いた部分にセリフが入ってみたりと、変拍子感をそこまで極端には感じさせないアレンジのうまさが光っています。
Mission ImpossibleLalo Schifrin

5拍子の曲と言うとジャズの『TAKE FIVE』を挙げる方が多いですが、実は『ミッション・インポッシブル』のテーマ曲、こちらも4分の5拍子で進行します。
誰もが一度は耳にした曲ですが、メロディの印象が強すぎて気付かなかった方もいるかもしれませんね。
変拍子と言っても、メロディーラインを覚えてしまえば変拍子感はなくなるものですが、身にしみた4拍子感はなかなか外れないですよね。
ナナヒツジシナリオアート

滋賀県出身の3人組ロックバンドです。
ただでさえ拍を取りづらい混合拍子・変拍子をドラマーがたたきながらツインボーカルの片割れを担う、とんでもないリズム隊の演奏力を誇るロックバンドです。
歌と技量に自信がある女性ドラマーを中心にコピーできれば注目を集めること間違いなしなので、ぜひ挑戦してはいかがでしょうか。
クマ矢野顕子

矢野顕子といえば今はテレビ等で見て名前を知っている方も多いでしょうが、彼女の1stアルバム『JAPANESE GIRL』は当時のポップシーンにおいてまさに突然変異とも呼べるものでした。
この『クマ』を聴いていただければ、日本民謡のような音楽をバックに5拍子と4拍子を行き来しながら歌う彼女の才能の特異性がすぐに感じられるでしょう。
ちなみにこのアルバムのレコーディングには、アメリカのロックバンド、リトル・フィートが参加しましたが、彼女の才能に驚いたリーダーのローウェル・ジョージが「自分たちは力不足だった」とギャラの受け取りを拒否した、というエピソードも残っています。

