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【クラシック】極上の音色、パイプオルガンの名曲&人気曲

数ある楽器の中でも「楽器の王様」と呼ばれ、その起源はなんとギリシャ神話に登場する楽器「パン・パイプ」と言われるほどの古い歴史を持つパイプオルガン。

教会やコンサートホールに、大きな存在感を放ちながら現在も佇んでいます。

パイプオルガンの音色が持つ響きはとても神聖かつ荘厳で、手で弾く鍵盤と足で弾く鍵盤があり、さまざまな音色を組み合わせることでオーケストラのような迫力のあるサウンドを生み出せます。

今回はそんなパイプオルガンが主役の、クラシック音楽の名曲たちを一挙ご紹介します!

もくじ

【クラシック】極上の音色、パイプオルガンの名曲&人気曲(1〜20)

トリオ・ソナタ第5番 ハ長調 BWV529J.S.Bach

Bach – Sonata no. 5 in C major BWV 529 – Koopman | Netherlands Bach Society
トリオ・ソナタ第5番 ハ長調 BWV529J.S.Bach

ヨハン・ゼバスティアン・バッハの代表作として知られる1曲。

教育的な意図で書かれたとされる本作ですが、その音楽性は単なる練習曲の域を超えています。

3つの楽章からなる構成で、特に第1楽章のアレグロは躍動感あふれる明るい曲調が印象的。

オルガン1台で3人の演奏者がいるかのような豊かな響きを生み出す技法は、まさにバッハの天才的な才能を感じさせます。

約1727~1730年に作曲され、バロック音楽の魅力を存分に味わえる作品です。

前奏曲とフーガ 変ホ長調 BWV552J.S.Bach

Bach – Prelude and fugue in E-flat major BWV 552 – Van Doeselaar | Netherlands Bach Society
前奏曲とフーガ 変ホ長調 BWV552J.S.Bach

ヨハン・ゼバスティアン・バッハが残した荘厳な名作。

三位一体を象徴する「聖アンのフーガ」の異名を持つ本作は、彼の信仰心と音楽的才能が見事に融合した傑作です。

前奏曲の壮大な響きに続き、3つの主題が織り成すフーガは、まるで父と子と聖霊の調和を表現しているかのよう。

1739年に出版された『クラヴィーア練習曲集第3巻』に収録され、以来多くの音楽家に影響を与えてきました。

パイプオルガンの豊かな音色と構造的な美しさを堪能したい方にオススメ。

教会やコンサートホールで聴くと、その神聖な雰囲気に包まれ、心が洗われますよ。

トッカータ、アダージョとフーガ ハ長調 BWV564J.S.Bach

バロック音楽の巨匠、ヨハン・ゼバスティアン・バッハが手掛けた傑作。

壮麗な構成と、オルガンの魅力を存分に引き出した演奏技巧が光ります。

トッカータの華やかさ、アダージョの哀愁、フーガの軽快さと、3つの楽章それぞれに異なる表情を持つ本作。

1708年から1714年頃に作曲され、約16分30秒の演奏時間で聴衆を圧倒します。

20世紀には、ブゾーニやストコフスキーによってピアノやオーケストラ版への編曲も行われ、より幅広い演奏機会を得ました。

オルガン音楽の醍醐味を味わいたい方や、バロック音楽の奥深さに触れたい方にオススメの1曲です。

教区のためのミサ曲François Couperin

Messe a l’usage ordinaire des paroisses (Mass for the Parishes)
教区のためのミサ曲François Couperin

17世紀のフランスの作曲家。

音楽家一族の頂点に立つ人物で、「大クープラン」と呼ばれています。

彼はその生涯の中でヴェルサイユの音楽家として、フランス様式とイタリア様式の融合を試みた室内合奏曲や小規模な宗教曲、典型的なロココ様式の鍵盤音楽で傑作を残しています。

『教区のためのミサ曲』は、彼が1685年から1723年までオルガン奏者を務めたサン・ジェルヴェ聖堂のために書かれました。

17世紀フランスのオルガン・ミサ曲の代表曲として知られており、多彩で微妙な音色が印象的な1曲です。

前奏曲とフーガ ロ長調 Op.7-1Marcel Dupré

Notre-Dame organ, Yves Castagnet plays Dupré Prelude & fugue in B major (June 2017)
前奏曲とフーガ ロ長調 Op.7-1Marcel Dupré

パイプオルガンの荘厳な音色が響き渡る名曲『前奏曲とフーガ ロ長調 Op.7-1』。

近現代を代表するフランス出身のマルセル・デュプレが1914年に作曲したこの曲は、華やかな前奏曲と複雑な対位法が織りなすフーガが特徴です。

バッハの伝統を受け継ぎつつ、20世紀的な和声を取り入れた革新的な作品。

1920年に出版されて以来、その技巧的な難しさから「弾きこなすのが難しい」と評されましたが、今ではオルガン奏者にとって必須の曲となりました。

教会や荘厳な雰囲気のコンサートホールで、オルガン音楽の醍醐味を味わいたい方にオススメの1曲です。