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【クラシック】極上の音色、パイプオルガンの名曲&人気曲

数ある楽器の中でも「楽器の王様」と呼ばれ、その起源はなんとギリシャ神話に登場する楽器「パン・パイプ」と言われるほどの古い歴史を持つパイプオルガン。

教会やコンサートホールに、大きな存在感を放ちながら現在も佇んでいます。

パイプオルガンの音色が持つ響きはとても神聖かつ荘厳で、手で弾く鍵盤と足で弾く鍵盤があり、さまざまな音色を組み合わせることでオーケストラのような迫力のあるサウンドを生み出せます。

今回はそんなパイプオルガンが主役の、クラシック音楽の名曲たちを一挙ご紹介します!

【クラシック】極上の音色、パイプオルガンの名曲&人気曲(11〜20)

自動オルガンのための幻想曲 K.608Wolfgang Amadeus Mozart

モーツァルトが作ったオルガン曲というのは意外なイメージもありますね。

こちらは自動オルガンのための幻想曲であり、演奏者が弾くのではなく、オルゴールのようにもともと入力された曲をゼンマイや手回しにより、自動的に演奏する機械のために作られた曲です。

お金持ちの美術収集家の貴族の依頼により作ったそう。

そういった意味でもとても興味深いですね。

曲の内容はモーツァルトらしさは感じられるものの、オルガンに合うように作られており、彼のすばらしい才能を感じます。

トリオ・ソナタ第5番 ハ長調 BWV529J.S.Bach

Bach – Sonata no. 5 in C major BWV 529 – Koopman | Netherlands Bach Society
トリオ・ソナタ第5番 ハ長調 BWV529J.S.Bach

ヨハン・ゼバスティアン・バッハの代表作として知られる1曲。

教育的な意図で書かれたとされる本作ですが、その音楽性は単なる練習曲の域を超えています。

3つの楽章からなる構成で、特に第1楽章のアレグロは躍動感あふれる明るい曲調が印象的。

オルガン1台で3人の演奏者がいるかのような豊かな響きを生み出す技法は、まさにバッハの天才的な才能を感じさせます。

約1727~1730年に作曲され、バロック音楽の魅力を存分に味わえる作品です。

前奏曲とフーガ ロ長調 Op.7-1Marcel Dupré

Notre-Dame organ, Yves Castagnet plays Dupré Prelude & fugue in B major (June 2017)
前奏曲とフーガ ロ長調 Op.7-1Marcel Dupré

パイプオルガンの荘厳な音色が響き渡る名曲『前奏曲とフーガ ロ長調 Op.7-1』。

近現代を代表するフランス出身のマルセル・デュプレが1914年に作曲したこの曲は、華やかな前奏曲と複雑な対位法が織りなすフーガが特徴です。

バッハの伝統を受け継ぎつつ、20世紀的な和声を取り入れた革新的な作品。

1920年に出版されて以来、その技巧的な難しさから「弾きこなすのが難しい」と評されましたが、今ではオルガン奏者にとって必須の曲となりました。

教会や荘厳な雰囲気のコンサートホールで、オルガン音楽の醍醐味を味わいたい方にオススメの1曲です。

オルガン交響曲第1番 ニ短調 第6楽章 フィナーレLouis Vierne

フランスのオルガン奏者、作曲家であるルイ・ヴィエルヌ。

視覚障害を持っており弱視であったにもかかわらず、あたかも完成された楽曲を演奏しているかのような即興演奏や、とりわけ楽式を尊重した精緻で洗練された作曲様式に定評があります。

彼は生涯で6つのオルガン交響曲を残しており、第1番は師のヴィドールの影響から作曲された6つの楽章からなる傑作。

それぞれの楽章によってカラーが変わりながらも、1つの曲としての統一感もある作品で、そのなかの最終楽章、フィナーレは最も有名な作品です。

トッカータ、アダージョとフーガ ハ長調 BWV564J.S.Bach

バロック音楽の巨匠、ヨハン・ゼバスティアン・バッハが手掛けた傑作。

壮麗な構成と、オルガンの魅力を存分に引き出した演奏技巧が光ります。

トッカータの華やかさ、アダージョの哀愁、フーガの軽快さと、3つの楽章それぞれに異なる表情を持つ本作。

1708年から1714年頃に作曲され、約16分30秒の演奏時間で聴衆を圧倒します。

20世紀には、ブゾーニやストコフスキーによってピアノやオーケストラ版への編曲も行われ、より幅広い演奏機会を得ました。

オルガン音楽の醍醐味を味わいたい方や、バロック音楽の奥深さに触れたい方にオススメの1曲です。

交響曲第3番「オルガン付き」Saint-Saens

Saint-Saens: Symphony No. 3 “Organ” – Finale (Auckland Symphony Orchestra) 1080p
交響曲第3番「オルガン付き」Saint-Saens

荘厳なオルガンの響きから始まる『交響曲第3番「オルガン付き」』は、1886年フランスの作曲家シャルル・カミーユ・サン=サーンスが手がけた交響曲です。

交響曲の第2楽章第2部にあたるこちらは、一般的に『オルガン付き』という愛称で親しまれています。

重厚なオルガンの和音の後に続く美しい管弦楽器が輪唱形式でテーマを奏でるこの曲は、優れたオルガン奏者でもあったサン=サーンスの代表作でもあり、壮麗で威風堂々とした楽曲は映画に使用されるなど今なお非常に親しまれています。

【クラシック】極上の音色、パイプオルガンの名曲&人気曲(21〜30)

オルガン・ソナタ イ長調 Op. 91 No. 8 II. Adagio con affettoAlexandre Guilmant

アレクサンドル・ギルマンは19世紀に活躍したフランスのオルガニスト・作曲家。

リストに代表されるような超絶技巧の演奏家であるヴィルトゥオーソとしての道を歩み、ヨーロッパの各地で演奏旅行をし、オルガン音楽のレパートリー拡大と普及に尽力した人物です。

残して作品はオルガンのためのものが多く、充実した和声語法や堅固で保守的な形式が特徴的です。

『オルガンソナタ第8番』は5つの楽章からなっており、この第2楽章はゆっくりなテンポで、フーガのように旋律を紡いでいきます。