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【クラシック】極上の音色、パイプオルガンの名曲&人気曲

数ある楽器の中でも「楽器の王様」と呼ばれ、その起源はなんとギリシャ神話に登場する楽器「パン・パイプ」と言われるほどの古い歴史を持つパイプオルガン。

教会やコンサートホールに、大きな存在感を放ちながら現在も佇んでいます。

パイプオルガンの音色が持つ響きはとても神聖かつ荘厳で、手で弾く鍵盤と足で弾く鍵盤があり、さまざまな音色を組み合わせることでオーケストラのような迫力のあるサウンドを生み出せます。

今回はそんなパイプオルガンが主役の、クラシック音楽の名曲たちを一挙ご紹介します!

【クラシック】極上の音色、パイプオルガンの名曲&人気曲(21〜30)

水上の音楽 第2組曲 ニ長調 HWV 349 第2曲「アラ・ホーンパイプ」George Frideric Handel

ドイツ出身の作曲家であり、バッハと並びバロック音楽における最も重要な作曲家であるヘンデル。

『水上の音楽』は、彼がロンドンのテムズ河での舟遊びのために作曲されたと伝えられています。

この曲名は、国王のために実際に水の上で演奏されたために名付けられました。

『水上の音楽』はもともと、フランス風序曲形式による序曲と舞曲形式を主とする小曲数曲の楽章からなる管弦楽の作品ですが、この曲はそれをパイプオルガンに編曲しています。

管弦楽曲らしいサウンドの厚みと、パイプオルガンの美しい響きを楽しめます。

Fiat LuxKeith Wright

キース・ライトさんはさまざまな教会でオルガニストを務めたのち、2011年にはセント・オラーヴ教会の音楽部長やニューヨークのセント・ピーターズ・スクールの音楽部長に就任しています。

オルガン奏者および指揮者として活動する一方、大学での音楽教育にも勤しんでいます。

曲名の「フィーアト・ルクス」とはラテン語で「光あれ」という意味で、その名の通りまるで天界から木漏れ日のごとく光が差し込む様子がイメージできる明るい曲調が特徴的です。

【クラシック】極上の音色、パイプオルガンの名曲&人気曲(31〜40)

オルガンのための12の小品 第3曲 トッカータTheodore DUBOIS

1837年フランスのシャンパーニュ地方で生まれたデュボワ。

マドレーヌ寺院やサント=クロチルド教会の楽長を務め、パリ音楽院院長に就任した後、作曲家として多くの作品を残しました。

そのジャンルは宗教曲に留まらず、バレエ音楽や、オラトリオ、交響曲など多岐にわたっています。

この『トッカータ』は彼の作品の中でも特に有名なものです。

生きいきと動く旋律、軽快なリズムが印象的であり、クライマックスは壮大なコラールで締めくくられます。

カンタータ第21番「わがうちに憂いは満ちぬ」BWV 21Johann Sebastian Bach (arr. Virgil Fox)

カンタータ第21番『わがうちに憂いは満ちぬ』は、20世紀最大のバッハ研究家アルフレッド・デュルによって、「バッハ青年期カンタータの中で最も壮大な例であり、同時にその時期への決別ともなったもの」と評されています。

79曲目の『神はわが光、盾』は、人間を守り救ってくれる神に感謝の意を伝える歌詞が当てられています。

明るく荘厳な響きから神々しさや、神をたたえ喜びにあふれている雰囲気がよく表れている1曲です。

Batalla ImperialJuan Cabanilles

17世紀のスペインのオルガニスト、作曲家であり、バレンシア聖マリア大聖堂で活躍していました。

多くの人がカバニーリェスをスペイン・バロックの偉大な作曲家と考え、時には「スペインのバッハ」と呼ばれることもあります。

カバニーリェスの作品の多くは、当時としてはヴィルトゥオーソ的、つまり超絶技巧的で先進的でした。

この『帝国の戦い』という曲も戦の激しさや勇ましさが表現されており、パイプオルガンの曲としては音数の多い正にヴィルトゥオーソ的な作品であることがわかります。

L’Ascension: III. Transports de joie d’une ame devant la gloire du Christ qui est la sienneOlivier Messiaen

現代音楽の巨匠メシアン。

カトリシズムに現代的表現を与えようと努め、独自の技法と体系を生み出し、その功績がたたえられ第1回京都賞の授賞もしています。

この曲は彼の作品の中でも有名なものの1つであり、『4つの交響的瞑想』という副題を持ちます。

4つの楽章からなり、第3楽章「トランペットとシンバルによるアレルヤ」は、トランペットとシンバルが早いテンポで鳴り響いてる様子が表現されいます。

第4楽章「父のみもとへ帰るキリストの祈り」は、一風変わって極めてゆっくりしたテンポで情感のこもった荘厳な旋律が印象的です。

Toccata [Songs of Praise theme]Stephen Cleobury

イギリスのオルガニスト兼音楽監督であったスティーブンクレオベリーさん。

37年間、世界で最も有名な合唱団の1つであるケンブリッジのキングスカレッジの合唱団の音楽監督を務め、その功績は世界中でたたえられています。

曲名にもなっている「トッカータ」とは、速いパッセージや細かな音形の変化などを伴った即興的で技巧的な鍵盤楽曲のことです。

バッハの時代からある伝統的な形式ですが、その伝統にとらわれず、まるでポップスを聴いているかのような耳なじみの良い1曲となっています。