【高齢者向け】認知症予防に最適。実践しやすい回想法のネタをご紹介
近年、高齢者の方の認知症予防に「回想法」が注目されています。
回想法とは、自分の過去や昔のことを思い出したり話したりすることで、脳を活性化させる療法の一種です。
認知症の予防や進行抑制に効果があるとされており、デイサービスなどの高齢者施設で取り入れられています。
回想法をおこなうにあたり、過去に関連したさまざまなテーマが存在します。
そこで今回は回想法に役立つ、介護現場でも頻繁に使用できるテーマをご紹介しますね。
ぜひ参考にしてみてください。
【高齢者向け】認知症予防に最適。実践しやすい回想法のネタをご紹介(21〜30)
恥ずかしかった話

誰しもが一度は経験したことがある恥ずかしいできごとは、その場を盛り上げる話題としてオススメのテーマの一つです。
思わず赤面した瞬間や後から振り返ると笑えるエピソードは、聞いている人の共感を呼び、会話が弾むきっかけになります。
「あのときは大変だったけれど、今ではいい思い出」などを話すことで、和やかな雰囲気になるでしょう。
失敗談やおっちょこちょいなエピソードも年齢を重ねると楽しく語れるもの。
恥ずかしい体験をみんなで共有して笑い合うことで、より親しみが深まるアイデアです。
最近行ったところ

高齢者の方同士で仲を深めたり、新しい発見がある話題といえば、最近行ったところです。
近所の公園や散歩道、旅行先など行った場所を振り返ることで話が広がります。
訪れた場所での発見やできごとを話すと、他の人も興味を持ちやすくなるでしょう。
参加者の最近行ったところを聞くことで、新しいお出かけ先の参考になるかもしれません。
外出先での楽しいできごとや印象に残った風景を思い出しながら話すことで場が温かくなり、輪が広がるきっかけになりますよ。
初めての仕事

高齢者の方の中には「高度経済成長期」と呼ばれる時代に、お仕事をされていた方もいらっしゃるのではないでしょうか?
高度経済成長期とは、1955年から約20年間にかけて経済が著しく高い状態の時期のことですよ。
初めての仕事の内容や、転職したことなどを高齢者の方に聞いてみましょう。
地域によっては、学校を卒業後に電車で上京して就職した方も。
また、景気がよかったバブル期も経験されてきているかもしれませんね。
初めての仕事が会社で評価され役職に就かれたことや、上司や部下のことなどの話が出てくるかもしれませんよ。
学生時代にしていた習い事

高齢者の方の中には、学生時代に習い事をしていた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
現在の日本では、塾や水泳や英会話など、習い事が多様化していますよね。
高齢者の方の学生時代は、現在の日本のように習い事が豊富ではなかったようです。
その中でも、ピアノや琴など音楽関係の習い事をされていた方もいらっしゃるようですよ。
また年代にも、よりますが書道や和歌などの習い事もあったそうです。
地域によっては「お嫁に行ったら、〇〇ができなくてはダメ」といった風習があり、ご家庭で花嫁修行をされていた方も。
当時の様子もお伺いしながら、高齢者の方の習い事や習ってきたことなど聞いてみてくださいね。
初めて就いた職業は何ですか?

初めて就いた職業の話といった、現役時代に体験した思い出はよい思い出として覚えている高齢者の方も多いようです。
世代的に、男性の方なら仕事、女性の方なら子育ての話になることも多いかもしれませんね。
ですので場合によっては、男性の方なら仕事の内容、女性の方なら子育てのエピソードをお尋ねしてみてはいかがでしょうか。
高齢者の方は職員の方の、人生の先輩です。
自分の仕事や子育てを相談してみるのもいいかもしれませんね。
そこから発展して、話が膨らむかもしれませんよ。
子供の頃に好きだった歌は何ですか?

高齢者の方が子供の頃、お好きだった歌を聞いてみましょう。
家族や友達と一緒に歌った歌や、学校で習った歌などがあることでしょう。
歌とともに、歌ったときのシーンや思い出を鮮明に、思い出される方もいらっしゃるかもしれません。
このことは、認知症予防にもなる回想法といった心理療法につながりそうですね。
音楽や歌を通して、過去を思い出すことで気分転換になったり、リラックスできることもあるそうです。
高齢者の方の思い出深い歌を、一緒にうたうのも楽しそうですね。
子供の頃の夢は何でしたか?

高齢者の方の中には、子供の頃の記憶を鮮明に覚えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
子供の頃に描いていた夢の質問は過去の懐かしい思い出話を、たくさん話していただけるかもしれませんよ。
過去の記憶を振り返ることが、脳トレに効果が期待できます。
さらに、高齢者の方の話を興味を持って聞くことで深い信頼関係を築くことにもつながるそうです。
介護施設やデイサービスでは、高齢者の方の話をじっくりと聞くことで信頼を深め、質の高いサービスの提供にも役立ちますよ。