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【難易度低め】チャイコフスキーのおすすめピアノ曲【中級】

ロシアが生んだ大作曲家、ピョートル・チャイコフスキーは「三大バレエ」とも呼ばれるバレエ音楽をはじめとして「三大交響曲」や協奏曲など、クラシック音楽の愛好家ならずとも一度は耳にしたことがある名曲を多く世に送り出した偉大な存在ですよね。

あまりイメージが浮かばないかもしれませんが、実はチャイコフスキーが作曲したピアノ曲もすてきな作品が多いのですよ。

こちらの記事では比較的難易度の低いピアノ曲を中心として、ピアノ曲以外の有名曲も含めて紹介しています。

中級レベルに手が届きそうなピアニストの方、叙情的で美しいチャイコフスキーならではの旋律にぜひ挑戦してみてください!

【難易度低め】チャイコフスキーのおすすめピアノ曲【中級】(11〜20)

「四季」 -12の性格的描写 Op.37bis 10月『秋の歌』 Op.37b-10Pyotr Tchaikovsky

【解説付】チャイコフスキー 四季より10月 「秋の歌」/ Tchaikovsky saisons No.10 “Chand d’automne” d-moll Op.37bis
「四季」 -12の性格的描写 Op.37bis 10月『秋の歌』 Op.37b-10Pyotr Tchaikovsky

ピアノ曲集『四季』の10月『秋の歌』は、ロシアの詩人アレクセイ・コンスタンチノヴィッチ・トルストイの詩を参考に作られた楽曲です。

シンコペーションのあとを引くようなリズムと、切なさをたたえたメロディーに、心がキュッと締め付けられるような感覚をおぼえます。

ピアノ初心者の教則本には、シンコペーションが連続する曲はあまり収録されていないため、はじめは正確にリズムをとらえるのが難しいかもしれません。

メトロノームを使って練習すると、拍の刻みとどの音がピッタリ合うのかを把握しながら、シンコペーションをマスターできますよ!

『子供のアルバム』より「朝の祈り」 Op.39-1Pyotr Tchaikovsky

【ピアノ発表会おすすめ】朝の祈り Op.39-1 ♫ チャイコフスキー / Morning Prayer Op.39-1 (Children’s Album)
『子供のアルバム』より「朝の祈り」 Op.39-1Pyotr Tchaikovsky

ロシアが誇る大作曲家チャイコフスキーは、バレエ音楽や交響曲で知られていますが、ピアノ曲にも秀逸な作品が多くあります。

1878年に作曲された『子供のアルバム』は、甥への愛情から生まれた24曲からなる曲集です。

冒頭を飾る本作は、静かな朝の祈りの様子を描いた短い楽曲。

シンプルな構成ながら、厳かな雰囲気と美しい旋律が印象的です。

初級から中級レベルの方におすすめで、表現力を養うのに最適。

チャイコフスキーならではの叙情的な音楽を、ぜひ体感してみてください。

6つの小品 第3曲『アルバムの綴り』 Op.19-3Pyotr Tchaikovsky

『6つの小品 作品19』は、1873年に作曲されたピアノ作品集です。

明るく軽快な曲調の第3曲『アルバムの綴り』は、クリアな音で、しっかりと音の粒を立たせて演奏することや、強弱の変化をたっぷりつけて表情が豊かに演奏することが求められる1曲です。

短い曲の中でいくつも場面転換があるため、それぞれの部分を弾き分けられると、よりハイグレードな演奏になるでしょう。

ペダル必須の曲なので、ペダリングの練習も丁寧に行ってみてくださいね!

『子供のアルバム』より「ナポリの歌」Op.39-18Pyotr Tchaikovsky

【ピアノ発表会おすすめ】ナポリの歌 Op.39-18 ♫ チャイコフスキー / Neapolitan Air Op.39-18(Children’s Album), Tchaikovsky
『子供のアルバム』より「ナポリの歌」Op.39-18Pyotr Tchaikovsky

陽気で楽しい雰囲気が印象的な『子供のアルバム』の第18曲『ナポリの歌』。

ピョートル・チャイコフスキーは、イタリア滞在の経験があり、風土や文化をとても気に入っていたのだそう。

この曲からも、イタリアの自由でおおらかな雰囲気が伝わってきますよね。

この曲では、左手の特徴があるリズムを正確に繰り返しつつ、右手をよく歌いながら弾くことが求められます。

テンポアップする後半は、やや難易度が上がりますが、速さにとらわれずじっくり練習することが大切です。

まずは、軽快なリズムをとらえられるよう、丁寧に練習していきましょう。

中級程度の12の小品 第2曲『悲しい歌』 Op.40-2Pyotr Tchaikovsky

チェロ用に編曲されたものも広く知られている『中級程度の12の小品』の第2曲『悲しい歌』。

悲しみに満ちた雰囲気だけでなく、喜びや幸せも感じられる、穏やかで美しい作品です。

ゆったりとしたテンポで、ピアノ初心者の方でも演奏しやすい作品ですが、左手の伴奏の跳躍に難しさを感じるかもしれません。

左手のパートを取り出して、移動の幅を体でおぼえてから、両手合わせにチャレンジしてみてください。

さらに弾き慣れてきたら、左手が右手のメロディーをかき消さないよう、音量のバランスにも意識を向けられるといいですね。

中級程度の12の小品 第6曲『無言歌』 Op.40-6Pyotr Tchaikovsky

Tchaikovsky: Song Without Words Op. 40 No. 6 – Michael Ponti, 1968 – VOX SVBX 5455
中級程度の12の小品 第6曲『無言歌』 Op.40-6Pyotr Tchaikovsky

『中級程度の12の小品 第6曲『無言歌』 Op.40-6』はタイトルの通り、中級者向けに作曲された作品です。

比較的、マイナーな楽曲だとは思いますが、中級者にとっては登竜門のような、ほどよい難易度にまとめられています。

この作品の難しさはリズムにあります。

序盤からキープしづらいリズムが登場するため、本番で緊張しやすい方にとっては、なかなかにイヤな曲だと思います。

しかし、中級者から上級者に差し掛かるにあたって、8分の7拍子のような複雑な拍子は付き物。

しっかりと暗譜して、楽曲の構成を理解した上で演奏すれば、高いテクニックを求められる作品ではないので、必ず演奏できます。

ぜひ挑戦してみてください。

【難易度低め】チャイコフスキーのおすすめピアノ曲【中級】(21〜30)

「四季」-12の性格的描写 12月「クリスマス」Pyotr Tchaikovsky

“December – Christmas” from Tchaikovsky’s “The Seasons” (Olga Scheps live)
「四季」-12の性格的描写 12月「クリスマス」Pyotr Tchaikovsky

1875年に作曲された『四季』は、各月の風物詩を描いた12曲からなるピアノ組曲です。

本作は、ロシアの伝統的なクリスマス期間の雰囲気を、都会的で洗練された優雅なワルツに昇華させています。

変イ長調の軽やかな主旋律が、冬の情景とクリスマスの温かさを見事に表現しているのが特徴です。

クラシック音楽に興味のある方や、季節感が溢れる曲を探している方におすすめの一曲です。

チャイコフスキーの繊細な感性と卓越した作曲技術を堪能できる、心温まる作品をぜひお楽しみください。