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日本発!テクノポップの名曲・オススメの人気曲

「テクノポップ」という音楽ジャンルについて、何となくのイメージはあっても実際にどういった成り立ちだったのか、その定義などを知っている人はかなり音楽に詳しい方でしょう。

実はあのドイツが生んだ伝説的な電子音楽グループ、クラフトワークを紹介するために日本で生まれた造語であって、1970年代後半から1980年代前半にかけてYMOを中心として音楽ジャンルとしてもブームとなった経緯があるのですね。

今回の記事では、そんな日本発とも言えるテクノポップ全盛期に生まれた名曲を集めてみました。

同時代における海外のシンセポップやエレクトロポップの名曲も含めたラインアップとなっておりますので、ぜひご覧ください!

日本発!テクノポップの名曲・オススメの人気曲(11〜20)

El QueDAF

海外には「エレクトロニック・ボディ・ミュージック」と呼ばれるジャンルがあり、その元祖的な存在と言われているのがこちらのDAFです。

無機質なテクノとは違い、電子音を用いながらも生のドラムスを使うなど肉体的なビートを持ち、ハードなサウンドを展開してたDAFは、あの石野卓球さんもフェイバリットに挙げるジャーマン・ニューウェーブの重要な音楽ユニットなのですね。

『愛と黄金』という邦題でも知られる1981年リリースのアルバム『Gold und Liebe』に収録されている『El Que』は、ドイツらしい知性と硬質なミニマリズムを感じさせながらも、あくまで肉体を軸としたダンス・ミュージックであるというのが肝。

なにげにキャッチーさもあるというのがポイントで、頭ではなく体で感じて踊るための音楽ですね。

Enola GayOrchestral Manoeuvres in the Dark

Orchestral Manoeuvres In The Dark – Enola Gay (Official Music Video)
Enola GayOrchestral Manoeuvres in the Dark

イントロのチープなリズムボックスとチャーミングなシンセの音色だけで、思わず耳を奪われてしまいますね!

その後、生のベース・ラインが重なり合い、ダンサンブルなドラムスといかにもニューウェーブなボーカルとメロディが始まってもう昇天必至です。

こちらの最高にポップでステキな楽曲『Enola Gay』は、イギリスのシンセポップ・デュオのオーケストラル・マヌーヴァーズ・イン・ザ・ダークが1980年にリリースしたヒット曲です。

日本では『エノラ・ゲイの悲劇』という邦題で紹介され、テレビ朝日のニュース番組「CNNデイウォッチ」のテーマ曲としても起用されましたね。

まさにテクノポップ・クラシックの1つといっても過言ではない名曲ですが、歌われるメロディは淡々としているテクノポップも多い中で、この楽曲は割合にしっかりと歌い上げつつ、日本人好みの湿り気を帯びた哀愁のメロディである、というのが特徴的ですね。

クラフトワークに影響を受け、実験的な一面も持つ彼らの他の作品もぜひチェックしてみましょう!

CarsGary Numan

まるで機械のように無機質なビート、ループするシンセのフレーズ、シンプルな歌詞を淡々と歌うボーカル……ポスト・パンクやニューウェーブの波が押し寄せた1979年にソロ・デビューを果たし、特異な個性で一躍トップスターへと上り詰めたイギリス出身のゲイリー・ニューマンさん。

同年リリースされたソロ・デビュー曲『Cars』は全英チャート1位、全米でも3位を記録するなどのヒットを記録したシンセポップ~テクノポップの名曲です。

冒頭で述べたような特徴を持つ、テクノポップというジャンルにおけるある種のパブリックなイメージそのものといったような楽曲であり、当時は大きな衝撃を持って迎え入れられたそうです。

2020年代の今改めて聴くと、レトロな雰囲気も漂いますが独特のクールネスやシニカルさがいかにもイギリスらしくてカッコいいですね。

抑揚がないのにポップ、というのがポイントです。

ゲイリーさんのこういった音楽性を味わいたい方は、初期の作品をぜひ聴いてみることをオススメします!

Sticky Musicサンディー&ザ・サンセッツ

サンディー&サンセッツは、海外でも高い人気を誇る80年代の日本が生んだシンセポップ・バンドです。

アメリカ人と日本人の血を引くシンガーであり、ソロ・アーティストとしての活動でも知られるサンディーさんが在籍、70年代から活動している久保田麻琴と夕焼け楽団を母体とするバンドであり、当時の最先端をいく音楽性とサンディーさんの伸びやかで表現力豊かなボーカルはまさに世界基準のクオリティを誇っていました。

1984年にリリースされた『Sticky Music』は、細野晴臣さんが作曲と編曲を手がけたシングル曲で、オーストラリアでヒットを飛ばしたことで日本より海外での知名度が高い名曲です。

ファンキーなベース・ラインが耳に残るニューウェーブ的なサウンドを軸として、上品なサンディーさんの歌声、都会的で洗練されたメロディは現代で聴いても全く古さを感じさせませんね。

テクノポップの文脈からは外れているかもしれませんが、こういった音楽が80年代に生まれていたことを踏まえつつ楽しんでみてくださいね。

Video Killed The Radio StarThe Buggles

The Buggles – Video Killed The Radio Star (Official Music Video)
Video Killed The Radio StarThe Buggles

サビを聴けば誰もが一度は耳にしたことがあるであろう、1979年に大ヒットを記録した大名曲です!

『ラジオ・スターの悲劇』という邦題でも知られており、MTVで放送された最初のミュージック・ビデオとして、多くのパロディを生んだ音楽史における重要な楽曲の1つでもあります。

後に音楽プロデューサーとして世界的に大成功するトレヴァー・ホーンさんと、エイジアを結成してやはり大きな成功を収めるジェフ・ダウンズさんによるユニット、バグルスの代表曲にしてニューウェーブ時代を象徴するような名曲ですよね。

キラキラしたシンセ・サウンド、一度聴いたら忘れられない抜群にキャッチーなメロディ、テクノポップやシンセポップといったジャンルをとびこえて、タイムレスな魅力を放つ完ぺきなポップソングのお手本のようなキラーチューンだと言えましょう。

Sweet DreamsEurythmics

Eurythmics, Annie Lennox, Dave Stewart – Sweet Dreams (Are Made Of This) (Official Video)
Sweet DreamsEurythmics

テクノポップ~シンセポップの大ヒット曲であり、後続のアーティストたちが好んでカバーしていることでもおなじみの大名曲!

1980年代を代表するイギリスの音楽ユニット、ユーリズミックスが1983年にリリースした楽曲『Sweet Dreams (Are Made of This)』です。

全英のみならず全米でもチャート1位を獲得し、彼女たちの名前を日本も含めた世界中に知らしめるきっかけとなった曲でもありますね。

この楽曲のおもしろいところは、無機質なドラムスと時代を感じさせるシンセサイザーの音色を軸とするサウンドの中で、異彩を放つアニー・レノックスさんによる伸びやかでソウルフルな歌声でしょう。

テクノポップやシンセポップはシンセのフレーズでキャッチーさを演出して、ボーカルは淡々としているパターンも多いのですが、アニーさんの歌声こそがこの楽曲の最大の魅力となっているのは、実際に曲を聴いてみれば誰もが理解できることでしょう。

日本発!テクノポップの名曲・オススメの人気曲(21〜30)

Quiet LifeJapan

美麗なルックスかつアートへの造詣も深いメンバーがそろったバンドとして、デビュー当初は圧倒的に日本で人気を誇ったイギリスの伝説的なグループ、ジャパン。

初期のグラム的な音楽性から脱却を図り、シンセ・サウンドへと接近した1979年の傑作アルバム『QUIET LIFE』の表題曲を紹介します。

カリスマティックなフロントマンであるデヴィッド・シルヴィアンさんの深みある歌声、独特のグルーブを生み出すミック・カーンさんのフレットレス・ベース、シルヴィアンさんの実弟であるスティーヴ・ジャンセンさんの抜群のリズム感から生まれるビート、リチャード・バルビエリさんの浮遊するシンセとロブ・ディーンさんの的確なギター、全編に漂うデカダンスな雰囲気……といったポップながらもアート志向の強いサウンドは、ヨーロピアン・テイスト全開のテクノポップ、アートポップの名曲であり、まさにジャパンにしか出せない音として評価は高まる一方ですね。

メンバーの美しさが堪能できるMVと合わせて、ぜひ鑑賞して頂きたいです!