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日本発!テクノポップの名曲・オススメの人気曲

「テクノポップ」という音楽ジャンルについて、何となくのイメージはあっても実際にどういった成り立ちだったのか、その定義などを知っている人はかなり音楽に詳しい方でしょう。

実はあのドイツが生んだ伝説的な電子音楽グループ、クラフトワークを紹介するために日本で生まれた造語であって、1970年代後半から1980年代前半にかけてYMOを中心として音楽ジャンルとしてもブームとなった経緯があるのですね。

今回の記事では、そんな日本発とも言えるテクノポップ全盛期に生まれた名曲を集めてみました。

同時代における海外のシンセポップやエレクトロポップの名曲も含めたラインアップとなっておりますので、ぜひご覧ください!

日本発!テクノポップの名曲・オススメの人気曲(6〜10)

shangri-la電気グルーヴ

Denki Groove – Shangri-La [Live at FUJI ROCK FESTIVAL 2006]
shangri-la電気グルーヴ

1997年当時、この楽曲がリリースされた時の衝撃は今もよく覚えています。

街中で流れていましたし、この曲で電気グルーヴの名前を知ったという方は多くいることでしょう。

1997年3月に彼らの通算8枚目となるシングルとしてリリースされた『Shangri-La』は、1990年のデビュー以来カルト的な人気を誇っていた電気グルーヴにとって最大のヒット曲となっただけでなく、1990年代後半を彩った名曲の1つとして愛され続けているキラーチューン。

純然たるテクノポップというわけではありませんが、テクノを基盤としたサウンドにディスコの要素も盛り込まれ、リフレインする歌詞とメロディは彼ら流儀のJ-POPと言えそうな、抜群のキャッチーさとポピュラリティを誇っているのですね。

耳に飛び込んでくる流麗なストリングスによるフレーズは、アルゼンチンのピアニスト兼作曲家、ベブ・シルヴェッティさんの名曲『スプリング・レイン』から引用したものです。

アングラにとどまらない、彼らのとてつもないセンスと才能が爆発した名曲と言えましょう!

Relâché坂本龍一

細野晴臣さん、高橋幸宏さんのソロ名義の曲を紹介した以上、やはり教授こと坂本龍一さんのソロ曲も取り上げるべきでしょう。

テクノポップ全盛期と言える時代、1981年にリリースされた坂本さんによってはソロ第3作目となるアルバム『左うでの夢』に収録されている『Relâche』を本稿では紹介します。

キング・クリムゾンの活動などで知られる世界的なミュージシャンのエイドリアン・ブリューさんがギターで参加、Mとして『Pop Muzik』を大ヒットさせたロビン・スコットさんもクレジットに名を連ねていることを踏まえて、テクノポップの文脈として語るべき楽曲ながらも独特の雰囲気を持ったインストゥルメンタル曲です。

ループするシンセのリフは不思議な魅力を持っており、突如導入される電話の音もなんだかおもしろい。

ベースとドラムスに細野晴臣さんと高橋幸宏さんが参加して力強いグルーブを生み出しており、実質YMOでありながらあくまで坂本さんの世界となっている、というのも楽しいですよね。

Enola GayOrchestral Manoeuvres in the Dark

Orchestral Manoeuvres In The Dark – Enola Gay (Official Music Video)
Enola GayOrchestral Manoeuvres in the Dark

イントロのチープなリズムボックスとチャーミングなシンセの音色だけで、思わず耳を奪われてしまいますね!

その後、生のベース・ラインが重なり合い、ダンサンブルなドラムスといかにもニューウェーブなボーカルとメロディが始まってもう昇天必至です。

こちらの最高にポップでステキな楽曲『Enola Gay』は、イギリスのシンセポップ・デュオのオーケストラル・マヌーヴァーズ・イン・ザ・ダークが1980年にリリースしたヒット曲です。

日本では『エノラ・ゲイの悲劇』という邦題で紹介され、テレビ朝日のニュース番組「CNNデイウォッチ」のテーマ曲としても起用されましたね。

まさにテクノポップ・クラシックの1つといっても過言ではない名曲ですが、歌われるメロディは淡々としているテクノポップも多い中で、この楽曲は割合にしっかりと歌い上げつつ、日本人好みの湿り気を帯びた哀愁のメロディである、というのが特徴的ですね。

クラフトワークに影響を受け、実験的な一面も持つ彼らの他の作品もぜひチェックしてみましょう!

日本発!テクノポップの名曲・オススメの人気曲(11〜15)

El QueDAF

海外には「エレクトロニック・ボディ・ミュージック」と呼ばれるジャンルがあり、その元祖的な存在と言われているのがこちらのDAFです。

無機質なテクノとは違い、電子音を用いながらも生のドラムスを使うなど肉体的なビートを持ち、ハードなサウンドを展開してたDAFは、あの石野卓球さんもフェイバリットに挙げるジャーマン・ニューウェーブの重要な音楽ユニットなのですね。

『愛と黄金』という邦題でも知られる1981年リリースのアルバム『Gold und Liebe』に収録されている『El Que』は、ドイツらしい知性と硬質なミニマリズムを感じさせながらも、あくまで肉体を軸としたダンス・ミュージックであるというのが肝。

なにげにキャッチーさもあるというのがポイントで、頭ではなく体で感じて踊るための音楽ですね。

It’s Gonna Work Out高橋幸宏

Yukihiro Takahashi – It’s Gonna Work Out
It's Gonna Work Out高橋幸宏

日本のテクノポップの元祖とも言えるYMOことイエロー・マジック・オーケストラの一員であり、卓越した腕前を持つ偉大なドラマーであり、日本の音楽史に刻まれた素晴らしい作品を多く生み出したミュージシャン、高橋幸宏さん。

ソロ・アーティストとしても多くの名曲を発表している高橋さんのディスコグラフィの中で、今回はテクノポップ全盛期とも言える1982年にリリースされたアルバム『WHAT, ME WORRY? ボク、大丈夫!!』の収録曲『IT’S GONNA WORK OUT』を紹介します。

作詞にあのピーター・バラカンさんが参加しており、いかにもニューウェーブ~テクノポップ時代ど真ん中、といった趣のピコピコした電子音と無機質なビート、高橋さん自身による端正な歌声とキャッチーなメロディが最高にクールでカッコいいです!

2012年にリリースされた高橋さんのトリビュート・アルバム『RED DIAMOND ~Tribute to Yukihiro Takahashi~』にも取り上げられた楽曲ですから、合わせてチェックしてみましょう。

Sweet DreamsEurythmics

Eurythmics, Annie Lennox, Dave Stewart – Sweet Dreams (Are Made Of This) (Official Video)
Sweet DreamsEurythmics

テクノポップ~シンセポップの大ヒット曲であり、後続のアーティストたちが好んでカバーしていることでもおなじみの大名曲!

1980年代を代表するイギリスの音楽ユニット、ユーリズミックスが1983年にリリースした楽曲『Sweet Dreams (Are Made of This)』です。

全英のみならず全米でもチャート1位を獲得し、彼女たちの名前を日本も含めた世界中に知らしめるきっかけとなった曲でもありますね。

この楽曲のおもしろいところは、無機質なドラムスと時代を感じさせるシンセサイザーの音色を軸とするサウンドの中で、異彩を放つアニー・レノックスさんによる伸びやかでソウルフルな歌声でしょう。

テクノポップやシンセポップはシンセのフレーズでキャッチーさを演出して、ボーカルは淡々としているパターンも多いのですが、アニーさんの歌声こそがこの楽曲の最大の魅力となっているのは、実際に曲を聴いてみれば誰もが理解できることでしょう。

CarsGary Numan

まるで機械のように無機質なビート、ループするシンセのフレーズ、シンプルな歌詞を淡々と歌うボーカル……ポスト・パンクやニューウェーブの波が押し寄せた1979年にソロ・デビューを果たし、特異な個性で一躍トップスターへと上り詰めたイギリス出身のゲイリー・ニューマンさん。

同年リリースされたソロ・デビュー曲『Cars』は全英チャート1位、全米でも3位を記録するなどのヒットを記録したシンセポップ~テクノポップの名曲です。

冒頭で述べたような特徴を持つ、テクノポップというジャンルにおけるある種のパブリックなイメージそのものといったような楽曲であり、当時は大きな衝撃を持って迎え入れられたそうです。

2020年代の今改めて聴くと、レトロな雰囲気も漂いますが独特のクールネスやシニカルさがいかにもイギリスらしくてカッコいいですね。

抑揚がないのにポップ、というのがポイントです。

ゲイリーさんのこういった音楽性を味わいたい方は、初期の作品をぜひ聴いてみることをオススメします!