日本発!テクノポップの名曲・オススメの人気曲
「テクノポップ」という音楽ジャンルについて、何となくのイメージはあっても実際にどういった成り立ちだったのか、その定義などを知っている人はかなり音楽に詳しい方でしょう。
実はあのドイツが生んだ伝説的な電子音楽グループ、クラフトワークを紹介するために日本で生まれた造語であって、1970年代後半から1980年代前半にかけてYMOを中心として音楽ジャンルとしてもブームとなった経緯があるのですね。
今回の記事では、そんな日本発とも言えるテクノポップ全盛期に生まれた名曲を集めてみました。
同時代における海外のシンセポップやエレクトロポップの名曲も含めたラインアップとなっておりますので、ぜひご覧ください!
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日本発!テクノポップの名曲・オススメの人気曲(21〜30)
Sweet DreamsEurythmics

テクノポップ~シンセポップの大ヒット曲であり、後続のアーティストたちが好んでカバーしていることでもおなじみの大名曲!
1980年代を代表するイギリスの音楽ユニット、ユーリズミックスが1983年にリリースした楽曲『Sweet Dreams (Are Made of This)』です。
全英のみならず全米でもチャート1位を獲得し、彼女たちの名前を日本も含めた世界中に知らしめるきっかけとなった曲でもありますね。
この楽曲のおもしろいところは、無機質なドラムスと時代を感じさせるシンセサイザーの音色を軸とするサウンドの中で、異彩を放つアニー・レノックスさんによる伸びやかでソウルフルな歌声でしょう。
テクノポップやシンセポップはシンセのフレーズでキャッチーさを演出して、ボーカルは淡々としているパターンも多いのですが、アニーさんの歌声こそがこの楽曲の最大の魅力となっているのは、実際に曲を聴いてみれば誰もが理解できることでしょう。
Sticky Musicサンディー&ザ・サンセッツ

サンディー&サンセッツは、海外でも高い人気を誇る80年代の日本が生んだシンセポップ・バンドです。
アメリカ人と日本人の血を引くシンガーであり、ソロ・アーティストとしての活動でも知られるサンディーさんが在籍、70年代から活動している久保田麻琴と夕焼け楽団を母体とするバンドであり、当時の最先端をいく音楽性とサンディーさんの伸びやかで表現力豊かなボーカルはまさに世界基準のクオリティを誇っていました。
1984年にリリースされた『Sticky Music』は、細野晴臣さんが作曲と編曲を手がけたシングル曲で、オーストラリアでヒットを飛ばしたことで日本より海外での知名度が高い名曲です。
ファンキーなベース・ラインが耳に残るニューウェーブ的なサウンドを軸として、上品なサンディーさんの歌声、都会的で洗練されたメロディは現代で聴いても全く古さを感じさせませんね。
テクノポップの文脈からは外れているかもしれませんが、こういった音楽が80年代に生まれていたことを踏まえつつ楽しんでみてくださいね。
PATEプラスティックス

80年代の日本の音楽シーンにおける「テクノ御三家」と呼ばれたバンドの1つであり、実質的には5年程度の活動ながら、伝説的なグループとして後続のアーティストに多大なる影響を与えたのがプラスチックスです。
後から加入した日本を代表する音楽プロデューサーにしてミュージシャンの故・佐久間正英さん以外は、イラストレーターの中西俊夫さんやグラフィック・デザイナーの立花ハジメさんといった、音楽とは違ったキャリアを持つ異色のメンバーで構成されたバンドであり、演奏面では素人がほとんどだったからという理由もあって、リズムボックスを導入したことで必然的にテクノポップとしてのサウンドを鳴らすようになるのですね。
海外で人気も高い彼らが発表した楽曲の中でも、アルバム未収録ながら人気の高い『Pate』を紹介しましょう。
1980年にリリースされたシングル曲『good』のB面曲であり、紅一点の佐藤チカさんによる「ピコピコ」と連呼するボーカルもインパクト大、一度は聴いてほしいテクノポップの名曲です!
巡ループPerfume

変わりゆく季節の中で、未来への漠然とした不安を抱えながらも、大切な仲間とともに自分の居場所を見つけていく。
そんな、青春のワンシーンを切り取ったような物語が魅力的なポップチューンです。
静かなソロパートから、サビで一気に爽快なユニゾンへと展開する構成は、聴いていると思わず心が躍ります。
本作は2025年7月にリリースされた楽曲で、ドラマ『ちはやふる-めぐり-』の主題歌として起用。
あなたの助けになってくれるメッセージソングです。
ジェニーはご機嫌ななめジューシィ・フルーツ
80年代のヒット曲のコンピレーション盤には大抵収録されているキラーチューンであり、テクノポップやテクノ歌謡の名曲として愛され続ける80年代クラシック!
日本を代表する音楽プロデューサー兼作曲家、近田春夫さんが結成した近田春夫&BEEFというバンドを前身に持つジューシィ・フルーツが1981年にリリースしたデビュー曲『ジェニーはご機嫌ななめ』です。
全編リードギターとボーカルを担当する奥野敦子さんによるファルセット・ボイスで歌われ、ピコピコしたシンセの音色を導入したテクノ的な要素をギター・ロックの融合といった、当時としては斬新な音楽性から生まれた抜群にキャッチーでポップな楽曲であり、後続のアーティストたちに定期的にカバーされていますよね。
どちらかといえばギター・ロックの色が強く、奥野さんによるパワフルなギター・ソロもカッコいいとしか言いようがないです!
O SupermanLaurie Anderson

アメリカが生んだ前衛芸術家であり、映画監督であり、エレクトロ・ミュージックにおけるパイオニア的な存在でもある、ローリー・アンダーソンさん。
あのルー・リードさんの晩年のパートナーとしても知られ、いくつもの顔を持つアンダーソンさんのメジャーなフィールドにおける知名度を飛躍的に高めた楽曲が、今回取り上げている『O Superman』です。
1981年にシングルとしてリリースされたこの楽曲は、同国の伝説的なDJであるジョン・ピールさんなどから熱烈な支持を受け、前衛的な内容であるにもかかわらずイギリスのシングル・チャートで2位を記録。
テクノポップやエレクトロ・ミュージックの歴史における重要なナンバーとして、その名を刻んだ名曲となっています。
ヴォコーダーが効果的に使われ、ポエトリーリーディングとメロディの中間のようなボイス、控えめなシンセの音色がアンビエントな雰囲気を生み出す楽曲であり、キャッチーなポップスを期待してはいけませんが、繰り返し聴くことでこの曲の持つ不思議な魅力に気付けるかも?
Human factory-電造人間-Perfume

ダーク・ミステリアスな世界観が展開される異色作が2025年2月にリリースされました。
Perfumeの原点である四つ打ちリズムに、壮大なシンセサイザーと低音のシンセベースが融合した独特のサウンドが印象的です。
人工知能やロボットといった近未来的なテーマを通して、現代社会における人々の無意識的な生活や、システムに組み込まれた存在としての人間という深いメッセージが込められています。
映画『ショウタイムセブン』の主題歌としても起用され、劇中の世界観を音楽の側面から見事に表現しています。
機械的なエフェクトを効果的に用いたボーカルワークと相まって、SF映画のサウンドトラックのような雰囲気を醸し出す本作は、静かな夜のドライブや、未来を想像したい時におすすめの1曲です。
おわりに
今回紹介したテクノポップ~シンセポップの名曲は、30年から40年も前の楽曲であっても、改めて聴いてみてもいまだに新鮮に聴こえてくるのがすごいですよね。
その革新性はもちろん、ポップソングとしての普遍性をも兼ね備えているからこそ、若い音楽ファンにとっても興味深いジャンルとして世代をこえて愛され続けているのでしょう。
ここからさらに深掘りしていくこともオススメします!






