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ゲオルク・フィリップ・テレマンの名曲。人気のクラシック音楽

『ギネス世界記録』を持つクラシック作曲家で、食事のための音楽様式ターフェルムジークの代名詞となっているドイツのバロック作曲家ゲオルク・フィリップ・テレマンを紹介します。

テレマンは実に4,000曲以上も作曲したと言われ、多くの名曲を残していきました。

ドイツで活躍した作曲家ですが、フランスでも人気で、テレマン本人もヴァイオリン、オルガン、ハープシコード、リコーダー、リュートなど多くの楽器を演奏する素晴らしい音楽家であり、テレマン先生と一緒に演奏したいと一流の音楽家からも誘いがある名手でした。

そのテレマンの名曲から厳選するのはとても悩みますが、代表とする名曲と名演をピックアップしましたのでぜひ聞いていただけたらと思います。

ゲオルク・フィリップ・テレマンの名曲。人気のクラシック音楽(41〜60)

ターフェルムジークGeorg Philipp Telemann

GP Telemann Tafelmusik Overture, Quartet & Concerto, N. Harnoncourt 1/4
ターフェルムジークGeorg Philipp Telemann

今ではドイツ・バロックというとバッハが圧倒的に有名ですが、当時はテレマンが圧倒的な名声を得ていました。

「ターフェルムジーク」(食卓の音楽)は宗教音楽ではなく、貴族が食事のときなどに楽しんだ室内楽です。

ヴィオラ協奏曲 ト長調Georg Philipp Telemann

あまり詳しくない方にとっては、ヴァイオリンとヴィオラの違いと言われてもよくわかりませんよね。

見た目だけ言えば、ヴァイオリンよりも一回り大きく、音の違いで言えば、ヴァイオリンと比べてやや低い音の出る楽器がヴィオラです。

周りの楽器の音色を引き立てるような役回りが多く、オーケストラにおいて花形とは言えないかもしれませんが、ヴィオラを独奏楽器として演奏した楽曲もちゃんとあるのです。

今回紹介している『ヴィオラ協奏曲 ト長調』は、後期バロック音楽を代表するゲオルク・フィリップ・テレマンによって作曲され、ヴィオラ協奏曲の中では最も有名な楽曲の1つです。

ヴァイオリンとはまた一味違う、ヴィオラの魅力を知る芸術の秋……というのもしゃれているのでは?

「ターフェルムジーク(食卓の音楽)」 第1集Georg Philipp Telemann

テレマン:ターフェルムジーク第1集 管弦楽組曲 ホ短調, TWV 55:e1
「ターフェルムジーク(食卓の音楽)」 第1集Georg Philipp Telemann

「ターフェルムジーク」は、王侯貴族の晩餐会で演奏される音楽を意味しますが、実際は、室内楽を楽しむ目的で書かれました。

第1集の組曲ホ短調は、2本のフルート、弦楽合奏、通奏低音で構成されます。

豪華な料理が贅沢に並べられたテーブルを思わせる曲です。

ヴァイオリン・リコーダー・通奏低音のためのトリオ・ソナタ ニ短調 TWV 42:d10Georg Philipp Telemann

ヴァイオリン・リコーダー・通奏低音のためのトリオ・ソナタ ニ短調 TWV 42:d10。

第1楽章:アレグロ、第2楽章:アダージョ、第3楽章:アレグロ、第4楽章:プレスト。

演奏はノラ・ゲルベさん、アリョーナKalechyts-Piatrouskayaさん、Ľubica Paurovaさん。

おわりに

いかがだったでしょうか。

曲数があまりも多くてここで紹介しきれていないのですが、どれもバロック時代のテレマンの名曲で、同じ作曲家であることなのかどれ聴いてもテレマンだと思いますね。

特に祝宴や饗宴で演奏されることを目的とした音楽形式のターフェルムジークは知っていて損はしません。

また独奏楽器としてあまりスポットを当たらないヴィオラの独奏曲があったり、学校で学んだ音楽の授業でしか触れないリコーダーの演奏がこんなに素晴らしいものかと思ったはずです。

これを機にバロック音楽の素晴らしさに目覚めて頂けると幸いです。

今後も引き続きテレマンの楽曲を聴いていただけたらと思います。