ゲオルク・フィリップ・テレマンの名曲。人気のクラシック音楽
『ギネス世界記録』を持つクラシック作曲家で、食事のための音楽様式ターフェルムジークの代名詞となっているドイツのバロック作曲家ゲオルク・フィリップ・テレマンを紹介します。
テレマンは実に4,000曲以上も作曲したと言われ、多くの名曲を残していきました。
ドイツで活躍した作曲家ですが、フランスでも人気で、テレマン本人もヴァイオリン、オルガン、ハープシコード、リコーダー、リュートなど多くの楽器を演奏する素晴らしい音楽家であり、テレマン先生と一緒に演奏したいと一流の音楽家からも誘いがある名手でした。
そのテレマンの名曲から厳選するのはとても悩みますが、代表とする名曲と名演をピックアップしましたのでぜひ聞いていただけたらと思います。
ゲオルク・フィリップ・テレマンの名曲。人気のクラシック音楽(11〜20)
オーボエ協奏曲 ホ短調 TWV 51:e1Georg Philipp Telemann

オーボエの魅力を存分に引き出す作品です。
4楽章構成で、優雅な第1楽章、華やかな第2楽章、情感が豊かな第3楽章、軽快な第4楽章と、変化に富んだ展開が魅力的です。
オーボエの柔らかな音色と技巧的な演奏が楽しめ、弦楽器との美しい調和も聴きどころです。
1710年代の作とされるこの曲は、今でも多くの演奏家に愛され、コンサートでもよく取り上げられています。
クラシック音楽入門にもぴったりの1曲で、バロック音楽の魅力を存分に味わえますよ。
フルート、ヴァイオリン、チェロのための協奏曲 TWV 53:A2Georg Philipp Telemann

この曲はフルート、ヴァイオリン、チェロを独奏楽器とした協奏曲です。
全4楽章から構成され、それぞれが特徴的な雰囲気を持っています。
第1楽章は穏やかで荘重、第2楽章は活気に満ちた明るさ、第3楽章は優美で軽やか、そして第4楽章は力強く締めくくられます。
独奏楽器間の対話やアンサンブルの妙技が際立つ作品で、バロック音楽の豊かな表現力を味わえますね。
1733年に出版された『ターフェルムジーク』に収録されており、当時の貴族たちの宴席で演奏されることを意図して作曲されました。
バロック音楽に興味のある方におすすめの一曲です。
ターフェルムジーク 序曲(組曲)ホ短調~1. Ouverture:Lentement – Vite – LentementGeorg Philipp Telemann

後期バロック音楽を代表するドイツの作曲家でターフェルムジークというジャンルを語るには外せない作曲家ゲオルク・フィリップ・テレマンの作品を紹介します。
祝宴や饗宴で演奏されることを目的とした音楽形式をターフェルムジークと呼び、宮廷の宴席で好んで演奏された室内楽を集めた三つの曲集をテレマンは作曲し、各々の曲集に、管弦楽組曲、コンチェルト、クヮトゥオル、トリオ・ソナタ、ソロ・ソナタといった異なった器楽合奏曲が含まれ、この『ターフェルムジーク 序曲(組曲)ホ短調』もその1曲となっています。
さまざまな作品がありますが、この曲は冒頭の序曲、ゲームでいうタイトル画面の曲のような存在でターフェルムジークの曲を知る上でチュートリアルの存在です。
曲がとても多くあるのでどれ聴いたらわからないという方は、まずはこの序曲から聞いてテレマンによるターフェルムジークの世界に入ってみませんか?
パリ四重奏曲Georg Philipp Telemann

18世紀前半のドイツにおいて高い人気と名声を誇るゲオルク・フィリップ・テレマンでしたが、フランスでも人気が高い作曲家でした。
1704年にポーランドのプロムニッツ伯爵の宮廷学長となったテレマンは、伯爵が好むフランス風の作風を学び、フランス風管弦楽組曲を2年間に200曲も作曲したほどです。
フランスでも人気高かったテレマンですが、その忙しさからは実際に訪れたのは1737年に8カ月間パリへ旅行しました。
1730年に出した「Quadori」とタイトルがつけられたカルテット集が人気を博し、気に入ったフランスの一流音楽家たちがテレマン先生と一緒に演奏したいということで実現し、この旅行のためにフランス風の様式で書き下ろした楽曲こそが「6つの組曲による新しいカルテット」で、今では紹介曲の「パリ四重奏曲」として残されています。
これまでの作品を聴き比べながらフランスを意識したテレマンの名曲をぜひお聞きください。
無伴奏ヴァイオリンのための12の幻想曲Georg Philipp Telemann

『無伴奏』のというとどちらかといえばヨハン・セバスティアン・バッハなどの音楽家がイメージされますが、そのはずゲオルク・フィリップ・テレマンはあの「音楽の父」とされるヨハン・ゼバスティアン・バッハとも親密な交友関係がありました。
この無伴奏ヴァイオリンのための12の幻想曲は同時代の作品に通じるものが多く、バロック時代のヴァイオリン奏者の重要なレパートリーとなっています。
聴けばいかにバロック音楽と思うようなフレーズばかりで、この時代の音楽をよく聴いている方にはなじみがある曲想かと思います。
とてもヴァイオリン1挺だけとは思えない楽器の良さを生かした曲で、アルペジオや二つ以上の弦を同時に弾く重音奏法を巧みに盛り込まれています。
ヴァイオリン弾きが華麗に弾きこなす姿を見るとヴァイオリニストの憧れも強くなってしまいますね!
12番まであるのでお気に入りの曲をぜひ見つけてください。
4つのヴァイオリンのための協奏曲 ニ長調 TWV 40:202Georg Philipp Telemann

さまざまな室内楽作品を手掛けているゲオルク・フィリップ・テレマンですが、編成もさまざまな作品があります。
この曲はヴァイオリン4挺で演奏される曲で、ヴァイオリンの美しさを引き出している名曲です。
通常のアンサンブルはヴィオラやチェロ、ダブるベースなど低音を加えた編成で演奏されますが、ヴァイオリン4挺で巧みにパートを分けてメロディ、伴奏、そしてメロディを引き出すために演奏される副旋律としてオブリガードもそれぞれ担当し聞いても飽きません。
ハーモニーも素晴らしく、リズムも生かした部分が多くあり、リスナーだけではなく実際に弾かれるヴァイオリン奏者にもおすすめのテレマンの作品です。
大学オーケストラでレパートリーを探しているサークルが居ましたらいかがでしょうか。
ゲオルク・フィリップ・テレマンの名曲。人気のクラシック音楽(21〜30)
オーボエと通奏低音のためのソナタ ヘ長調 TWV 41:F3Georg Philipp Telemann

オーボエと通奏低音のためのソナタ ヘ長調 TWV 41:F3。
第1楽章:アンダンテ、第2楽章:ヴィヴァーチェ、第3楽章:グラーヴェ、第4楽章:アレグロ。
ゴンサーロX.ルイスさん、ハネック・バンプルースジさん、ウィリアムSkeenさん、デイビッド・テーラーさん。