【ワルツの名曲】ピアノのために書かれたクラシック作品を一挙紹介!
3拍子の淡々とした舞曲「ワルツ」。
クラシック作品の中には、ピアノやヴァイオリン独奏、オーケストラのために書かれたワルツが数多く存在します。
本記事では、そんなワルツの中から「ピアノ独奏のために作曲されたワルツ」をピックアップ!
「ワルツの世紀」とも呼ばれる19世紀以降に生まれた曲を中心に、定番作品から隠れた名曲まで幅広くご紹介します。
3拍子という枠はあれど、曲調や醸し出す雰囲気はさまざま!
ぜひ、それぞれのワルツの良さを味わいながらお聴きください。
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【ワルツの名曲】ピアノのために書かれたクラシック作品を一挙紹介!(11〜20)
ワルツ 第6番 変ニ長調 Op.64-1「子犬のワルツ」Frederic Chopin

フレデリック・ショパンの代表作『ワルツ第6番 変ニ長調 作品64-1』は、『子犬のワルツ』の愛称で親しまれています。
1846年から1848年にかけて作曲され、恋人ジョルジュ・サンドの依頼を受けて作られた即興的な作品だと伝えられています。
子犬の無邪気な姿を音に描いた軽やかなメロディは、ピアノを学ぶ子供から大人まで幅広い人気を誇ります。
この曲のポイントは、リズム感とテクニック。
正確な指使いを心がけながら丁寧に練習を重ねれば、子犬が駆け回る愉快なイメージを表現できるはずです。
高雅で感傷的なワルツ 第1ワルツ,Modéré(モデラート) ト長調Maurice Ravel

伝統的なワルツに、モーリス・ラヴェルらしい近代的な響きを融合させた組曲『Valses nobles et sentimentales』。
その幕開けを飾る第1曲は、優雅でありながらどこか物憂げな、不思議な気持ちにさせられる1曲です。
この楽曲は、1911年5月の初演で作曲者名を伏せて演奏され、その斬新さで聴衆を驚かせました。
華やかな舞踏会で踊りながらも、ふと心によぎる秘めた想い…そんな情景が目に浮かぶようです。
バレエ『Adélaïde, ou le langage des fleurs』としても知られています。
本作は、これまでのワルツのイメージを覆すような、リズムやハーモニーの面白さを感じたい方にぴったり!
華やかさの奥に潜む憂いを表現できるよう、角のないやわらかい音で演奏しましょう。
高雅で感傷的なワルツ 第6ワルツ,Vif(活発に)Maurice Ravel

シューベルトのワルツに倣ってモーリス・ラヴェルが作曲した、組曲の中の一曲です。
くるくると表情を変える万華鏡のように、活発で少しいたずらっぽい雰囲気に満ちています。
1911年5月の初演では作曲者名を伏せて演奏され、その斬新さから多くの聴衆が作者を当てられなかったそうです。
この楽曲は後に、バレエ『Adélaïde ou le langage des fleurs』の音楽としても使われました。
本作は、少々スリリングでユーモラスな舞踏会を描いたかのよう。
軽やかなスタッカートと滑らかなレガートの対比を意識しながら、リズムの面白さを表現するのがポイント!
短いながらも弾きごたえがあり、表現の幅を広げたい方にぴったりの一曲です。
高雅で感傷的なワルツ 第5ワルツ,Presque lent ホ長調Maurice Ravel

組曲『Valses nobles et sentimentales』に含まれる、ひときわ内省的な一曲です。
1911年5月に匿名の新作発表会で初演された際、多くの批評家が作者をモーリス・ラヴェルだと見抜いたという逸話も残っています。
この楽曲には「親密な感情にて」と記されており、心の内側でささやかれる対話のような、とてもプライベートな雰囲気に満ちています。
寄せては返す波のようなメロディは、ため息のようでもあり、秘めた想いのようでもあり、聴く人の心に静かに寄り添います。
繊細なタッチや表現力を深めたい方にぴったりです。
感傷的で美しい世界観を大切に、角のないやわらかい音で丁寧に奏でましょう。
高雅で感傷的なワルツ 第2ワルツ,Assez lent(十分に遅く)ト短調Maurice Ravel

心の奥深くを覗き込むような、内省的な雰囲気が魅力の作品で、モーリス・ラヴェルが手掛けた組曲『Valses nobles et sentimentales』に含まれています。
本作は1911年に、作曲者を伏せたままプライベートな演奏会で披露されたという逸話があります。
ゆったりと流れる時間の中に、感傷的でありながらも高貴な旋律が浮かび上がり、聴く人の心に静かに寄り添うかのようです。
伝統的なワルツのリズムに隠された、少々意外な響きが、言葉にならない複雑な感情を表現しているみたいですね。
繊細な音色の変化や、息の長いフレージングを学びたい方にぴったりな一曲。
神秘的な雰囲気を壊さないよう、一つ一つの音に想いを込めて、呼吸するように演奏するのがポイントです!
高雅で感傷的なワルツ 第3ワルツ.Modéré ト長調Maurice Ravel

シューベルトのワルツに倣って作られた、モーリス・ラヴェルの組曲『Valses nobles et sentimentales』。
1911年にピアノ作品として世に出て、翌年にはバレエ音楽としても上演されました。
全八曲からなるこの組曲の三番目のワルツは、穏やかで整然とした中に、ふと物憂げな表情がのぞく美しい1曲です。
この楽曲は「高雅さ」と「感傷」という二つの心が、絶妙なバランスで表現されています。
流れるような三拍子に乗せた、少々複雑で透明感のある和音は、まるで淡い光と影が織りなす心の機微のよう。
本作は、技巧を誇示するのではなく、楽譜に込められた細かなニュアンスを丁寧に紡ぎ出すのがポイントです。
上品な雰囲気を出せるよう、角のないやわらかい音で演奏しましょう。
【ワルツの名曲】ピアノのために書かれたクラシック作品を一挙紹介!(21〜30)
高雅で感傷的なワルツ 第4ワルツ,Assez animé(十分に活発に)Maurice Ravel

モーリス・ラヴェルがシューベルトへの敬意を込めた組曲『Valses nobles et sentimentales』の中には、伝統的なワルツにモダンな感性を融合させた魅力的な作品が多々あり、この一曲も躍動感と洒落っ気が際立つ楽曲です。
1911年5月の初演では作曲者名を伏せて演奏され、聴衆が作者を推理したという逸話もユニークですね。
オーケストラ版は、1820年代のパリの恋愛模様を描いたバレエ『Adélaïde, ou le langage des fleurs』として上演されました。
花の言葉に託された恋の駆け引きを思い浮かべると、「この響きはただ優雅なだけじゃない」というポイントを感じ取れるはず!
右手の技巧的な動きで密な和音を軽やかに奏でるのがポイント。
古典の枠を超えた新しい表現を探している方にぜひ触れていただきたい作品です。





