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【歴代】吹奏楽コンクールの人気課題曲まとめ

全国の吹奏楽をやっている人たちが目指す吹奏楽コンクールは毎年開催されてきました。

コンクールには大会側が定める課題曲が毎年数曲ずつ用意されており、出場するときにはどの課題曲を演奏しようか悩みますよね。

また、過去の課題曲の中には名曲として今もなお親しまれている楽曲も少なく、過去の課題曲を定期演奏会で演奏することもよくあると思います。

この記事では最新曲から過去の人気曲まで、これまでの吹奏楽コンクールの課題曲を一挙に紹介していきますね。

今年のコンクールの演奏曲や演奏会での演奏曲選びの参考にしてくださいね。

【歴代】吹奏楽コンクールの人気課題曲まとめ(11〜20)

1995年課題曲I

行進曲「ラメセスⅡ世」阿部勇一

1995年度課題曲(Ⅰ) 行進曲「ラメセスⅡ世」
行進曲「ラメセスⅡ世」阿部勇一

阿部勇一さんが作曲した1995年度の全日本吹奏楽コンクールの課題曲です。

古代エジプトの偉大なファラオを題材にした本作は、異国情緒があふれる旋律と力強い行進曲のリズムが特徴的です。

エジプトの神秘的な雰囲気と王の威厳を、吹奏楽の壮大な響きで見事に表現しています。

紀元前13世紀の栄光と権力を音楽で伝える本作は、演奏者に高い技術と表現力を要求します。

吹奏楽コンクールに挑戦する団体はもちろん、エキゾチックな雰囲気を楽しみたい方にもおすすめです。

古代エジプトの世界に思い巡りながら、迫力がある演奏をお楽しみください。

1989年課題曲D

ポップス・マーチ「すてきな日々」岩井直溥

1989年度課題曲(D) ポップス・マーチ「すてきな日々」
ポップス・マーチ「すてきな日々」岩井直溥

岩井直溥さんが作曲された本作は、吹奏楽コンクールの課題曲として発表された楽曲です。

ポップスとショー・ミュージックの要素を取り入れた斬新なマーチで、軽快で華やかな印象を受けます。

短い演奏時間の中に複数のテンポとリズムの変化が凝縮されており、バラエティに富んだ作品となっています。

1989年の全国大会では各団体がさまざまなテンポで演奏したことでも知られ、自由な演奏が可能な点が魅力です。

1991年公開の映画『男はつらいよ 寅次郎の告白』でも使用されており、シーンの盛り上げ役としての効果を発揮しました。

学生から一般の吹奏楽団まで幅広い層に親しまれており、コンサートでも演奏される人気曲です。

2010年課題曲II

オーディナリー・マーチ高橋宏樹

2010年度課題曲(Ⅱ) オーディナリー・マーチ
オーディナリー・マーチ高橋宏樹

高橋宏樹さんが手掛けた2010年度の全日本吹奏楽コンクールの課題曲です。

約3分30秒の演奏時間で、明るく軽快なメロディが特徴的な行進曲となっています。

シンプルで親しみやすい曲調は、タイトルの通り「普通の」人々の日常を表現したかのようなポップな雰囲気を醸し出しています。

高橋さんはポップスや映像音楽の影響を受けており、その要素がこの楽曲にも反映されているのが感じられますね。

吹奏楽コンクールの課題曲として数多くの学校で演奏されており、幅広い層に支持されている人気曲です。

初心者から上級者まで楽しめる作品なので、吹奏楽を始めたばかりの方にもおすすめですよ。

1990年課題曲C

カタロニアの栄光間宮芳生

1990年度課題曲(C) マーチ「カタロニアの栄光」
カタロニアの栄光間宮芳生

間宮芳生さんが生み出した吹奏楽の名曲です。

カタロニアの建築家ガウディにインスパイアされたこの楽曲は、独特な旋法を用いて異国情緒と伝統を融合させています。

冒頭の木管楽器の響きは、サグラダ・ファミリアの壮大さを感じさせますね。

中間部のバグパイプを思わせる旋律は、カタルーニャの伝統音楽を彷彿とさせます。

1990年5月に全日本吹奏楽コンクールの課題曲として発表されて以来、多くの吹奏楽団に愛され続けています。

吹奏楽の魅力を存分に引き出す本作は、コンクールや演奏会で聴くとより一層心に響くことでしょう。

1974年課題曲B

高度な技術への指標河辺公一

A Guide to the Advanced Technique / Koichi Kawabe 高度な技術への指標 龍谷大学吹奏楽部
高度な技術への指標河辺公一

1974年の課題曲Bに選ばれたこの曲は、タイトルにある通り高い演奏技術が求められる1曲。

楽曲の冒頭部分は華やかで力強いファンファーレから始まり、金管楽器の裏打ちの伴奏の上でトランペットと木管楽器による目の回るような高速パッセージが繰り広げられます。

その後曲調はガラッと変わってスイング風に。

ドラムのスイングしたリズムの上でサックスやトランペットが艷やかな旋律を奏でます。

その後もメドレー形式でさまざまな曲調に展開していく様子は、一般的にはフォーマルなイメージが持たれる課題曲とは程遠い、ポップで楽しい雰囲気があります。

高難易度曲ではありますが、そのステージ映えの良さから、今もなお演奏会でよく披露される曲の一つです。

2012年課題曲IV

希望の空和田信

航空自衛隊員の和田信さんが作曲した吹奏楽コンクールの課題曲です。

広大な空の美しさや仲間たちへの思いを込めた明るく開放的な行進曲で、聴く人に希望を与えてくれます。

2012年度の全日本吹奏楽コンクール課題曲として発表され、多くの吹奏楽団に親しまれています。

英語のタイトルは「Silver Lining in the Sky」で、困難の先にある希望を表現しています。

6/8拍子のリズミカルな曲調で、ピッコロやフルートの軽やかな旋律が印象的です。

吹奏楽ファンはもちろん、元気をもらいたい人にもおすすめの一曲ですね。

【歴代】吹奏楽コンクールの人気課題曲まとめ(21〜30)

2022年課題曲III

ジェネシス鈴木英史

【2022年課題曲Ⅲ】ジェネシス/鈴木英史(全日本吹奏楽コンクール)
ジェネシス鈴木英史

鈴木英史さんは、『吹奏楽のための序曲「自由の鐘は空に渡る」』をはじめ、数々のオリジナル曲の制作をおこなったほか、「ニュー・サウンズ・イン・ブラス」シリーズの複数の曲の編曲を手掛けたことでも知られる吹奏楽界の名作曲家の一人。

そんな彼が初めて全日本コンクールの課題曲を手掛けたのが2022年の課題曲3番です。

堂々とした高貴な雰囲気を感じるファンファーレから始まり、楽曲を通して優雅なたたずまいの旋律が印象的ですね。

実はこの曲、冒頭部分以外では具体的なテンポが指定されておらず、楽譜に示された発想記号を元に演奏します。

加えて、全体のハーモニーやコード進行の理解を進めながら演奏したい奥深い曲です。