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【歴代】吹奏楽コンクールの人気課題曲まとめ

全国の吹奏楽をやっている人たちが目指す吹奏楽コンクールは毎年開催されてきました。

コンクールには大会側が定める課題曲が毎年数曲ずつ用意されており、出場するときにはどの課題曲を演奏しようか悩みますよね。

また、過去の課題曲の中には名曲として今もなお親しまれている楽曲も少なく、過去の課題曲を定期演奏会で演奏することもよくあると思います。

この記事では最新曲から過去の人気曲まで、これまでの吹奏楽コンクールの課題曲を一挙に紹介していきますね。

今年のコンクールの演奏曲や演奏会での演奏曲選びの参考にしてくださいね。

【歴代】吹奏楽コンクールの人気課題曲まとめ(21〜30)

「天馬の道 ~吹奏楽のために」2008年度課題曲(Ⅳ)片岡寛晶

力強くも美しい吹奏楽曲といえば、多くの人がこの名曲を思い浮かべるのではないでしょうか。

打楽器奏者としても活躍する片岡寛晶さん作曲の、天空を駆けるペガサスの物語を描いた作品です。

静かな幕開けから一転、大空へ飛び立つような疾走感があふれる展開には心が躍りますよね。

落ち着いた中間部から、再びクライマックスの華やかなファンファーレへと向かう構成はまさに圧巻!

本作は、2008年度に全日本吹奏楽コンクールの課題曲として多くの舞台で演奏された経歴を持ちます。

アルバム『天馬の道』では海上自衛隊横須賀音楽隊による迫力の演奏が収録されています。

物語を音で表現する楽しさと、聴衆を魅了する手応えを感じられる、演奏会の主役にふさわしい一曲です。

2010年課題曲IV

汐風のマーチ田嶋勉

2010年度の全日本吹奏楽コンクールの課題曲です。

現代日本の作曲家である田嶋勉さんが2010年に手掛けられています。

爽やかなイントロとともに、夕方の海辺の風をイメージした優雅な雰囲気が特徴的で、穏やかな曲調ながらも一定のリズム感があり、聴く人の心に響きますね。

技術的には基本に忠実でありながら、最後にはゼクエンツという少し挑戦的な要素も取り入れられており、演奏する側にとっても聴く側にとっても魅力的な曲となっています。

コンクール以外の定期演奏会などでも広く親しまれており、海辺の風景を思い浮かべながら聴くのもおすすめです。

マーチ「メモリーズ・リフレイン」伊藤士恩

2025年度 全日本吹奏楽コンクール課題曲Ⅲ マーチ「メモリーズ・リフレイン」/伊藤士恩【大阪桐蔭吹奏楽部】
マーチ「メモリーズ・リフレイン」伊藤士恩

序盤から展開される華やかな転調と、吹奏楽ならではの楽器群の掛け合いが印象的な行進曲。

洗練された音使いと美しいハーモニーのなかに、現代的な要素を取り入れた意欲的な作品に仕上がっています。

伝統を大切にしながらも、新しい風を吹き込んだ若き作曲家、伊藤士恩さんの才能が光る1曲です。

2025年2月に全日本吹奏楽連盟から出版され、同年度の全日本吹奏楽コンクール課題曲Ⅲに選定。

各地の吹奏楽団体の演奏によって、その魅力が広がっています。

演奏者が自身の担当楽器の魅力を再発見できる本作は、合奏の楽しさを体感できる、心おどる1曲です。

1999年課題曲IV

行進曲「K点を越えて」高橋伸哉

1999年度課題曲(Ⅳ) 行進曲「K点を越えて」
行進曲「K点を越えて」高橋伸哉

1999年の課題曲4番は、現在もなお人気の高いマーチとして全国の吹奏楽団体に愛されている1曲です。

楽曲タイトルにある「K点」とは、現在では建築基準点を指し、これを越えるジャンプができるかどうかが良い記録につながるかの目安になるものです。

1998年におこなわれた長野オリンピックを受けて制作されたため、スキージャンプをテーマにした曲になっているんですね。

楽曲を一度聴いてみると、冒頭のファンファーレからそれに続くなめらかで耳心地のいい旋律に魅了されるはず。

どこをとってもキャッチーで爽やかさを感じる曲超に仕上げられていることこそ、この曲が長年愛されている要因の一つでしょう。

2022年課題曲IV

サーカスハットマーチ奥本伴在

【2022年課題曲Ⅳ】サーカスハットマーチ/奥本伴在(全日本吹奏楽コンクール)
サーカスハットマーチ奥本伴在

毎年マーチ風の曲調が多い課題曲IVですが、2022年はタイトル通り、展開の早さや驚きがあるサーカスのようなオシャレでユーモラスが楽曲に仕上がりました!

作曲者は現場の指導者として実際に音を聴いてきた奥本伴在さんです。

弾いている側も楽しくなってしまうような軽やかなサウンドが気持ちよい楽曲ですよね!

展開もおもしろくメリハリがあって、サーカスの情景を思い描きつつ聴いてみるのもよいかもしれませんね。

2022年課題曲I

やまがたふぁんたじぃ~吹奏楽のための~杉浦邦弘

【2022年課題曲Ⅰ】やまがたふぁんたじぃ〜吹奏楽のための〜/杉浦邦弘(全日本吹奏楽コンクール)
やまがたふぁんたじぃ~吹奏楽のための~杉浦邦弘

作曲家、そして打楽器奏者としても知られる杉浦邦弘が作曲したこの曲『やまがたふぁんたじぃ〜吹奏楽のための〜』。

ひらがなの楽曲タイトルにも目を引かれますがすでに「吹奏楽のための」と銘打っているところにも課題曲にピッタリなのがうかがえますよね。

この曲は第31回朝日作曲賞を受賞している楽曲でもあります。

約5分ほどの演奏時間のこの曲はタイトルにも「やまがた」とあるように山形の民謡の要素、旋律が盛り込まれている1曲です。

2007年課題曲IV

マーチ「ブルースカイ」高木登古

2007年度課題曲(Ⅳ) マーチ「ブルースカイ」
マーチ「ブルースカイ」高木登古

2007年の課題曲4番は、スッキリとした爽やかな冒頭から始まる『マーチ「ブルースカイ」』です。

導入部分に続いて展開される木管楽器によるやわらかいメロディラインが美しく、それを支える金管楽器の伴奏は吹き抜ける風のような爽やかさが感じられます。

一方、その後のパートでは金管楽器による力強いフレーズが登場したりと、緩急の豊かな楽曲展開が魅力です。

楽曲中盤や終盤に登場するメインの旋律はキャッチーで、聴く者の心にグッと迫る力強さはさすが課題曲です。