海外の名門アシッドジャズバンド。イギリス発祥の名曲たち
1980年代のイギリスで誕生したアシッドジャズ。
ジャズとファンク、ソウルなどが絶妙にブレンドされたこの音楽は、クリス・バングスさんやエディ・ピラーさんらによって確立されました。
ダンスフロアを揺らすグルーヴィーなビート、洗練された旋律、そして心地よいクロスオーバーサウンドは、人種や文化の垣根を超えて多くのリスナーを魅了してきました。
インコグニートやジャミロクワイなど、イギリス発の実力派アーティストたちが生み出した珠玉の名曲の数々をご紹介します。
海外の名門アシッドジャズバンド。イギリス発祥の名曲たち(21〜30)
CantaloopUS3

US3(アズスリー)は、1991年にロンドンで結成されたジャズラップグループで、ヒップホップジャズというジャンルを確立させました。
ブルーノートレコードの音源を自由にサンプリングすることを公式に認められており、1993年リリースされたCantaloop(Flip Fantasia)は、ハービーハンコックのアルバム「Empyrean Isles」の「Cantaloupe Island」をサンプリングしたものでヒットしました。
Frederic Lies StillGalliano

1987年に設立したAcid Records(アシッドレコード)のレーベル1stシングルがGalliano(ガリアーノ)の、Frederic Lies Stillであり、当時2万枚売れたとされています。
Eddie Piller(エディピラー)は、25年後にロンドンのコマーシャルストリートにあるベンシャーマンストアの階上にAcid Jazz Vinyl Storeをオープンさせています。
海外の名門アシッドジャズバンド。イギリス発祥の名曲たち(31〜40)
In The Hand Of The inevitableJames Taylor Quartet

James taylor quartet(ジェームズテイラーカルテット)は、ネオモッズの代表的ユニット、”ザ・プリズナーズ”の元キーボード奏者ジェームステイラーを中心に結成され、87年にファーストアルバム「Mission:Impossible」をリリース、In The Hand Of The InevitableはAcid Jazzレーベル最大のヒットとなっています。
Rapid TV Talkin’ Loud Label Feature circa 1990 with Gilles PetersonGilles Peterson

Gilles Peterson(ジャイルスピーターソン)は、フランスのカーン生まれ、ロンドン出身のDJ/プロデューサー/レコードオーナーで、アシッドジャズを世界に広めたキーパーソンです。
1980年代にアシッドジャズを専門に扱うDJとしてスタートし、1986年9月にBBC RadioでMad on Jazzというラジオプログラムが始まりました。
1987年にイギリス・ロンドンのモッズシーンの出身であるDJ Eddie Pillerと共にAcid Jazz recordsを設立し、1990年には自身のレーベルTalkin’ Loudを設立しました。
Apparently Nothin’Young Disciples

Young Disciples(ヤングディサイプルズ)は、カーリーアンダーソン、DJフェミ、マルコによる全盛期を彩った3人組で、Apprently Nothin’は、Talking Loudレーベルから1991年に発売されたAcidJazzの名盤「Road to Freedom」からの楽曲です。
おわりに
アシッドジャズは、イギリスから世界へと広がった音楽の潮流です。
ジャイルスピーターソンさんやエディピラーさんといった先駆者たちが築き上げた世界観は、ジャミロクワイやインコグニートなど、数々の名バンドを生み出しました。
ジャズとファンクが織りなす独特のグルーヴ感は、現代の音楽シーンにも確かな影響を残しています。
アシッドジャズの持つ自由な音楽性と、国境を超えて人々をつなぐ魅力を、ぜひ体感してみてください。