ダークでかっこいい洋楽の名曲|マイナー作品も登場!
2010年代後半に差し掛かるにつれて、世界中でダウナーであったり暗い雰囲気の楽曲がヒットするようになりました。
最近で言えば、ビリー・アイリッシュさんがそういった作風を得意としていますね。
今回はそんな暗い楽曲のなかでも、特にダークでかっこいい雰囲気を持った洋楽をピックアップいたしました。
メジャーからマイナーな作品まで、幅広いジャンルからピックアップいたしましたので、洋楽に疎い方はもちろんのこと、詳しい方も楽しめると思います。
それではごゆっくりとお楽しみください。
ダークでかっこいい洋楽の名曲|マイナー作品も登場!(1〜10)
Your Broken ShoreMy Dying Bride

英国が誇るゴシック・ドゥームの先駆者、マイ・ダイイング・ブライド。
2020年1月に公開され、名盤『The Ghost of Orion』に収録された一曲です。
打ち砕かれた希望の岸辺で立ち尽くすような、痛切な絶望と深い哀愁が描かれています。
アーロン・ステインソープさんの抑制された咆哮とクリーンな歌声が織りなす悲劇的なサウンドスケープは、バンドの世界観と見事にマッチしていますよね。
個人的な試練のさなかに制作された背景もあってか、その音の隅々からは祈りにも似た苦悩と、そこから生まれる一種の美しさが感じられます。
どうしようもない悲しみに暮れる夜、この重厚な音像に身を委ねてみてはいかがでしょうか。
The Path to DecaySirenia

荘厳なシンフォニックサウンドと重厚なギターリフが、聴く者を幻想的な世界へと誘うノルウェーのバンド、シレニア。
彼らの楽曲は、人生の儚さや避けられない終焉といった、ダークなテーマの中に潜む美しさに気づかせてくれます。
2009年1月に公開された名盤『The 13th Floor』からの本作は、スペイン出身の新シンガー、アイリンを迎えた最初の作品。
彼女の切なくも澄んだ歌声と、創設者モーテン・ヴェランドの咆哮が見事な対比を生み出し、朽ちゆく運命への悲哀と葛藤をドラマティックに描いていますよね。
壮大な物語に浸りたい時、この美しいメロディに耳を傾ければ、きっと心揺さぶられるはずです。
WerewolfMotionless In White

ダークな世界観で人気を集めるメタルコアバンド、モーションレス・イン・ホワイト。
ロックが好きな方ならご存じだと思います。
彼らのメタルコアはどちらかと言うとゴシックメタルやゴシックロックに近く、多くの作品がダークな世界観を持っています。
その中でも特にオススメしたいのが、こちらの『Werewolf』。
タイトルからもわかるように狼男をイメージした楽曲で、ダークな雰囲気とかっこよさが両立したすばらしい作品です。
ぜひチェックしてみてください。
ダークでかっこいい洋楽の名曲|マイナー作品も登場!(11〜20)
Í TokuniEivør

フェロー諸島を代表する女性シンガーソングライター、アイボールさん。
彼女の音楽性は非常に独特で、フェロー諸島の民謡に電子音楽のエッセンスをミックスした個性的な音楽性で、世界中のコアな音楽マニアから高い評価を集めています。
そんな彼女の作品のなかでも、特にオススメしたいのが、こちらの『Í Tokuni』。
フェロー民謡のエッセンスを感じさせつつも、全体的にダークでかっこいい雰囲気に仕上げられています。
民謡と電子音楽のミックスというのは非常に珍しいので、ぜひチェックしてみてください。
Haunted by the Thought of YouJill Tracy

サンフランシスコを拠点に活躍する女性シンガーソングライター、ジル・トレイシーさん。
ダークキャバレーにジャズの要素をミックスさせた音楽性が特徴で、その高い作曲能力から作曲家や演奏家としても活躍しています。
そんな彼女の作品のなかでも、特にダークでかっこいい楽曲としてオススメしたいのが、こちらの『Haunted by the Thought of You』。
ダークキャバレーの暗い世界観にオシャレなジャズがミックスしているため、全体を通してかっこいい雰囲気も感じられる名曲です。
The EndThe Doors

アメリカのロックバンド、ドアーズが1967年1月に発表されたデビューアルバム『The Doors』の最後を飾る、約12分にも及ぶ楽曲です。
ボーカルのジム・モリソンさんの内面世界がそのまま音になったかのような、破滅への衝動がサイケデリックなサウンドの中に描かれています。
人間の深層心理に潜むタブーに触れるその世界はあまりに危険で、聴く者の倫理観をじわじわと侵食していくかのようにも感じられます。
1979年に公開された映画『地獄の黙示録』の冒頭で本作が使用され、戦争の狂気と見事に共鳴しました。
穏やかな序盤から次第に狂気を増していく構成に、人間の内に秘められた闇の深さを見せつけられるようです。
RedboneChildish Gambino

チャイルディッシュ・ガンビーノさんの名曲、『Redbone』。
本作はアメリカにおける黒人差別をテーマにした重い内容が特徴で、世界的なヒットを記録しました。
そんな本作は、メロディーの方も重め。
既存のジャンルに区分することが難しい独特の音楽性とダークな雰囲気は、ただ暗いというわけではなく、いたるところでオシャレであったりかっこいいという印象を感じさせます。
無機質なトラックと情緒的なボーカルによるギャップが秀逸なので、ぜひチェックしてみてください。