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スラッシュメタルを代表する海外のバンドまとめ

80年代に一大ムーブメントを巻き起こしたスラッシュメタルは、ヘヴィメタルの歴史に燦然と輝く重要なジャンルですね。

テンポの速いリフとアグレッシブなリズム、激しいヴォーカルが特徴的で、ヘヴィメタルの中でも特に熱狂的なファンを持つスタイルとして知られています。

近年では、オールドスクールなサウンドに新しい解釈を加えたリバイバル勢も続々と登場。

この記事では、ジャンルの成り立ちから現代まで、スラッシュメタルの真髄を伝える海外の重要バンドをご紹介していきます。

スラッシュメタルを代表する海外のバンドまとめ(1〜10)

Masked JackalCoroner

Coroner – Masked Jackal (OFFICIAL VIDEO) HD
Masked JackalCoroner

スイス出身のコロナーは1983年に結成されたテクニカル・スラッシュメタルバンドです。

現在のメンバーはベース・ボーカルのロン・ブロイダーさん、ギターのトミー・ヴェッテリさん、ドラムのディエゴ・ラパチェッティさんの3人。

コロナーのサウンドは、スラッシュメタルを基盤にジャズやクラシックを融合させた極めて技巧的かつ前衛的なスタイルで、「スラッシュのRush」とも称されています。

その音楽性は、後のデスメタルやプログレッシブメタルバンドに大きな影響を与えたといわれています。

『Mental Vortex』などの名盤を残し1996年に一度解散しますが、2010年に再結成。

世界各地のフェスに出演するなど精力的に活動を続けてファンを喜ばせています。

LowlifeCryptic Slaughter

クリプティック・スローターは、1984年にアメリカで結成されたクロスオーヴァー・スラッシュバンドです。

ギターのレス・エヴァンスさんら、結成メンバーが10代だったことでも知られています。

スラッシュメタルの攻撃性とハードコア・パンクの衝動を掛け合わせたサウンドは、まさに嵐のような激しさ。

その息つく暇もないスピード感は「世界最速」と称されることもあったのだとか。

デビュー作『Convicted』は後進のバンドに大きな影響を与えたとされており、このジャンルの発展に欠かせない一枚です。

後にオジー・オズボーンさんのバンドでも活躍するロブ・ニコルソンさんも在籍。

幾度かの解散と再結成を経て、その過激な音楽性は今なお多くのファンから熱狂的に支持されています。

AbductionD.R.I.

D.R.I. – Abduction – Thrash Zone –
AbductionD.R.I.

D.R.I.は、ハードコア・パンクとスラッシュ・メタルを融合させた「クロスオーバー・スラッシュ」の草分けとして知られるアメリカのバンドです。

中心メンバーはボーカルのカート・ブレヒトさんとギターのスパイク・キャシディさん。

父親からの「汚いくそったれ」という文句がバンド名の由来という、なんとも痛快なエピソードを持っています。

初期の猛烈なハードコアサウンドから、徐々に金属的な鋭さをまとっていった彼ら。

その集大成といえる1987年のアルバム『クロスオーバー』は、タイトルがそのままジャンル名になるという伝説を作りました。

嵐のようなエネルギーと切れ味鋭いリフが共存するサウンドは、その後のシーンを大きく変えたのです。

スラッシュメタルを代表する海外のバンドまとめ(11〜20)

Sadistic MagicianMUNICIPAL WASTE

Municipal Waste – Sadistic Magician (Official Video)
Sadistic MagicianMUNICIPAL WASTE

脳みそを揺さぶる超高速リフを聴けば、嫌なことも忘れて騒げること間違いなし!

アメリカ合衆国出身のミュニシパル・ウェイストは、自ら「パーティ・スラッシュ」と称されるクロスオーバー・スラッシュの急先鋒です。

D.R.I.やスイサイダル・テンデンシーズといった先人たちの影響を受けつつ、楽曲は1~2分で駆け抜ける潔さがたまりません。

歌詞のテーマも「アルコール」や「ミュータント」など、思わずニヤリとしてしまうコミカルな世界観が広がっています。

難しいことは抜きにして、彼らのライブ感あふれる音の洪水に身を任せれば、気分爽快になるはず!

ぜひこの最高のパーティーを体感してみてくださいね。

The Marshall ArtsRazor

カナダが誇る伝説的なスラッシュ/スピードメタルバンド、レイザーは1983年に結成されました。

ギターのデイヴ・カルロさんを中心に生み出されるサウンドは、まさにカミソリのような鋭さと、すべてをなぎ倒すかのような破壊的なスピード感を兼ね備えています。

息つく暇も与えずに畳みかけるギターリフと、ステイス・“シープドッグ”・マクラーレンさんの吐き捨てるようなボーカルが一体となり、聴く者の本能を激しく揺さぶるパワフルなナンバーが魅力です。

80年代に隆盛を極めたシーンの中でも、その一切の妥協を許さないピュアでアグレッシブな姿勢はひときわ異彩を放っていました。

彼らの音楽が持つ純粋なまでの攻撃性は、今なお多くのファンの魂に火をつけ、熱狂させているのだそうです。

Speak English or DieS.O.D

S.O.D.の通称で知られるストームトゥルーパーズ・オブ・デスは、1985年にアメリカで結成されたクロスオーバースラッシュ・バンドです。

メンバーはアンスラックスのギタリスト、スコット・イアンさん、ドラマーのチャーリー・ベナンテさん、元メンバーのダン・リルカーさん、そしてボーカルのビリー・ミラノさん。

ハードコアとスラッシュを融合させたサウンドは、ユーモアと毒に満ちた歌詞とともに「クロスオーバー」の先駆けとされています。

わずか3日で録音されたというデビュー作は、ブラストビートを広めたことでも知られており、エクストリームなメタルの源流としてもぜひチェックしてみてほしいですね。

The Clerical ConspiracySabbat

英国スラッシュメタルの歴史にその名を刻む異端児、サバトは1985年にイギリスで結成されたバンドです。

メンバーはヴォーカルのMartin Walkyierさんや、後にグラミー賞受賞プロデューサーともなるギタリストのAndy Sneapさんなど。

彼らの音楽は、荒々しいスラッシュメタルに異教的な思想やケルト神秘主義を織り交ぜた、唯一無二のスタイルが特徴とされています。

1988年にアルバム『History of a Time to Come』でデビューし、1989年には名盤『Dreamweaver (Reflections of Our Yesterdays)』を制作。

この作品は音楽誌で「英国メタルの金字塔」と称賛され、バンドの評価を不動のものにしました。

文学的で難解な歌詞とテクニカルな演奏が絡み合うサウンドは、ただ激しいだけでは物足りない、知的なスリルを求めるリスナーの心に深く刺さるでしょう。