【初心者向け】まずはここから!スラッシュメタルの名曲まとめ
1980年代、アメリカを中心に台頭してきた音楽ジャンル「スラッシュメタル」。
パンク・ハードコアのスピード感をアグレッシブなヘヴィメタルと融合させることで、音楽シーンに新たな衝撃を与えました。
時を経て、さまざまなスタイルのスラッシュメタルが登場し、緻密なテクニックを活かしたタイプから、メロディアスな要素を取り入れたタイプまで、実は多彩な音楽性を持つジャンルなのです。
今回は、スラッシュメタルというジャンルの代表的な楽曲をご紹介していきます。
これからスラッシュメタルの世界に踏み出そうという方にも、ぜひ聴いていただきたい名曲が揃っていますよ。
【初心者向け】まずはここから!スラッシュメタルの名曲まとめ(1〜10)
Metal MilitiaNEW!Metallica

スラッシュメタルを語る上で欠かせないメタリカの楽曲『Metal Militia』は、メタル共同体への忠誠と反逆精神をテーマにした、エネルギッシュな楽曲です。
アルバム最速クラスのスピードを誇るナンバーですが、実はファンへの感謝を込めて作られたという背景も!
軍隊の行進のようなギターリフの繰り返しは、聴いているだけで気分が高揚します。
それほど複雑な展開ではない部分なので、リフが持つ圧倒的な力強さを十分に味わいながら聴きましょう。
一体感を煽るコーラスに耳を傾ければ、初期スラッシュならではの熱狂を余すことなく体感できるでしょう。
Death SquadNEW!SACRED REICH

セイクリッド・ライクが1987年にリリースしたデビュー・アルバム『Ignorance』の収録曲である『Death Squad』。
反戦や反権力といった社会的なテーマを歌詞に込めた、メッセージ性の強い楽曲です。
このアルバムはファンやメディアから「第二次スラッシュメタル波を代表する一枚」と称賛され、今なお厚い支持を得ています。
激しいリフの応酬はもちろんですが、ミドルテンポで刻まれる重厚なグルーヴ感がたまらない一曲!
攻撃的なサウンドに込められた鋭い視線に、爽快感を覚えること間違いなし!
Mass HypnosisNEW!Sepultura

ブラジルが誇るヘヴィメタルバンド、セパルトゥラが1989年にリリースしたアルバムの収録曲である『Mass Hypnosis』。
冒頭から叩きつけられる激烈なリフの嵐に「これぞスラッシュメタル」と圧倒される方も多いのではないでしょうか?
一聴するとひたすら攻撃的に聴こえるかもしれませんが、中盤のアコースティックなパートがもたらす静寂との対比は、楽曲に劇的な深みを与えています。
そんな緻密に計算された構成美を、ぜひ体感したいところ。
南米の熱気と殺伐とした空気を封じ込めたサウンド、特にイゴールさんのドラムとギターリフが火花を散らすアンサンブルには、息をのむほどの緊張感が宿っていますね。
Tribal ConvictionsNEW!VOIVOD

異形のスラッシュメタルを鳴らすカナダ出身のヴォイヴォドが放つ、SF的世界観全開の『Tribal Convictions』。
「不協和音のギターリフが頭から離れない!」という方も多いのではないでしょうか?
スラッシュメタルの攻撃性とプログレの知性が融合した、この独特の響きのとりこになる人続出の中毒性の高い楽曲です!
複雑なリズムで行ったり来たりする展開がこの曲の大きな特徴。
難解に思われるかもしれませんが、まずは複雑なイメージは置いておいて、この音の渦に身を任せるのがポイントですよ!
きっと聴くたびに新しい発見があるでしょう。
Holy Wars…The Punishment DueMegadeth

自身の音楽性を「インテレクチュアル・スラッシュメタル」と称し、いわゆるスラッシュ四天王の中でも突出した技術に裏打ちされたバンド・アンサンブルで織り成す楽曲を生み出し続ける、メガデスの魅力がこれでもかと詰まっている名曲。
1990年にリリースされ、大ヒットを記録した名作『ラスト・イン・ピース』のオープニングを飾るナンバーにして、彼らの代表曲の1つでもあります。
イントロのギター・リフが鳴らされた瞬間、思わずヘッドバンキングしてしまうメタルキッズも多いはず。
マーティ・フリードマンによる、和風テイストのギター・フレーズも最高です!
Angel Of DeathSLAYER

スラッシュ四天王にしてBIG4とも称されるバンドの中でも、最も邪悪な音を鳴らすスレイヤー。
そんな彼らの名を世界中に知らしめた、1986年にリリースされた大傑作『レイン・イン・ブラッド』のオープニングを飾る楽曲です。
スラッシュメタル史上に残る名曲であることはもちろん、ヘビーメタルの歴史を語る上で欠かすことのできない曲と言えましょう。
すさまじいスピードで繰り出される難解なリフ、強烈なドラム、賛否両論を生んだ歌詞……デスメタルやエクストリームなサウンドを鳴らすバンドにも多大なる影響を与えた、まさにクラシックなナンバーです。
I Don’t Need SocietyNEW!D.R.I.

人気スラッシュバンド、D.R.I.のキャリア初期を象徴する楽曲『I Don’t Need Society』。
後に「クロスオーバー・スラッシュ」の先駆者となる彼らが、ハードコア・パンクの衝動を爆発させた一曲です。
魅力は何といっても、わずか1分少々という短さで叩きつけられる圧倒的なスピード感!
「社会なんていらない」と叫ぶボーカルは、若者のやり場のない怒りを代弁しているかのようですよね。
スラッシュ・メタルの持つ攻撃性の源流に触れられる、まさに原点ともいえる楽曲でしょう。
難しいことは考えず、この潔いまでのエネルギーに身を任せてみてください!