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【初級~中級向け】ピアノで弾きたい!バッハのおすすめ曲まとめ

【初級~中級向け】ピアノで弾きたい!バッハのおすすめ曲まとめ
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「音楽の父」とも呼ばれるヨハン・ゼバスティアン・バッハが活躍したのは、ピアノが普及する前のバロック時代。

つまり、バッハ自身はピアノのための曲を作曲しておらず、現在ピアノで演奏されているバッハ作品のほとんどが、チェンバロ用の楽曲なのです!

複数のメロディラインが重なり合って構成されたバロック時代のポリフォニー音楽は、一見難しいと思われ敬遠されがちですが、実はバッハの作品になかにも比較的難易度が低く取り組みやすい作品が数多く存在します。

そこで本記事では、ピアノ初心者から中級者の方にオススメのバッハ作品をピックアップ!

バッハの音楽が好きな方や、バロック音楽に挑戦してみたい方は、ぜひチェックしてみてくださいね。

もくじ

【初級~中級向け】ピアノで弾きたい!バッハのおすすめ曲まとめ(1〜20)

インヴェンション 第2番 ハ短調 BWV 773NEW!J.S.Bach

バッハ / インヴェンション No.2 ハ短調 ( J.S.Bach: Two-Part Invention No.2, in C minor BWV 773 )
インヴェンション 第2番 ハ短調 BWV 773NEW!J.S.Bach

『インヴェンション』の第2番として知られるこのハ短調の作品は、バロック時代の対位法技術が凝縮された魅力的な1曲です。

1723年にまとめられた教育的作品集の一部で、右手と左手が2小節ずれてカノン形式で対話する構造となっています。

短い作品ながら声部の入れ替わりや転調も含まれ、演奏者には各声部の独立性とバランスが求められます。

ハ短調という調性が生み出す内省的で厳格な雰囲気も印象的で、単なる練習曲を超えた芸術性を持っています。

対位法の美しさを学びたい方や、バロック音楽の奥深さに触れたい方におすすめです。

技術的な挑戦と音楽的表現力を同時に養える、学習者にとって貴重なレパートリーとなるでしょう。

フランス組曲 第1番 BWV 812 メヌエットⅠNEW!J.S.Bach

Bach French Suite No.1 “Menuet 1” P. Barton, FEURICH 133 piano
フランス組曲 第1番 BWV 812 メヌエットⅠNEW!J.S.Bach

バロック時代の舞曲形式の中でも、この優雅な3拍子の楽曲は1722年から1725年頃に作曲され、「アンナ・マグダレーナ・バッハの音楽帳」にも収録されています。

シンプルで親しみやすい旋律でありながら、対位法的な要素も含まれており、教会で響く上品な音色をイメージしながら演奏すると雰囲気が出てきます。

本作は技術的な難易度が比較的低いため、ピアノを始めて間もない方やバロック音楽に憧れを持つ方におすすめです。

音色や表現、強弱などが重視されるクラシックの場合は、ロングトーンの練習や良い音色の探求をしながら弾いてみましょう。

フランス組曲 第2番 BWV 813 クーラントNEW!J.S.Bach

Bach French Suite No.2 “Courante” (take 4) P. Barton, FEURICH 133 piano
フランス組曲 第2番 BWV 813 クーラントNEW!J.S.Bach

フランス組曲のなかでも舞曲らしい魅力がつまったこの楽曲は、3拍子の優雅なリズムと流れるような旋律が印象的です。

1722年から1725年の間に作曲されたバロック音楽の傑作で、フランス風とイタリア風の舞曲スタイルを融合させた洗練された作品となっています。

歌詞はありませんが、楽曲そのものが語りかけるような表現力が豊かな旋律によって、宮廷での優雅な舞踏の情景が浮かび上がります。

ゆったりとしたテンポながらも複雑なリズムが織り込まれているため、演奏技術と音楽理論の習得を目指す方や、バロック音楽の魅力を味わいたい方におすすめです。

教育目的で作曲された本作は、弾きやすさと芸術性を兼ね備えた一曲です。

ミュゼット ニ長調NEW!J.S.Bach

【全国1位が教える】バッハ:ミュゼット J.S.Bach: Musette D dur BWV Anh.126
ミュゼット ニ長調NEW!J.S.Bach

バロック時代の家庭音楽の魅力を存分に味わえる「アンナ・マグダレーナ・バッハのための音楽帳」から生まれたこの楽曲は、バグパイプを模した左手の伴奏パターンが印象的です。

三部形式で構成され、ニ長調とイ長調を行き来する明るく親しみやすいメロディは、舞曲らしいリズミカルな動きが特徴的です。

1725年に編纂された音楽帳の一部として、家庭での音楽教育のために書かれた背景もあり、技巧的すぎず弾きやすい構成となっています。

バロック音楽に興味がある方や、ピアノで古典的な作品に挑戦したい方には特におすすめです。

アニメ「おさるのジョージ」でも使用されており、その親しみやすさが現代でも愛され続けている理由でしょう。

ポロネーズ ト短調(BWV Anh.119)NEW!J.S.Bach

アンナ・マグダレーナ・バッハのための音楽帳に収められたこの楽曲は、ポーランドの民族舞曲ポロネーズの形式を採用した短くも魅力的な作品です。

ト短調の調性が生み出す哀愁が漂う雰囲気と、3拍子の荘重なリズムが印象的で、シンプルながらも深い感情表現が込められています。

1725年に妻のために作られた音楽帳の一曲として、家庭的な温かさと教育的配慮が感じられる内容となっています。

典型的なA-A-B-Bの二部形式で構成され、演奏時間は約1分程度と取り組みやすく、技術的な練習だけでなく表現力を養いたい方にもぴったりです。

バロック音楽特有のポリフォニーに挑戦してみたい方や、品格がある舞曲を学びたい方におすすめの一曲でしょう。

フランス組曲 第4番 BWV 814 ガヴォットNEW!J.S.Bach

Bach French Suite No. 4 in E-flat Major BWV 815 Gavotte Piano Tutorial
フランス組曲 第4番 BWV 814 ガヴォットNEW!J.S.Bach

フランス舞曲の軽やかなリズムを堪能できるバロック時代の名曲がこちらです。

1722年から1725年の間に作曲された組曲の第4楽章として親しまれ、4分の2拍子の明快で躍動感があふれる舞曲として構成されています。

二音ずつの音型が連続する簡潔なモチーフの繰り返しが特徴で、バッハ特有の対位法的な美しさと宮廷舞曲としての優雅さが見事に融合しています。

チェンバロ用に書かれた原曲ですが現代ではピアノでの演奏が一般的で、明快なリズム感と繊細なタッチが求められます。

バロック音楽に挑戦したい方や、舞曲の魅力を体感したい方におすすめです。