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【初級~中級向け】ピアノで弾きたい!バッハのおすすめ曲まとめ

「音楽の父」とも呼ばれるヨハン・ゼバスティアン・バッハが活躍したのは、ピアノが普及する前のバロック時代。

つまり、バッハ自身はピアノのための曲を作曲しておらず、現在ピアノで演奏されているバッハ作品のほとんどが、チェンバロ用の楽曲なのです!

複数のメロディラインが重なり合って構成されたバロック時代のポリフォニー音楽は、一見難しいと思われ敬遠されがちですが、実はバッハの作品になかにも比較的難易度が低く取り組みやすい作品が数多く存在します。

そこで本記事では、ピアノ初心者から中級者の方にオススメのバッハ作品をピックアップ!

バッハの音楽が好きな方や、バロック音楽に挑戦してみたい方は、ぜひチェックしてみてくださいね。

【初級~中級向け】ピアノで弾きたい!バッハのおすすめ曲まとめ(11〜15)

フランス組曲 第2番 BWV 813 メヌエットⅡJ.S.Bach

J.S. Bach: French Suite No. 2 in C Minor, BWV 813: VI. Menuet II (BWV 813a)
フランス組曲 第2番 BWV 813 メヌエットⅡJ.S.Bach

バロック音楽の美しさが詰まったフランス組曲の中の優雅な舞曲です。

1722年頃に作曲されたハ短調の調性が持つ厳粛さとメヌエット特有の品格があるリズムが見事に融合していて、バッハが築き上げたポリフォニーの世界を存分に味わえます。

技術的な難易度が比較的控えめなため、バロック音楽に挑戦してみたい方や装飾音の表現を学びたい方には絶好の教材となるでしょう。

本作はABA形式で構成されていて、演奏者の解釈やフレージングの工夫によって多彩な表情を見せてくれます。

チェンバロで書かれた原曲をピアノで弾く際の音色の探求も楽しめますよ!

【初級~中級向け】ピアノで弾きたい!バッハのおすすめ曲まとめ(16〜20)

フランス組曲 第6番 BWV817 サラバンドJ.S.Bach

Bach French Suite No.6 “Sarabande” P. Barton, FEURICH 218 piano
フランス組曲 第6番 BWV817 サラバンドJ.S.Bach

フランス舞曲の厳格な形式に、バッハ特有の深い精神性を込めた珠玉の楽章です。

1722年から1725年頃に作曲されたこの楽曲は、もともとスペイン起源の荘重な三拍子舞曲として構成され、装飾音と和声進行が織りなす静謐で内省的な世界観が魅力となっています。

本作はゆったりとしたテンポで進行するため、バロック音楽に初めて挑戦する方でも取り組みやすく、音色や表現力を磨きながら演奏の基礎を身につけられます。

複雑な技巧よりも情感が豊かな表現が重視されるので、じっくりと練習に向き合いたい方におすすめです。

インヴェンション8番 BWV779J.S.Bach

バッハ / インヴェンション No.8 へ長調 ( J.S.Bach: Two-Part Invention No.8 in F Major, BWV 779 )
インヴェンション8番 BWV779J.S.Bach

ファンファーレのような躍動感があふれる上行形の分散和音から始まり、明るく元気な雰囲気に満ちた3/4拍子のヘ長調の楽曲です。

上声部と下声部が1小節の時間差で追いかけ合うような掛け合いが生み出す独特のリズムが心地よく、聴く人の心を踊らせます。

本作は教育的な目的で書かれた作品ながら、その音楽的な魅力は聴衆の心をつかんで離しません。

左手の3、4、5指を使うパッセージは少々手強いものの、練習を重ねることで両手の技術向上が実感できる素晴らしい曲です。

明るく華やかな曲調と適度な技術的チャレンジが含まれているため、発表会で演奏する曲をお探しの方にぴったりでしょう。

平均律クラヴィーア曲集 第1巻 第6番 BWV851 前奏曲とフーガJ.S.Bach

バッハ – 平均律クラヴィーア曲集 第1巻 6番 / Bach – The Well-Tempered Clavier Book 1 No.6 in D Minor BWV 851
平均律クラヴィーア曲集 第1巻 第6番 BWV851 前奏曲とフーガJ.S.Bach

『平均律クラヴィーア曲集 第1巻 第6番 BWV851 前奏曲とフーガ』は、多くのピアノ学習者がバロック音楽の勉強のために取り組む『平均律クラヴィーア曲集』のなかの1曲です。

この曲集は、フーガの難易度をベースに演奏の可否を判断するほど、フーガが重視されている作品。

逆をいえば、前奏曲はフーガほど難易度が高くないともいえます。

各声部に出てくるトリルが硬い音にならないよう、基礎練習やストレッチをしてから練習に臨むことをオススメします!

主よ、人の望みの喜びよJ.S.Bach

「主よ、人の望みの喜びよ」J.S.バッハ 【初心者でも絶対弾ける!動画で分かるピアノの弾き方】レベル☆☆
主よ、人の望みの喜びよJ.S.Bach

癒やしの音楽、そして「ピアノで弾いてみたい」と憧れる人が多い作品として知られている『主よ、人の望みの喜びよ』。

ヨハン・セバスティアン・バッハが作曲した教会カンタータのなかのメロディーで、合唱付きで演奏されることもあります。

この曲はさまざまなアレンジで出版されているため、自分のレベルに合わせて楽譜を選択できるのも、初級~中級向けの作品としてオススメな理由の一つ。

天井の高い教会に響き渡る音色をイメージし、1音1音を味わいながら弾いてみてくださいね。

5つの小前奏曲 第1番 BWV939 ハ長調J.S.Bach

バッハ 5つの小プレリュード 第1番 BWV 939 ハ長調
5つの小前奏曲 第1番 BWV939 ハ長調J.S.Bach

『5つの小プレリュード』は、ヨハン・セバスティアン・バッハの信奉者であった ハン・ペーター・ケルナーによる筆写譜でのみ伝えられている作品。

実は、いまだにバッハの作品であるか否かの論争に決着がついていない状態なんです。

『第1番 BWV 939 ハ長調』には、「ゼクエンツ」と呼ばれる音程を変えて何度も現れる反復進行が使われています。

ただ繰り返すだけで平たんで退屈な音楽になってしまわないよう、進行や音程の高低によって表現を工夫できると、よりこの曲のおもしろさが伝わるでしょう。

【初級~中級向け】ピアノで弾きたい!バッハのおすすめ曲まとめ(21〜25)

フランス組曲 第5番 ト長調 BWV816 アルマンドJ.S.Bach

バッハ: フランス組曲 第5番 ト長調,BWV816 1. アルマンド Pf.中川京子:Nakagawa,Kyoko
フランス組曲 第5番 ト長調 BWV816 アルマンドJ.S.Bach

『フランス組曲』は、ピアノ初級者が『インヴェンション』を練習し始める前に取り組むことの多い作品です。

『第5番 ト長調 アルマンド』は、かわいらしさとやさしさを兼ね備えた、親しみやすい曲調が特徴的な作品!

声部の弾き分けが必要なバロック作品の入り口としてもオススメの楽曲です。

片手ずつ練習するのはもちろん、その中でさらに声部ごとに分けて練習してみると、バッハの作品が複数の声部の重なりでできていることが、よりはっきりと理解できるでしょう。