日本のブルースバンド。現代ポップスのルーツミュージック
ルーツミュージックの1つであるブルースは、アメリカに移民したアフリカ系の民族の中から生まれ、イギリスを通して日本にも持ち込まれました。
ブルースの原型はジャズやロックとして発展していき、ポピュラー音楽にも大きな影響を与えています。
情感あふれる歌が魅力的で、バンドになると特にギターの泣き叫ぶようなフレージングとともにより情熱的に伝わってきますね!
文化の背景から、日本を代表するブルースバンドには関西の出身者が多くいらっしゃいます。
私たちが普段聴いている身近な音楽の源にもなった、心にしみる良き音の源泉を楽しんでみてくださいね。
日本のブルースバンド。現代ポップスのルーツミュージック(11〜20)
Mr Walking Drugstore ManSPEED GLUE & SHINKI

SPEED GLUE & SHINKIはかつてPOWER HOUSEに在籍していた陳信輝さんが中心となり、1971年に横浜で結成されたヘヴィ・サイケ・ブルースバンド。
ファーストアルバム『イヴ 前夜』でデビューした翌1972年、アルバム『スピード・グルー&シンキ』をリリースし、解散しました。
この作品は日本におけるロックの草分け的名盤とされています。
ParadiseSons of Blues

Sons Of Bluesとしてボーカルギターのichiroさんと松浦善博さん、ベースの鮫島秀樹さん、ボーカルドラムのJohnny吉長さんにより1994年に活動を開始。
2004年にTHE SONSへ改名し2014年に活動休止しました。
以降、ichiroさんがサポートミュージシャンとして活躍しつつ、2020年にはTriple Booster Tourが開催されました。
ファンキーなボーカルとギター七変化といった感じに自由自在にかき鳴らしているのがとてもかっこいいです。
多くのブルースミュージシャンと共演しブルースの魅力を発信してきたキャリアから磨かれた渋さもまた魅力的です。
魚ごっこBO GUMBOS

もともとブルース音楽に関しての土壌がある京都出身のバンド、BO GUMBOS。
ローザ・ルクセンブルグで活動していた久富隆司(どんと)さんと永井利充さんが岡地明さんをドラムに迎え、セッション的に演奏を始めたのがこのバンドの始まりです。
ブルースバンドといっても、ブルースのフレイバーを感じながらもいろいろな要素を持った多彩なバンドで、歌詞も曲もオリジナリティーあふれる独創的なものが多いです。
どんとさんの急逝により再びステージを見られないのが残念です。
INCREDIBLEDENIMS

大阪の街からやってきた、ご機嫌なサウンドを鳴らす4人組バンドDENIMS!
彼らの音楽はファンクやブルースを軸にしながら、ヒップホップやシティポップまで取り込んだごちゃ混ぜ感が特徴的なんです。
2015年に初の全国流通盤ミニアルバム『Daily use』をリリースして以来、快進撃を続けています。
2020年には楽曲「I’m」がFM802のヘビーローテーションに選ばれたり、2019年にはComing Centuryに楽曲提供したりと、その実力は折り紙付き!
主催フェス「ODD SAFARI」で800人を動員したこともあるんですよ。
どこかゆるくて泥臭いのに、なぜかおしゃれに聴こえるサウンドは、日常にそっと寄り添ってくれる音楽を探しているあなたにぴったりかもしれません!
ミュージック麗蘭

カリスマ性バツグンな忌野清志郎さんをリーダーとしたRCサクセションのギタリスト、チャボこと仲井戸麗市さんとTHE STREET SLIDERSの土屋公平さんにより結成されたバンドです。
ブルースの思いをともにし、互いの音楽スタイルを認め合うお二人のソウルがこもったサウンドに心が弾みます!
結成当時からコンスタントにライブ公演を継続されています。
2014まで放送されていた音楽バラエティ番組『堂本兄弟』のテーマ曲の演奏を担当していたようで、個人的によく見ていたのですが初めて知って嬉しくなりました。
Tobacco RoadCREATION

日本になじみがないころからハードロックなスタイルで活動し日本のロックシーンを引っ張ってきたバンド、クリエイション。
前身となるブルース・クリエイションとして1960年代末にリーダー、ギタリストをつとめる竹田和夫さんを中心に結成。
1972年にクリエイションとなりドラマ『プロハンター』の主題歌『ロンリー・ハート』が大ヒットしました。
ブルースをベースとした圧倒的なギタープレイはまるで歌っているような感覚にも思えるほどかっこよく、バンドの圧倒的な演奏力とともにまさに日本の誇るロックスターです。
2005年に再結成し精力的に活動を行っています。
日本のブルースバンド。現代ポップスのルーツミュージック(21〜30)
花喜納昌吉 & チャンプルーズ

琉球民謡を現代風にアレンジしたウチナー・ポップを確立した喜納昌吉さん率いる喜納昌吉&チャンプルーズ。
喜納さんが中学時代に作曲したデビュー曲、『ハイサイおじさん』は沖縄の曲を全国に広げるきっかけとなりました。
正統派のブルースというより、ジャンル分けできないような沖縄の音楽とほかの要素がまじりあった彼の音楽は、聴く人の心に深く響きます。
音楽とともに平和活動をする彼は政治家としても活躍し、沖縄に貢献しています。