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ブラームスのピアノ曲|難易度低め&挑戦しやすい作品を厳選!

ヨハン・ゼバスティアン・バッハ、ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンとともに「ドイツ音楽の三大B」と称される、ロマン派を代表する作曲家、ヨハネス・ブラームス。

古典的な形式を好んだブラームスらしい重厚な作品たちが、長きにわたり多くの方から愛され続けています。

本記事ではそんなブラームスのピアノ曲のなかから、比較的難易度が低くピアノ学習者がチャレンジしやすい作品をご紹介します。

ブラームスの作品が好きな方や、これから挑戦してみたいと思っている方は、ぜひ参考にしてくださいね!

ブラームスのピアノ曲|難易度低め&挑戦しやすい作品を厳選!(1〜20)

4つの小品 Op.119 第3曲 間奏曲 ハ短調Johannes Brahms

Elisabeth Brauß – Brahms: 4 Piano Pieces Op. 119 No-. 3 in C Major Intermezzo Grazioso e giocoso
4つの小品 Op.119 第3曲 間奏曲 ハ短調Johannes Brahms

ブラームスの最後のピアノ作品集『4つの小品』に収められた本作は、特に印象深い作品です。

彼が60歳に近づいた頃に書かれ、わずか1分半ほどの短い作品ながら、明るさと穏やかな雰囲気が心を和ませてくれます。

リズムの複雑さや変化に富んだフレージングが特徴的で、ブラームスの晩年の円熟した作風が感じられます。

強弱の変化を強調させるためには、微細なルバートを取り入れると脱力もでき、より自然な演奏ができますよ。

ゆっくりのテンポでポジションや指番号の確認などを丁寧に行なってみてくださいね。

ワルツ 第15番 Op.39-15「愛のワルツ」Johannes Brahms

15番のなかでも最も有名な作品『ワルツ 第15番 Op.39-15「愛のワルツ」』。

ピアノ発表会などでも頻繁に耳にする楽曲ですね。

そんなこの作品のポイントは、右手も左手も和音が多い点にあります。

とくに右手は、和音をそのまま弾いているだけではメロディが埋もれてしまいがちに。

メロディの音だけ際立たせることは訓練が必要ですが、ピアノを弾くうえでとても重要なスキルなので、ぜひこの機会にその技術を磨いてみてください!

3つの間奏曲 Op.117 第1曲 変ホ長調Johannes Brahms

ブラームス: 3つの間奏曲,Op.117 1. 第1番  pf.泉ゆりの:Izumi,Yurino
3つの間奏曲 Op.117 第1曲 変ホ長調Johannes Brahms

若きブラームスが作り上げた名作『3つの間奏曲』。

ピアノをオーケストラの一員として使用したことで知られる作品で、現在でも多くのピアニストたちに演奏されています。

その中でも特にオススメしたいのが、こちらの『3つの間奏曲 Op.117 第1番』。

『3つの間奏曲』自体はテクニックを必要とする難易度の高い作品なのですが、第1番に関しては初心者にも演奏しやすい構成にまとめられています。

ぜひ挑戦してみてください。

4つのバラード Op.10 第1番 ニ短調Johannes Brahms

ブラームス/4つのバラード第1番ニ短調「エドワード」Op.10/伊賀あゆみ
4つのバラード Op.10 第1番 ニ短調Johannes Brahms

重みのある旋律が美しいブラームスの名作『4つのバラード Op.10 第1番』。

この作品は一般的に中級者クラスの難易度と言われています。

跳躍は少ないのですがオクターブが多いため、慣れていない方は少し苦戦するかもしれません。

しかしながら、テンポが遅く、速いパッセージも登場しないので、挑戦してみることをオススメします。

聴き映えする楽曲なので、ピアノ発表会などで弾くことも視野に入れてみてはいかがでしょうか?

6つの小品 Op.118 第5曲 ロマンスJohannes Brahms

ブラームス/6つの小品,Op.118 第5番 ロマンス ヘ長調/pf.関本昌平
6つの小品 Op.118 第5曲 ロマンスJohannes Brahms

ピアノ発表会でも頻繁に演奏されているブラームスの晩年の作品『6つの小品』。

6つの小品といえば第2番が最も有名ですが、今回は第5番『ロマンス』をご紹介します。

この作品の表題に対する意識は少なかったことで有名ですが、非常に洗練された甘い曲想が印象的で、特に中間部の旋律はとても聴き映えします。

その分難易度も高く、速いパッセージも登場するので、ある程度技巧的な練習は必要に。

また、美しい曲は繊細な指のタッチが大切なため、表現力を極めたり脱力のスキルを磨いたりしたい方にもオススメです。

6つの小品 Op.118 第4曲 間奏曲 ヘ短調Johannes Brahms

ブラームスが1893年に発表したピアノ曲集『6つの小品』。

晩年の作品らしく、内省的で深い感情表現が特徴となっています。

第4曲は、穏やかな中にも不安定さや緊張感を含んだ雰囲気を持っており、ブラームスの得意とする対位法的な書法が見られます。

冒頭は抑えられた感情が徐々に盛り上がり、クライマックスに達した後、静かにフェードアウトするように終わります。

演奏する際は、中間部で雰囲気を大きく変えられるとよいですね。

ピアノ学習者の方々にぜひ挑戦していただきたい1曲です。