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ブラームスのピアノ曲|難易度低め&挑戦しやすい作品を厳選!

ヨハン・ゼバスティアン・バッハ、ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンとともに「ドイツ音楽の三大B」と称される、ロマン派を代表する作曲家、ヨハネス・ブラームス。

古典的な形式を好んだブラームスらしい重厚な作品たちが、長きにわたり多くの方から愛され続けています。

本記事ではそんなブラームスのピアノ曲のなかから、比較的難易度が低くピアノ学習者がチャレンジしやすい作品をご紹介します。

ブラームスの作品が好きな方や、これから挑戦してみたいと思っている方は、ぜひ参考にしてくださいね!

ブラームスのピアノ曲|難易度低め&挑戦しやすい作品を厳選!(11〜20)

7つの幻想曲 Op.116 第5曲 間奏曲 ホ短調Johannes Brahms

Brahms: 7 Fantasies, Op. 116: No. 5, Intermezzo (Andante con grazia ed intimissimo sentimento)…
7つの幻想曲 Op.116 第5曲 間奏曲 ホ短調Johannes Brahms

ブラームスが59歳のときに作曲したピアノ独奏曲集『7つの幻想曲』。

その第5曲は、穏やかで揺れるようなリズム感を持ちながら、内省的な雰囲気が漂う美しい作品です。

6/8拍子で書かれたシンプルな旋律は、ブラームスの晩年の孤独や死への思索を反映しているといわれています。

「優雅に、そして最も内面的な感情で」という演奏指示からも、繊細で個人的な表現が求められる曲であることがわかりますね。

柔らかく夢幻的な雰囲気の中に、優美さと哀愁が交錯する本作。

ブラームスの深い感情と豊かな音楽性に触れたい方にオススメの1曲です。

8つの小品 Op.76 第6曲 間奏曲 イ長調Johannes Brahms

ブラームスが1878年に作曲した『8つの小品』の第6曲。

穏やかで抒情的な性格を持ち、全体の調和とバランスの取れた美しい旋律が特徴です。

おだやかで優雅なムードを醸し出しており、約4分程度の演奏時間。

シンプルで親しみやすい旋律ながらも、深い感情と洗練された構造を持ち、特に内面的な静けさや反省的な雰囲気を探求しています。

ブラームスの心の内面を静かに描き出した作品に触れたい方にオススメですよ。

8つの小品 Op.76 第4曲 間奏曲 変ロ長調Johannes Brahms

Brahms: Capriccio in B flat major Op. 76 No 4 – Stephen Bishop Kovacevich, 1982 – Philips 411
8つの小品 Op.76 第4曲 間奏曲 変ロ長調Johannes Brahms

ブラームスが手掛けたピアノ曲『8つの小品』。

そのなかの第4番は、温かみのある変ロ長調で書かれた、柔らかく繊細な曲調が特徴の作品です。

簡潔でありながら深みのあるメロディと、ブラームスらしい豊かなハーモニーで構成されています。

1878年に出版された当時から、晩年の彼の音楽的スタイルを象徴するものとして高く評価されてきました。

演奏時間は約2分半ほどと短いながらも、そのなかに繊細な感情表現が凝縮されています。

ロマン派音楽の魅力を存分に味わいたい方にオススメですよ。

ワルツ 第3番 Op.39-3Johannes Brahms

ロマン派を代表する作曲家ヨハネス・ブラームスが1865年に作曲した『16のワルツ』。

そのなかの1曲である本作は、嬰ト短調で書かれた短いながらも魅力的な作品です。

ウィーンの社交ダンスの伝統に触発されて作曲され、ブラームスのワルツ集の中でも特に情感豊かで洗練された作品とされています。

もともとピアノ連弾用に書かれ、その後ピアノ独奏用にも編曲されました。

古典的な形式美を大切にしながらも、ロマンティックな表現を織り交ぜたブラームスらしい作風が感じられる1曲。

ワルツに挑戦してみたい方、ぜひこの曲から取り組んでみてはいかがでしょうか?

ワルツ 第9番 Op.39-9Johannes Brahms

J. Brahms – Waltzer in d-Moll – Op. 39 / Nr. 9 – Piano (Steinway – HD)
ワルツ 第9番 Op.39-9Johannes Brahms

ブラームスのワルツ集のなかでも特にオススメしたい作品が、こちらの『ワルツ 第9番 Op.39-9』。

このワルツ集はもともと連弾用として書かれたため独奏版は弾きにくくなっていたのですが、ブラームス自身が編曲した簡易演奏版の楽譜も出版されています。

右手も左手も次の演奏に備えてゆったりとタイミングが取れる曲調となっているので、比較的弾きやすいでしょう。

左手の跳躍に難しさを感じる方は、ぜひ片手ずつ練習してみてください。

8つの小品 Op.76 第7曲 間奏曲 イ短調Johannes Brahms

ブラームスが1878年に作曲した『8つの小品』。

彼の円熟期に入る創作の一端を示す内省的な作品です。

そのなかの第7曲は、彼の作品のなかでも比較的弾きやすい曲。

2/2拍子で「穏やかにシンプルに」という指示のもと演奏されます。

冒頭と終わりには同じ主題が登場し、中間部では印象的な音型が用いられるなど、シンメトリックな構造を持ちながら感情の移ろいが表現されています。

暗く内省的な雰囲気が漂い、深い悲しみや孤独感を感じさせながらも、その内にある静けさや安らぎも感じられますね。

イ短調で調号がないため、調号が苦手だけどなにか弾けるようになりたい、という方にオススメですよ。

ブラームスのピアノ曲|難易度低め&挑戦しやすい作品を厳選!(21〜30)

子守歌 Op.49-4Johannes Brahms

Brahms Lullaby op 49 n 4 – Arranged for piano solo (easy)
子守歌 Op.49-4Johannes Brahms

クラシック作品のなかには、「子守歌」のタイトルを持つ作品が複数存在します。

なかでも、シューベルトやモーツァルトの作品と並んで有名なのが、『ブラームスの子守歌』として知られているヨハネス・ブラームスの『子守歌 Op.49-4』です。

子供の眠りを誘う子守歌特有の音数の少ない穏やかなメロディはピアノでも演奏しやすく、初心者の方にピッタリの作品といえます。

ただ、シンプルだからこそ、音質や流れの美しさが重要!

聴いている方が安心して眠れるような、心地よい演奏を目指したいですね。