【古典派音楽】バロックとロマン派を繋ぐ重要な時代に生まれた名曲を厳選
ハイドン、ベートーヴェン、モーツァルトを中心とするウィーン古典派の作曲家らが活躍した「古典派時代」。
旋律を伴奏が支えるホモフォニーによる作曲が主流となり、ソナタ形式や交響曲、協奏曲、弦楽四重奏曲、ピアノソナタといった音楽形式、形態が確立した、クラシック音楽史を語るうえで欠かせない時代です。
本記事では、そんな古典派の時代に生まれた音楽のなかから、特に有名な曲や歴史上重要とされている作品をご紹介します!
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【古典派音楽】バロックとロマン派を繋ぐ重要な時代に生まれた名曲を厳選(1〜10)
オラトリオ「天地創造」Franz Joseph Haydn

古典派音楽を代表する作曲家、フランツ・ヨーゼフ・ハイドン。
オーストリア出身のハイドンは、交響曲や弦楽四重奏曲の分野で特に優れた業績を残し、「交響曲の父」「弦楽四重奏曲の父」とも称されています。
そんな彼の代表作の一つが、1798年に初演されたオラトリオ『天地創造』です。
この曲では、旧約聖書の創世記をもとにした壮大な物語を、独唱、合唱、オーケストラの織りなす美しい音楽で表現。
天地創造の過程や、アダムとイヴの愛、自然との調和が描かれ、聴く者に深い感銘を与えます。
信仰心と啓もう思想が融合した本作は、音楽を通して人間と自然の美しい関係性を伝える不朽の名作です。
交響曲 第9番 ニ短調 Op.125「合唱付き」Ludwig van Beethoven

あまりのも有名なベートーベンの『交響曲 第9番 ニ短調 Op.125「合唱付き」』。
古典派の以前の音楽の集大成ともいえるような総合性を備えると同時に、来たるべきロマン派音楽の時代の道しるべとなった記念碑的な大作です。
第4楽章は独唱および合唱を伴って演奏され、歓喜の歌としても知られていますね。
原曲の歌詞はドイツ語ですが、世界中のあらゆる言語に翻訳さています。
ベートーベンが22才の時から構想を温めていたいわば「ライフワーク」のような曲で、音楽界のみならす文化、芸術に与えた影響は計り知れないものがあります。
アイネ・クライネ・ナハトムジーク K.525Wolfgang Amadeus Mozart

18世紀後半のウィーンにおいて、モーツァルトは古典派音楽の黄金時代をけん引した作曲家のひとりでした。
彼の作品は、優美なメロディと精緻な構成により高く評価されており、現代でも広く親しまれています。
『アイネ・クライネ・ナハトムジーク K.525』は、社交の場で演奏される軽妙な音楽であるセレナーデの形式で書かれた室内楽曲です。
明るく活気に満ちた第1楽章、美しく叙情的な第2楽章、優雅なメヌエットの第3楽章、そして快活な終楽章と、それぞれの楽章が聴き手を魅了します。
特に第2楽章のロマンスは、甘美なメロディが印象的。
本作は、ゆったりとした午後のひと時を過ごすときや、大切な人と語らうひとときなど、日常のさまざまなシーンを彩るのにふさわしい曲です。
【古典派音楽】バロックとロマン派を繋ぐ重要な時代に生まれた名曲を厳選(11〜20)
ホルン協奏曲 第1番 ニ長調 K.412/514Wolfgang Amadeus Mozart

幼少期から非凡な才能を発揮し、多岐にわたるジャンルの作品を800以上も作曲した古典派音楽の巨匠、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト。
そんな彼の親友であり卓越したホルン奏者、ヨーゼフ・ライトゲーブのために書かれた『ホルン協奏曲 第1番 ニ長調 K.412/514』は、技術的難易度の高さとモーツァルトらしい洗練された旋律が魅力です。
特に、楽譜に記された奏者への励ましや冗談は、2人の親密な関係性を感じさせます。
クラシック音楽の入門としてはもちろん、名曲を堪能したいすべての方にオススメの1曲です。
暁の星はかがやくPhilipp Nicolai

荘厳なコラールの名曲の中でも、ひときわ輝かしい希望を感じさせる、まさに「賛美歌の女王」と称されるにふさわしい作品です。
作者は神学者であり詩人でもあったフィリップ・ニコライ。
1597年頃、ペストの流行で1日に30もの墓が掘られたという絶望的な状況下で、人々の慰めとなるように本作は書かれました。
暗闇を照らす暁の星のような荘厳な旋律は、心に深く染みわたりますよね。
1599年に出版された賛美歌集『Frewdenspiegel deß ewigen Lebens』で世に広まり、後にはヨハン・ゼバスティアン・バッハもこの旋律を基にカンタータを作曲しています。
心が疲れてしまった時や静かな夜に、その神聖なハーモニーが心を優しく包み込んでくれるようです。
交響曲 第101番 ニ長調 Hob.I:101Franz Joseph Haydn

ウィーン古典派を代表する作曲家フランツ・ヨーゼフ・ハイドン。
彼は交響曲や弦楽四重奏曲の分野で優れた業績を残し、「交響曲の父」「弦楽四重奏曲の父」とも称されています。
ハイドンがロンドン滞在中に作曲した『交響曲 第101番 ニ長調 Hob.I:101』は、「ロンドン交響曲」の一つとして知られる傑作です。
本作は各楽章の多様性と独創性が魅力で、特に第2楽章に登場する時計の振り子を思わせるリズムが印象的!
規則正しく刻まれるリズムは、ときの流れの不変性を表現しているかのようです。
また、軽快な旋律が印象的な第3楽章、ソナタ形式の展開部と再現部が融合したような構造の第4楽章など、聴きどころが満載。
古典派音楽の世界を味わいたいすべての方に、ぜひ聴いていただきたい1曲です。
交響曲 第41番 ハ長調 K.551「ジュピター」Wolfgang Amadeus Mozart

ウィーン古典派の代表的作曲家、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトの最後の交響曲であり、荘厳で壮大なスケールを誇る『交響曲 第41番 ハ長調 K.551』は、クラシック音楽の中でも際立った存在感を放っています。
本作は、優雅なメロディから始まり、「ジュピター音型」と呼ばれるモチーフがさまざまな楽器で演奏されることで多彩な表情を見せます。
特に終楽章のフーガは圧巻で、モーツァルトの天才ぶりを如実に示しています。
リヒャルト・シュトラウスやカール・ベームなど、後世の大音楽家からも称賛された本作は、美しい旋律と複雑で洗練された構成が見事に融合した傑作です。





